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オードリー・ヘップバーン ──世界に愛された銀幕のスター
著者 筑摩書房編集部
バレリーナの夢を断たれた少女は、「ローマの休日」で一躍スターの座に駆け上がる。世界を魅了した銀幕の妖精が生涯をかけて追い求めたものとは。「コンプレックスを武器に」スクリー...
オードリー・ヘップバーン ──世界に愛された銀幕のスター
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オードリー・ヘップバーン 世界に愛された銀幕のスター 俳優〈イギリス〉 1929−1993 (ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉)
商品説明
バレリーナの夢を断たれた少女は、「ローマの休日」で一躍スターの座に駆け上がる。世界を魅了した銀幕の妖精が生涯をかけて追い求めたものとは。「コンプレックスを武器に」スクリーンの“妖精”が輝き続けられた理由。
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紙の本
彼女は妖精だった
2016/02/25 07:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画好きな人で「ローマの休日」を観ていない人はいないのではないか。
知らない人のために覚書のようにして書いておくと、1953年に制作されたアメリカ映画で監督はウィリアム・ワイラー。主演女優はこの映画が本格的なデビューとなったオードリー・ヘップバーン。オードリーはこの作品でその年のアカデミー最優秀主演女優賞を受賞している。
この映画は何度観ただろう。何度観ても飽きるということがない。
この作品の素晴らしさはなんといってもオードリーの美しさに尽きる。
その美しさは透明感といってもいい。色がない分、誰にでも愛されたといえる。
オードリーの登場はそれまでのグラマラスで官能的な女優のイメージを大きく変えた。何しろ、彼女は「ほっそりと華奢で、胸が薄く」少女のようであったのだから。
ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>の面白さは、その人選にある。
いくらオードリーが有名で人気が高かった女優とはいえ、中高校生が読む評伝に取りあがられるとは思ってもいなかった。
中高校生でもオードリーなら知っているかもしれない。もし、まだオードリーを知らなくても、この評伝を読んでみれば、「ローマの休日」は観たくなるに違いない。
人生であの映画を観ているのとそうでないのとは、やはりすこしばかり幸福度が違うような気がする。
この評伝では「ローマの休日」のことが描かれるのはほぼ半分を過ぎたあたり。
つまり、オードリーの人生は「ローマの休日」で大きく変化するが、その前半生も第二次世界大戦という戦争に翻弄される厳しい生活を余儀なくされている。
それはひとりオードリーだけではない。あの時代に生きた少年少女たちもまた同じであったはず。そのことを忘れてはいけない。
そして、この評伝にはオードリーのいくつかの恋愛と結婚事情も描かれる。
一本の映画でシンデレラガールとなったオードリーゆえに、その一方でごく普通の結婚を求めたともいえる。
もしかすると、オードリーという生き方をそういう面から読み解くことも大事かもしれない。
オードリーの映画に夢中になった世代からいえば、よくぞこのシリーズで取り上げたくれたとただただうれしい。