紙の本
なるほどね
2016/12/12 11:01
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投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は守っているルールを他人が守らないと腹が立ちますね。そして自分が侮辱されても我慢できるのに自分の親が侮辱されると我慢できない。その辺に人間の理屈とは違う不愉快のメカニズムがあるのです。晴れ時々愉快
電子書籍
週刊プレイボーイの連載が一冊に。多彩な知識が手に入る一冊
2020/10/03 22:52
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
週プレの見開き1ページを使って、時事問題を主に進化論や政治哲学に関連させて語るコラムが1冊の本に。1つのテーマを取り扱うにしても、議論がいろんな方面に飛んでいくので、この本に書かれたことを一度理解し、その周辺知識は自分で得ていくことでより世の中を深く理解できる。
電子書籍
様々な本から引用されているのは面白いのですが、、、
2017/09/22 08:48
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投稿者:monica - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の方が頭の良い方で色々な本を読んで勉強されているというのもわかりますし、雑誌の連載なので多岐の分野にわたって論じているというのもわかるのですが、読後に何も残らないし、何か雑学として話せる様な事も特にないなぁっというのが印象でした。
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進化論をもとに現代社会を読み解く批評集。
この一冊を読むだけで橘さんというフィルターを通して先人たちの考えや歴史を知ることができる。面白い。
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進化心理学の視点から社会をみると、いろんなことがわかる。人は、人生の大半をシュミレーションで費やしている。だから何も考えるなということは無理。考えることにより不安が生じることもある。人の幸せは相対的なもの。常に他人の不幸を喜ぶ存在。社会では、主張の一貫性が重要視されるが、人間の言質はコロコロ変わるもの。議員は落選したらただのゴミだから選挙に必死になる。富は不正なくとも一か所に集中する。日本の財政は構造的な欠陥がある。なわばりを死守するのは本能的なもの。人は、自分の利益がなるように選択する(トレードオフの考え方)。日本は高齢者が多くなりこんご精神性を重視する社会になる。いじめは子供社会ではあたりまえ、退学の強制手段があると少なくなる。一度限りの苦痛よりも持続的な苦痛の方が幸福度下げる。
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著者の論理展開が好きで、本書が文庫化されたのを知って購入。経済学、社会学の専門家では言えない「不愉快なこと」をズバズバ言及していて良い。生物進化論を社会学や心理学に拡大させることで、ここまで明快で冷酷に問題解決の緒が得られるという論旨は明快である。東日本大震災直後から民主党下野までの期間のコラム。次巻は安倍政権が誕生後からのコラムで、本書読了後に着手!
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三竦み 85年の御巣鷹山への日航機墜落事故 ごうがん傲岸な政治家 射幸心しゃこうしんを煽る 皮算用かわざんよう 何をか言わんや 方途がない trade-off 生活保護の漏給と不正受給 いっこ一顧だにしないオリンパス 親孝行の美風も廃れてしまう 憂国の士 吉原を頂点とする江戸時代の売春システムと瓜二つです 長屋というスラム インドやタイのスラム カリブ海のジャマイカの首都キングストンにあるトレンチタウンは、ボブ・マーリーの歌によって世界でもっとも有名なスラム街のひとつになりました。 『トレンチタウンロック』や『ノー・ウーマン・ノー・クライ』など数々の名曲が生まれました 積出港 勧善懲悪の物語 正義の本質がエンタテインメント(娯楽)だということを指摘する人はあまりいません 恍惚感を伴う神秘体験 大脳の快楽中枢である中隔を刺激 喜悦 究極のドラッグ シリコンバレーの多様性が生み出す爆発的なイノベーション 移民やボヘミアン(芸術家) 意図的に戯画化(カリカチュア) リベラル=自由主義 橘玲あきら
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・「権威や権力を尊重するのは良いこと」と答えたのはわずか3.2
%しかいない。
・政府は原発事故の賠償責任を負いたくないので東電を国有化しない。
・解雇を容易にすれば失業率が下がる→ 正社員を解雇できないと派遣労働者が増える。
