一度は読んでみては
2024/03/31 01:08
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
問題を正しく設定するコツが書かれた本。
目の前の仕事をこなそうとすると逃げがちな視点と感じる。
有名な本だし、買わなくても図書館にもあるから一度は読んでみてはと思う。
自分の場合は、全く別の業界だが2つ上の役職のつもりで仕事をするというアドバイスを社内でたびたび受けてきて、この本が基だろうと思うので、原本を知ることができよかった。
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著者の内田氏曰く、4年前にベストセラーになった「仮説思考」と対になる本。
「仮説思考」が問題解決のスピード及び精度を高めるためのものであるのに対し、本書は問題設定に焦点を当てた内容になっている。
本当に解くべき問題のことを、本書では「論点」と呼んでいる。BCGでは、いつも「本件の論点は何か?」ということが最重要な議論の対象となっているらしい。
「論点を設定せずに問題を解決してはならない」と内田氏は言う。
また、かつてドラッガーは「経営における最大のあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問題に答えることだ。」と言っている。
ビジネス、特に経営においては、学校のテストのように解くべき問題が、与えられるわけではなく、自分で解くべき問題を発見し、設定しなくてはならないのだ。
本書を読んでいて感じたのは、BCGにおける「論点を探す」とは、トヨタアにおける「真因を探す」と同一であることだ。ただ一方はコンサルタントであり、もう一方が製造業であるだけだ。
ただ、トヨタを通じて語りつくされたと思われる「真因」も、内田氏により、新にコンセプト化されると、また違った形で訴えるものになる。
仕事のみならず日常生活でも役に立つ内容。
本書はかなり売れるだろう。そして雑誌やテレビで「論点思考」という言葉が散見されるようになる日も近いと思う。
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・論点とは「解くべき問題」。その解くべき問題を定義するプロセスが「論点思考」。
・問題解決のプロセスは、いくつもの論点候補から本当の論点を設定し、その論点に対する複数の解決策を考え出し、そのなかから最もよい解決策を選び実行していく流れで進む。論点思考は問題解決プロセスの最上流にある
・短期間で答えを出すには最初の論点設定が極めて重要
・最も重大な過ちは、間違った問いに答えること
・問題解決力が高い人は、最初の問題設定がうまい人。勝負は論点思考の巧拙で決まる
・新しい取組みをはじめるときは、出来るだけ早い段階で明白で決定的な勝利のイメージを頭に描くようにする。大抵の場合、理解しやすく、解決策を打ち出しやすい小さな問題のほうが望ましい。解決策が示されれば、希望が生まれ、有権者や部下、さらには批判的だった者までが口先だけでなく現実に行動が起こされ、はっきりした変化が生まれていることに気付く
・まず与えられた問題を疑ってみる
・すべての問題を解決しようとせず、課題を一つか二つに絞って解消することにチカラを注ぐ
・解いて効果の上がる問題がよい問題
・論点思考ステップ
①論点候補を拾い出す
②論点を絞り込む
あたりを付けるには「筋」の良し悪しを考える
さらに顧客・上司にぶつけたりして補強していく
③論点を確定する
④全体像で確認する
・論点設定に不慣れな人はいきなり「顧客・上司へのヒアリング」から取り掛かる。これに対して、ベテランは「本当の論点は何か」を考える。初心者はインプットと構造化を繰り返してしまう。
・現象や観察事実を論点と間違えないこと。現象を論点ととらえて問題解決を図ろうとしても成果は上がらない。
・
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何が問題か.つまり論点がどこにあるのか.どの論点が最上位の論点か.
問題設定において勘違いすることが多い.
その結果間違った努力をしてしまう.
論点のすり替えもあちこちで起きている.
そのため,正しい問題解決ができないでいる.
「仮説思考」の姉妹版.
あわせて読むといい.
大まかに言えば「論点思考」は問題発見,「仮説思考」は問題解決と言えなくはないが,必ずしもそうでなく相互の思考が必要か.
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「真の論点(大論点)」を見つけることがビジネスパーソンには大切。「仮説思考」とセットで社会人にはマストの本。
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BCG内田氏による論点発見の方法を解説した本。
いままでのビジネス本は問題解決の方法に着目し、説明されていた。
例えば、問題をMECEに分解し、その各々に対して有効なうち手を考える等々・・・
しかし、実際のビジネスでは問題を発見する事の方が難しいし、効率が上がるように思われる。いわゆる、筋の良い問題設定が出来るかがどうかが問題となる。
本書は、問題発見するためのポイントを示している。実際にはケースをこなさないと身にはつかないだろうが、問題意識は持つことができる。
常々、問題発見方法について悩んでいた私には目からウロコな一冊だった、
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長年コンサルタントとして活躍され、現在早稲田大学ビジネススクールの教授をしている著者が書き下ろした、問題の所在、すなわち論点を見つけるための方法。
気になる方は一度は、読んだ方がよいかも。
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解くべき問題は何かっていうところからスタートしないといけないですよっていう話。仮説思考より個人的にはこっちのほうが好きかも。
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2013/5/13 LAP3。
仕事で、他者とは違いつつ、説得力のあるものを考え方をしたいと思い再読。久しぶりに読んだら抜け落ちてる部分も多々あり、たまに読み返してみようと思った。
LAP2。最近物事を考えるときに、拡散的になって来ている気がしたので再読。
内田先生の本は、ホントに読みやすくておもしろい。そして、明日からでもすぐに実践できるノウハウが満載だ。ぜひ若いビジネスパーソンに早いうちから読んでいただきたい1冊。
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速通読。疑い問い続ける経験によるところ。
1.論点候補を拾い出す
2.論点を絞り込む
・何故を繰り返す
・顧客が重要と考えない論点は何か
・解決できるか否か
・成果があがるか否か
3.論点を確定する
(1)質問して話を聞く
(2)仮説をぶつけて反応を見る
(3)現場を見る
①アナロジー
②顧客視点
③鳥の目、虫の目
④過去の経験
4.全体像を確認する
・論点の構造化(虫食いツリー表)
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著者は、内田氏である。
コンサルティング業界にいる人なら知らない人はいないだろうし、
「仮説思考」でかなり有名な人である。
本書は、その仮説思考とセットと考えられる論点思考、つまり
問題解決の際、仮説思考で取り組むのが最も効果的であるが、そもそも
取り組んでいる問題が間違っていたら意味がない。そう、問題設定が大切であり、
それいおけるBCG的方法を述べるって感じ。
結論から言うと、問題設定それ自体を問題と捉えるのは、周知のハズだ。
大体、正しい問いを立てられれば問題解決の9割は終わっていると言われているのは、
一般常識レベル。そう考えると、仮説思考とは別に言っている事は本質的には
あまり変わっていないように思える。
まぁ、異なる点と言えば仮説生成の際のポイントして、
1.解決可能か?実行可能か?インパクトは十分か?
