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電子書籍
幕末魔法士 -Mage Revolution-
著者 著者:田名部 宗司 , イラスト:椋本 夏夜
時は幕末。攘夷派と開明派が相克する激動の時代。大坂適塾に学ぶ若き蘭学者にして魔法士の久世伊織は、塾長・緒方洪庵の命で、一冊の難解な魔導書を翻訳するため出雲国松江藩に赴いた...
幕末魔法士 -Mage Revolution-
幕末魔法士 Mage Revolution (電撃文庫)
商品説明
時は幕末。攘夷派と開明派が相克する激動の時代。大坂適塾に学ぶ若き蘭学者にして魔法士の久世伊織は、塾長・緒方洪庵の命で、一冊の難解な魔導書を翻訳するため出雲国松江藩に赴いた。一刻も早く翻訳を済ませ大坂に帰りたい伊織だったが、招かれた屋敷で手渡されたのは、亡き父失脚の原因ともなった、古の“大崩壊”によって失われた技術・魔法金属ミスリル銀の錬成炉が記された書物だった……。翻訳を開始した伊織の周囲の村で起こる神隠し、突然襲いかかる攘夷志士の凶刃、魔法士・金森鳶巣の暗殺。謎を追う伊織と赤眼の志士・冬馬の前に、やがてミスリル錬成に隠された無窮の闇が広がっていく! 魔導の旋律が奏でる幕末ファンタジー!
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紙の本
メイジがおこす明治維新
2010/02/06 22:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治維新前夜の日本。産業革命を魔法革命に、近代兵器を魔法に変えたような世界。
父の汚名を雪ぎお家再興を目指して勉学にいそしむ若き俊英、久世伊織は、松江藩の執政神藤治部少輔の依頼を受け、魔導書の翻訳に赴くことになる。そこで出会うのは、日本の魔法士の祖であるシーボルトの孫、失本冬馬。開けっぴろげで人懐っこい性格の彼に、久世は戸惑いを覚えつつも徐々に惹かれていく。
読み終わって思ったことのひとつ目。これはイラストと一体になった作品だということ。このイラストがなかったとしたら、最後の方の展開は納得いかないものになっていたかもしれない。
二つ目は、誰が主人公だったっけ?ということ。裏主人公はこの世界の根幹にかかわるような大きな存在になってしまうし、脇役がいい味を出してしまうので、本来の主人公が全く目立たない。RPGで言うと勇者や戦士というより回復役、ギャグで言うとツッコミ要員みたいになってしまっていると思う。まあ彼らが決して悪いという訳ではないが、バトル展開で見せ場がないなんて、主人公としてかわいそう過ぎる。
おそらく投稿作から修正したのだろうが、次以降への謎をたっぷり残した終わり方になっているので、たぶん続巻が刊行されるのだろう。