・バングラデシュの経済学者ユヌスは〝貧者の銀行″と呼ばれるグラミン銀行を創設し、貧困の改善に大きな功績を残した。
マイクロクレジットという独創的な融資制度
①事業資金を与えるのではなく、利息(年利10~20%)を取って貸し付ける。
②借り手を五人ひと組にして、連帯責任で返済させる。
主な顧客は男尊女卑の伝統的な文化のなかで人間性を奪われていた農村の女性たちだが、可哀想だからといって施しを与えても、相手の尊厳を踏みにじるだけで収入を得ようとする意欲は湧かない。
・ベーシックインカムは愚者の楽園
・人の脳は復讐を快楽と感じる。
・抗うつ剤(セロトニン)を注射したサルはボスになる。
・日本でもドナー登録をオプト・アウトにすれば、デフォルトを変えようとする人はほとんどいなくなり、臓器提供の問題はたちまちのうちに解決する。
(人の進化論的なバイアスを利用して社会の厚生を大きく改善する事が可能。)
ゲーム会社のコンプガチャが批判され、処罰されることになったのに、
コンプガチャより射幸心を煽る宝くじ法が改正され、
宝くじの最高賞金の上限が額面の250万倍にまで引き上げられたとか、
そういう指摘はわりにおもしろい。
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身も蓋もない話を聞く感じ。どこまで重きをおくかは別にしてだけど。ひとつの帰結ではあるけれどそこそこの強度があるので知っておいて損はない。
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2011-12年に週プレに連載したコーナーの再構成版。エビデンスがないと前書きで開き直っているように所々怪しい主張もあるが所謂世の中の常識に問題を投げかける。このような視点とロジックに日本社会は不寛容にすぎやしませんか。
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極端な意見同士は相殺され、多様化した意見の平均は案外正しい。この主張を基軸に社会、経済、政治、人生について、思った事を論じていく。この著者、そのテーマ毎に論文や著作を引きながら議論を展開するだけで専門家ではなく、テーマも散漫なために、広く浅く、熱意が乗らないので、頭に入って来にくい。ただ、基軸となる主張というか、強く影響を受けた書物があって、例えば利己的な遺伝子をバイブルにしているような所があって、その視点での切り口が多い。
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原発、領土問題、ギリシアの破綻、いじめ…
誰しもが解決すべきと思っているのに、議論は膠着し、対策は進まない。そんな不愉快な問題が発生する原因と対策を、進化論の視点から述べている本。
経済学や政治学といった従来の学問ではなく、進化論の視点から考えられた意見は新鮮だが、納得させられる。
人類の遺伝子レベルの原因だと言われてしまうと、どうしようもなく感じるが、遺伝子レベルの思考回路を解き明かすことで、解決策への糸口を見つけることができそうだと希望を持たせる一冊でもある。
特に、「素人の大多数の直感で選ばれた解の中間値は、概ね正しい」という事実は、意外で驚いた。
進化論の知識は1ミリも持ってない私でも、面白くてサラサラ読めた。
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連載が開始されたのは2011年は、民主党政権下で東日本大震災や福島第一原発の事故があり、原発ゼロに代表される、本質的には解決不可能な問題に対する意見が世間には溢れていた。素人の集合知が専門家の判断よりも正しいということがわかっており、集合知を活かすには多様な意見が重要とされることから、本書は主流派と違う一見風変わりな意見を提示している。「不都合な真実」でもふれられた、ヒトの知能は遺伝が主要因で子育てなど環境の与える影響は相対的に小さい、ことも紹介されている。
週刊誌の連載をベースにしているので1話ずつが短くて読みやすい。紹介される参考文献の中にも面白そうな本が多い。
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週刊プレイボーイの連載をまとめたもの。
恥ずかしながら、こんな連載があるとは知らず、
ほかの皆さんも同様なのか、増刷はしていないようだ・・・
テーマを据えてそれを論じるものではないので、
内容は深掘りするようなものではないけれども、
これはこれで、スラスラと読めて心地よい。
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世界の秘密が全て解けたというほどではないが、考えれば考えるほど深みにはまるような題材だという事は間違いない。
政治も経済も社会も人生も何もかもすべて自分の思うように動く世の中になったら楽しくてしょうがないと思えるのだろうか、それとも、まだまだ刺激が足りないと思ってしまうものなのだろうか。
理由を突き詰めた著者は果たしてこれを書いた当時に比べ今現在をどう感じているのか聞いてみたいものである。