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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳について考えさせられた。ことばと脳がこのように関係していることもすごいが、その関係が分かっているのがすごいと感じた。
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなにもいろいろな失語症があるのだと、初めて知りました。それぞれどのような感じなのかが説明されていてわかりやすかった。
電子書籍
失語の「ふしぎ」
2020/01/12 17:23
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
名前が分からなくなる、発話できなくなる、聞いた言葉が理解できなくなる、言い間違えるといったさまざまな失語の「ふしぎ」を解説します。
紙の本
様々な失語
2020/01/12 17:16
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
「失語」といっても健忘失語、ブローカ失語、ウェルニッケ失語、伝導失語など様々な症状があることを知ることができました。
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専門ではないですが、言葉の領域は少しかじったので、興味を持って読みました。言葉を発するという、それだけのことに思える行動が、意外とはっきり説明しきれない。でも、心は関係しているのだと思います。心の定義が難しいですが。
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「失語症」を通して言葉と心と脳の関係について考える。
感情が発生して、そこに言葉で名前(「不安」とか「嫉妬」とか)をつけることで感情の感覚化の手助けになり、感情に気付きやすくなる。・・・
「言葉」「心」「脳」に関してはさまざまな見解があるが、ひとつの視点として、失語症という「現象」を通して考えると、また違った考え方ができてくる。
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2011.10.04. もうすぐ失語症友の会へ見学に行くので。この新書、わかりやすいです。専門用語がけっこう出てくるので、下準備に子ども向けの失語症の本とかを読んでおいたら、理解が進みます。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、健忘失語、伝導失語について、いろいろな考え方が載っていて、後期の失語症の授業の準備にもなるし。また、読み返したいです。
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平易な言葉遣いで、これまでの研究と自説を展開しつつ失語症についてまとめてくれている新書です。
ただ、じゃぁどうやったら失語症が治るのかという問いには答えていませんというか答えられないというのが現実なのではないかという感想も抱きました。
脳と心の違いに最初に触れていただけてるのもありがたいです。
ただ概念についてはもう少し踏み込んで欲しかったかなぁというのはこれは心理学的な立場から飲み方でしょうか。
最後、山鳥さんご本人が
「読み返してみて、俺はまだまだなにもわかってないな」というもどかしさだけが残っています
と記してらっしゃるのですが、本当に読みながら「ことばとはなんぞや意識とはなんぞや心とはそれにあたる脳とは」みたいになって頭がバーンしました。おちついたらまた読み返しますです。
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健忘失語,ブローカ失語,ウェルニッケ失語,伝導失語等普通見かけない言葉が出てきたが,失語症という言葉の障害を脳の損傷が原因と捉えるのではなく,心の働かせ方の障害が主因だという主張を展開している.色々な症例をみると,「日常茶飯の何の努力も必要としないように思われる言語活動が,いかに複雑な心の動きに支えられているか」がなんとか理解できたと思う.さらに「その複雑な心の動きの仕組みというものがいかによくわかっていないか」ということも認識できた.
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本書を手にする動機となったのは、
毎日新聞「今週の本棚」2/12で見かけた山崎正和氏の書評で、「言語の起源」を考えるに示唆に富むといった発言に促されてのことだったのだが‥。
どうやら山崎氏の思考回路と私のそれとでは、かなりの隔たりがあるらしい。
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面白い事例とともに作者なりの仮説にあわせて解釈していくところが好きです。
言語というのがどうやって頭脳の中でプロセスされているのかという問題の解決ではないですが、それについて事例や理論を提供し、もっと考えさせる一冊だと思います。
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正直、何が何やら分からない。何かブレークスルーがあると一気に謎が解けるんだろうが、いまはまだその段階ではないらしい。それぞれの症例も興味深いがエピローグにまとめてあるのが良かった。
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失語症から脳の中で何が起きているかを考えてみる内容.人の認知能力を特に言葉という点から,病例を見ながら理解しようとしている.
このような言語についての理解も含めて,脳の中で何が起きているのかという疑問はまだまだ解けそうにない.
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失語症を研究している筆者が言葉とは何か、心とは何かを考察する一書。専門的な知識に関することはよくわからないが研究しようと知る方向性は極めて興味深い。
そもそも私たちは物事を言葉で考え、言葉のルールに乗っ取ってものごとを判断する。脳に障害が起きたときには言葉が不自由になるが、その不自由になるなり方が幾層にも段階があるらしい。それを脳の働きとして語っている。
脳の機能を語るうちに筆者は人間の物事の把握の仕方を考えていく。言葉になる前に私たちはどのようにして外界を把握しているか、言葉にする段階にはどのような工程があるのかについて比喩を交えてわかりやすく述べていくのである。
私たちは脳の異常という現象によって、心というものが脳の作用で作られているのではないかいう根本的な問題に直面させられる。つまり、身体を離れた魂のようなものは存在せず、あくまで脳がつくり出す心像が感情や思想をつくり出しているのではないかいうことである。
これはなんというかとても気分の悪いものであり、自分の先祖はバクテリアであることを知った時の衝撃にも似たなにかがある。脳科学の本を読むときはそういう面に耐える覚悟が必要かもしれない。
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失語症の種類
・健忘失語
名前が分からなくなる。
抽象的態度が障害される。色の名前を付ける時、その色が持っている個別のニュアンスではなく、その個別の色が属している大まかな性質です。その性質を抜き取り、その大まかな性質に対して「赤」「青」と名前を与えるのが抽象的態度。
・ブローカ
そもそも言葉が出なくなる。相手の言っている事は理解できるが、言葉が出ない。プロソディ障害がひどい。プロソディとは言語特有、話者特有の速度やリズム、抑揚や強勢の事。その言語らしさを作るもの。
・ウェルニッケ失語
自分が相手の言葉を理解できていないという自覚が欠ける。自分の病気が理解できない。相手の発話の理解が大まかで、細部にまで進めない状態。
・伝導失語症
相手の言葉をそのまま言おうとしても、言おうとした言葉も「いい間違えてしまう」「音節を間違えてしまう。「猫」→「なこ」
・言語機能の領域は左半球に大い。
・てんかん発作は脳神経細胞の異常な興奮で起きる。
・どの失語症も脳のどこに原因があるのかはハッキリしない。
・ハイパーラリア(多弁症)
よく喋るようになる。お喋りが止まらない。夜間多弁。発症後しばらくすると消失する。