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小林賢太郎戯曲集 home FLAT news
著者 小林賢太郎
朗読のしあいがゲームとして成立する世界。自分の本の面白さを競うあまり、嘘の内容を読み始めてしまう(「読書対決」)。医者である父親から透明人間の薬を投与され、少年は実験材料...
小林賢太郎戯曲集 home FLAT news
小林賢太郎戯曲集 home FLAT news (幻冬舎文庫)
商品説明
朗読のしあいがゲームとして成立する世界。自分の本の面白さを競うあまり、嘘の内容を読み始めてしまう(「読書対決」)。医者である父親から透明人間の薬を投与され、少年は実験材料にされていたが……(「透明人間」)。一度観たら必ずハマる、鋭敏な言葉、独特なリズム、予測不能な世界。どこにもない「笑い」を構築する「ラーメンズ」第一戯曲集。
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紙の本
菜の花畑に、入り日薄れ。
2008/10/29 17:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
とまでは、メロディーとともに思い出せるのだが、そこから先がいつもハミングになってしまうのだ。『執念の刑事』で業田良家先生は、「シューネン合唱団」に、何気なくにこの『朧月夜』を歌わせていたように記憶している。(聞いた犯罪者がしんみりして、「やる気」をなくす、という設定)
ある年代を境に、いわゆる「唱歌」というものとの距離、意識は大きく異なるだろう。
本書p157、コント「私の言葉が見えますか」で「歌われ」た『朧月夜』は、2000年5月初演当時、ラーメンズ第6回公演の場で、どんな雰囲気を醸し出したのだろうか。
当時も今もチケットが入手至難なことで知られる、ラーメンズ。
行間をただ、読み込むのみだ。音読してみても良いかも。ただし小声で。いやそれもかえって妙かもしれない。中くらいの声が良いかもしれぬ。
ところで、いったい、どのへんが中くらいの声なんだろうか?
このへんです。
と、こんな状態を惹起してしまうほどに。丹念に練られたアイディア、片桐仁・小林賢太郎、御両名のキャラクター、作中の言葉と、その響き、そして「字面」に対する執着と言っても過言ではない配慮。
『爆笑オンエアバトル』から生まれ、『エンタ』を拒み、『トびら』を超えた。最強の二人の世界が、活字で読める。
無論、舞台を生で見るのが一番良いのだ。
ラーメンズ。その本領は、活字のみを読んで分かるものではないだろう。
しかし、「字面」でしか分からない、「世界」を充分に本書は構築している。
<小林「名門キャプレット家とモンターギュ家が争っていることは有名だった」
片桐「そのあたりでは知らない者はいないほど、ナイグのだらりと長い鼻は有名だった」
小林「そんな家同士の対立というへだたりを乗り越え、ロミオとジュリエットは引かれあってしまう」
片桐「ナイグの鼻はナイグの耳と引かれあってしまう」>
(本書p.13-14、コント「読書対決」より)
「引かれた」方は。是非。「引いた」方も、できたらば。
紙の本
初期公演集
2020/12/29 03:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
初期公演の戯曲集。
後発の作品と比較すると、やはりシュール色が強めな印象です。
特に「FLAT」は、全ラーメンズ公演の中でもシュール風味が顕著です。
読書対決など、文章で読むとまた違った印象で、面白いです。
紙の本
舞台裏を覗き見
2020/05/22 16:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸人さんのネタ帳を、戯曲へと膨らませたようで実験的です。小道具の作り方も遊び心満点で、楽屋にお邪魔しているような味わいがあります。