人は選ぶが面白い
2022/08/26 23:35
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投稿者:HH - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は話が進まずくどく感じますが、ラストはとても面白いです。この作品は西尾維新ファンが最も楽しめると思います。西尾維新ファンは一度読んでみるべし。
10年を要する作品
2016/03/14 05:51
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投稿者:炭酸水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家志望の大学生と特殊で異端な少女の不十分な関係を縦軸に描かれているが、著者が本書で伝えたかった本質は、彼の、〈物語〉に対しての付き合い方や姿勢ではなかろうか。
帯にもある『この本を書くのに、10年かかった。』というキャッチコピーは、構想や執筆に要した時間ではなく、〈物語〉をつくることを生業にしている著者が、その人生の節目だと判断した時分(作家になって10年)だという意味に思う。
お馴染みのくどいまでに独特な言い回しは含みながらも、何故か一気読みしてしまう、そんな作品だった。
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「読む人を選ぶ」、「合う人には合う、合わない人には合わない」、当たり前のことであるがこの本は特にそのような要素が強いのでは。非日常的な話なのになぜか日常的で面白く読めた。
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
合う。合わない人には合わない、そんな西尾小説。
あんまり読後感は良くないし、でもなんでかあると読んじゃうんだよなぁー。
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投稿者:尾無米 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪い意味で西尾維新らしくない作品だと思います。
普通に物語が進み、想定の範囲内に収まる感じ。
個人的には主人公の思考がまったく受け入れられなくてダメでした。
上杉のくだりが面白かったのが唯一の救いだと思いました。
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少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。―西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。
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内容紹介
悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。
内容(「BOOK」データベースより)
少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。「少女」と「僕」の不十分な無関係。
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この本は大学生の主人公(10年前の作者自身?)が小学生の少女に監禁される話。前置きが長いが、本編に入ってしまえばすぐに読み終わってしまう。最初は理解不能の行動をする頭がおかしい少女だと思っていたが、本を読み進めると少女の行動原理がわかる。結局は少女より主人公の方が異常だったように思える。
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図書館で借りて読みました。西尾さんの本ということで読んだ、というのもありましたが・・・絵が・・・その・・・ねえ?・・・私が借りた表紙は、リコーダーを吹いている(持っている?)赤いランドセル少女が目印のアヤしい絵でした。気になる・・・!これは・・・買うのもあれだが、カウンターに持っていくのも恥ずかしいのでは・・・と思ってしまいましたが、がんばって持って行きましたよカウンター。
途中ドキドキの展開はページをめくるのが怖いものでしたが、モヤモヤ・・・するかしないかの読後感。
かと思いきやハッピーエンド、です。
西尾さんご本人じゃないの?と思わせる描写やべー。
でも家族モノはだめですね。
泣けます。うう。
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悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。
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ただひたすら冗長な文章が続く退屈な話、という印象しかありません。
本作を書くのに10年かかったとありますが、それは納得。ネームバリューの無い作家がこんなのを書いたら、編集者は原稿用紙数枚読んだだけでゴミ箱行きでしょうから。
このような水増し文章作品だったら、高校の同級生が書いた話の途中でデーモン小暮の年齢やガンダムの話が突然意味も無く舞い込んでくる読書感想文の方が数倍面白かったです。
スゴく評価が高くてまわりくどい文章が特徴のようですが、私にはただ密度のうっすい作品でしかなく、これに600円超も払ったのは失敗だったなぁ、と思うだけでした。
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女児と男子大学生の誘拐・監禁譚という、なんとも時事に即したイマドキな話題だが、「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」という点で少し特殊であり、気を惹く大きな点だった。まあそんな話、普通ではないし、そのプロット自体に無理があるので、その無理をどう納得させてくれるのだろうかという期待を込めて読んだ。結論から言うとそれは大きな期待はずれだったし、結局かなり強引に物語が進行していて、その筋立てそのものに対しては楽単の度合いがかなり大きかったけれど、小説としてはそこそこ楽しめた。
この話は現在作家である主人公が、学生時代に遭遇した事件について回想して語るというもので、そのうえその「作家」というのは序盤で明言こそしないものの、おそらく「西尾維新」本人らしい語られ方をする。月産原稿用紙1000枚だとか。いかにもノンフィクションであるかのように書かれるが、まあどう考えても実話であるはずもないし、つまりそこらへんの諸々がおおむね《嘘》なのである。
そしてまた作中において自己言及的に「小説の必要条件は嘘をつくことではなく、物語をつくることである」などといった旨の記述があり、つまりこの小説は序盤においては「小説」ではなく単なる「嘘」にすぎない。しかし月産原稿用紙1000枚だとかいうのはおそらく西尾維新にとっての事実だろうし、そういった「事実」と「嘘」を故意に曖昧にして書いてあることも分かる。ところが、話が結末に向かうにつれてどんどん話の「物語らしさ」が強くなっていく。ドラマチックになっていく。いつの間にか「嘘」が「物語」になり、「小説」になっていく。そういう構造をもった小説なのである。
だから結末、あの都合のよすぎる結末も"そういうものとして"書かれている。実話らしからぬ、物語らしい物語、あまりに陳腐すぎて笑ってしまうほどの「物語」としてのエピローグこそがこの構造のキモなのだろう。
そうそう、それからこの話は「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」というプロットと同時に「男子大学生が小説家として必要な、(嘘をつくのではなく)物語をつくることができるようになる」というプロットも抱えており、それがいい感じにうまくハマったクライマックスはわりと好きだった。
それもまた「いかにも」すぎて、「物語らしさ」を補強する要因の一つだったのだけど。
……という好意的な解釈をしたけど、もっと文章上手に書いてくれー。
推敲してるのかコレ? とか勘ぐってしまった。
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西尾維新さんで2作目に読んだ本。文章がやはり慣れなくて読みにくかったけど、内容は面白かった。大学生が小学4年生の少女に監禁されるというとても非日常的な話。少女の読めない行動にはちゃんと原因があったことに安心した。
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久しぶりに本読めた。
作者が10年前に出会った少女の話。作者が作家になることを決定づけた、ある異常性を抱えた少女との交流の話。
…では、ない。
西尾維新の作品を最近集中的に読んできたけど、どうも肌に合わないらしい。冗長ともとれるような文体が西尾維新の文章の特徴だと思うけど、それが自分には合わない。作品の良し悪しではなく、好みとして。
ただ、西尾維新原作の漫画はとても好きなので、状況の描写が文章ではなく絵になれば好みの作家さんということなのだよなあ。
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どこにでもいるありきたりでかわいそうな少女とどこにでもいる優柔不断な作家志望の大学生。
そんな、二人の七日間のお話。
十年後、無事作家デビューした「僕」が当時を思い返し起こった「事件」を綴っていくという体で進みます。
化物語や戯言シリーズ等のお話を期待している方には向いてません。
冒頭に書いた二人の奇妙な共同?同居?居候生活とそこに至るまでの経緯を淡々と語っているだけ。 それでも引き込まれるのはやはり西尾節。回りくどく冗長な文章に引き込まれます。