- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2017/02/09
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-390673-8
電子書籍
将国のアルタイル(18)
著者 カトウコトノ(著)
南領軍との激突からザガノス軍を救ったマフムートを待っていたのは、属州総督解任、そしてザガノス軍への副将としての従軍の命令。それは“警告の鐘”による城壁の町包囲の優勢のなか...
将国のアルタイル(18)
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将国のアルタイル 18 (シリウスKC)
商品説明
南領軍との激突からザガノス軍を救ったマフムートを待っていたのは、属州総督解任、そしてザガノス軍への副将としての従軍の命令。それは“警告の鐘”による城壁の町包囲の優勢のなか、「戦後」を見据え交錯するトルキエの思惑の現れだった。帝国もまた動く。レレデリクの謀略、集結する新貴族。そして一方、燈台の都でも、三千年にわたり受け継がれてきた象徴が突き崩されんとしていた。
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古代帝国の墓標!
2017/10/15 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い返せば、古代ポイニキア帝国の文化的継承者を自負する国々が異民族のトルキエと協調するようになった時点で、すでに古代帝国の面影は揺らいでいました。
さらに海では古代的、神話的な世界に生きるアマデオが死に、陸では古代ポイニキア帝国の理想を細々と維持してきたチェロがトルキエの属州となります。
もはやとどめがたい時間の流れ、時代の変化の中で、ダメ押しのように発明されたのが大砲でした。前巻で帝国の城壁攻略に用いられた大砲は、今度は帝国に侵略されていたポイニキア奪還のために用いられます。
古代ポイニキア帝国の象徴だったポイニキアの城壁・燈台が、帝国の城壁同様に砲撃される光景のあまりの痛々しさ。古いものを乗り越えていかなくては先に進むことのできない、時代の変化の無慈悲さ。砲撃シーンの人々の言葉、表情、何をとってもぐっときました。3巻のポイニキア陥落から13巻を経た伏線回収も見事です。
だんだんマフ君が主人公というよりも歴史の中の一つのコマのようにも思えてくるくらい、スケールの大きな作品に成長しています。
一方陸では新貴族たちにスポットが当たります。ほかの巻でもそうですが、敵方に立派な人が多かったり、その思いの強さに思わずぐっときてしまうところも、この作品のいいところですね。
ヘルマンたちはザガノスとの関係で、今後の伏線にもなっていきそうなところ。今後の展開が楽しみです。