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ぷれいぶっ!2
著者 著者:高遠 豹介 , イラスト:プリンプリン
文化祭で生徒会長との勝負に勝利し、正式な部として認められた 「ぷれい部」。 部として初の活動に悩むメンバーに部長の統吾は、みんなの親睦を深めようと合宿を提案する。向かう場...
ぷれいぶっ!2
ぷれいぶっ! 2 (電撃文庫)
商品説明
文化祭で生徒会長との勝負に勝利し、正式な部として認められた 「ぷれい部」。 部として初の活動に悩むメンバーに部長の統吾は、みんなの親睦を深めようと合宿を提案する。向かう場所は山奥の温泉旅館。── 実はこの合宿、朱音との仲をもっと深めようとする統吾の計画だったのだ。 温泉旅館といえば混浴、浴衣、卓球、さらにあんなことやこんなことも…… なんて楽しいことばかり妄想する統吾だが、ひと癖もふた癖もあるドタバタメンバーとの合宿が計画通りにいくわけもなく!? さらに現地である事件に巻き込まれてしまい……!?
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前巻に輪をかけて(特にセリフのやり取りが)面白い!
2010/09/16 00:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの由来である「ぷれい部」が晴れて設立された訳だが、この名称の本当の由来が「らしくて」良い。理屈で説明するのは難しいのだが、感覚的に可笑しくて。こういうの、嫌いじゃない。というか、前巻で作品世界の基本部分を描いた分、本巻では心置きなくメンバー達のやり取りに頁を費やしたことが成功したと思う。ツッコミ担当が2人いるのは大きい。というのも、統吾が人並みに能動的で積極的で下心もあるアクティヴ少年なので、統吾の絶妙なツッコミに加え、統吾をツッコむ瑞希が笑いをもう1つ支えているのである。あれだけの優男っぷりを発揮すれば読者全員を敵に回しかねない明道にも憎めないところがあり、今回も綺麗に錐揉みしながらお星様になってくれている。バトルは少なめだったが構わない。特に今回はかなり(ある種の善意と個人のリベンジを兼ねた)作為的なものなので、展開としては多少強引に見えることへのエクスキューズとはなるものの、正直なところ、あの遠回しな策略さえなければ無くても良かったくらいである。
そのバトル(後半)では、作中に『瑞希に全部持っていかれたような気がしてならない』とあったが、物語全般として一番良いところを持っていったのは“魔王”にして生徒会長の安藤和臣であろう。何、この善人っぷり?という意外な一面を見せてくれる。ただ、この和臣にも優秀な故に抱えてしまう弱点があり、これをさり気なく示して、本シリーズに流れる「個人の能力としての強さだけが本当の強さではなく、人と人が繋がるからこそ得られる強さこそが大事」といったテーマを指摘する悠子が光っていた。その悠子と神臣の最後のやり取りが少々気になるし、そもそも「ぷれい部」の活動内容が未だ決まっていないのだが……。今回も綺麗に、そして面白く話が纏まっているだけに今後の展開もまた気になるところである。