2.当事者に質問する。仮説をぶつけ反応を見る。現場を見る。
3.顧客視点になりきる。
以上の3つである。
しかしな。現場でよくよく考えるのは、1って無理だろ?って事(笑)
クライアントとの衝突を恐れ、往々にして顧客から出てきた課題を解決する事が多い。
そのあたりが非常に難しい。
そこまで入り込めたら、仕事の醍醐味ってのをもっと感じられるのだろうな。
内田氏の書籍は本質論だけに重要だし、応用も利く。
しかし、会得はなかなか難儀の道となるように思う。
読む価値はある。
以上
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論点を取り違えて一生懸命仕事をするって、虚しい。
自分でも気をつけつつ、同僚にそっとこの本を勧めてみます。
仮説思考と同様に、ちょっと長めの立ち読みで十分エッセンスを理解できると思います。
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みなさんもこんな気持ちになったことないだろうか?
上司から頼まれた仕事や尋ねられた質問について
「それって、そもそも必要なことなの? それをやって意味あるの?ほかにやることがあるのでは?」
そう、要は論点がずれていることに対しての疑念である。
ただ、そう感じつつも上司から言われたことだからやらないとという気持ちをかりたてて、気づいたら終電。。
それは会社にとって本当に良いこと?
時代の変化は年々猛スピードで展開している。日本市場の先行きは暗い、反面、ASEAN・BRICSを中心に世界は新しい局面を迎えている。
そのような中、ビジネスパーソンに求められるのは何か?
そのひとつは本質的な問題解決能力とそのスピードであろうと私は思う。
「もっとも重大な過ちは間違った問い不要な問いに答えることである。」(本書より抜粋)
まさに問題を発見し仮説を立て実行する。その前段階の非常に重要な要素が論点の整理である。
本書は論点の発見、整理の方法を実例を交え、分かりやすく体系的に教えてくれる有益な一冊です。
無駄な情報は捨てる、無駄な議論はしない、本当に必要な論点に対し全力を挙げて取り組むことが結果的に圧倒的な成功とスピードを生むと考える。
ぜひ一読ください。
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早稲田大学の内田教授の「仮説思考」第2弾。
前作・今作と両方に共通して言えることは、
ビジネスパーソンが効率よく、賢い意思決定をするために
どう考えるべきであるのかを最優先にしている点にある。
「仮説思考」が「問題」を解くプロセスであり、
ここで言うそもそもの「問題」を導き出すプロセスが
「論点思考」である。
現象や事象が問題として挙げられている場合が多い事実。
確かに、それが問題であるのか否かは、見る側によって異なる。
その裏や先にある論点を考えなければ、真の解は得られないという
考え方は、少子化問題が必ずしもマイナス面だけではなく、
プラス面もあるという例は極めて分かりやすい。
これは論点は人によっても、立場によっても、時間によっても変わる
もので、実際のビジネスに当てはめてみてもよく分かる。
つまり、正解は誰にも分からないものであるからこそ、
常に論点思考を意識して、何事も考えるべきであるという論調は
誰しも腹落ちすると思う。
特に第6章「論点思考力を高めるために」は、仕事全般に使える内容で、
本章を読み込むだけでも本書の価値はある。
やはり、「仮説思考」とセットで読むことがお勧め。
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以前「仮説思考」を読んだので、続巻のような広告で見て、とりあえず購入。課題設定するための思考、より本質的な問題・課題発見に向けた、「論点は何か?」を考えるための教科書的な解説が中心となった本でした。コンサルティング・プロジェクトはまだいいですが、事業会社の仕事では、適切な論点設定がなかなかできません。それは「社内政治」という抵抗が強いからです。この本で学んだことを踏まえて「真の論点」が分かっても、「小論点、中論点」の検討や課題設定、解決に向けたアクションになりがちな状況を乗り越えるのは、いつも難しいなあ、と感じます。でもそんな状況にあるからこそ「論点思考」はとっても大切だと思います。思考停止しちゃいけません。自戒。