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八幡神と神仏習合
著者 逵日出典
八幡神が神仏習合を先導することになったのはなぜか。朝鮮半島の新羅から九州・宇佐、そして奈良の都から全国へ。時の権力とかかわりながら、歴史の転換点を乗り越え、勢力を伸張して...
八幡神と神仏習合
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八幡神と神仏習合 (講談社現代新書)
商品説明
八幡神が神仏習合を先導することになったのはなぜか。朝鮮半島の新羅から九州・宇佐、そして奈良の都から全国へ。時の権力とかかわりながら、歴史の転換点を乗り越え、勢力を伸張していった「仏神」の姿に迫る。
目次
- はじめに
- 第一章 神奈備信仰(神体山信仰)と仏教の伝来
- 第二章 神仏習合現象の始まり
- 第三章 八幡という神の成立
- 第四章 八幡神の発展と神仏習合
- 第五章 習合現象の中央進出と八幡大菩薩の顕現
- 第六章 本地垂迹説の成立
- 第七章 八幡仏教徒の国東進出
- 第八章 八幡信仰の全国的広がりと神仏習合
- おわりに
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紙の本
そのまんま仏、正体も仏、でも神様
2013/04/29 18:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:部屋住冷飯郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の神様は神仏習合ということで、だいたいにおいて本地仏というものが設定されている。つまり「正体は仏様」なのだ。超有名どころでは天照大神の本地仏は大日如来というふうに。ところが八幡さまはちがう。自ら出家して八幡大菩薩の号をもち、それ自体がすでに「そのまんま仏」(厳密には菩薩は仏になる前の修行中を意味するが)である。しかも、本地仏は阿弥陀如来と設定されているから「正体も仏」なのである。それでいながらハッキリ神様であるのだ。なんという不思議。
明治の廃仏毀釈というのは歴史的大愚行だとぼくは思っているのだが、本書では、それ以前の神仏習合の姿について、中でも上記のとおり独特な習合の仕方でその最先端を突っ走ってきた八幡さまについて追究すしている。読み進めるにつれて八幡さま(というよりそれを擁する神官・社僧団)の「何でもあり」な節操の無さ、裏を返せば時節に対するしたたかさに驚かされるが、しかしそれはまた我々日本人が廃仏毀釈と文明開化で見せた姿でもなかったか。我々の祖先も、そこに何か同じものを感じ取っていたのかもしれない。八幡神社がやたら多いのは、そんなところもあるのかな、というのがぼくの感想である。
電子書籍
神仏習合とは
2020/11/17 09:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇佐八幡宮が神仏習合の先進的存在であったことがよくわかる。在地の宇佐氏、大和から来た大神氏、渡来系の辛嶋氏の三者が混じり合い古来の山岳信仰、応神天皇、仏教が混じり合った様子がわかりやすく解説されている
紙の本
神仏習合の背景がすこし解りました
2019/04/29 10:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:B767-300 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店での在庫がなくて取り寄せていただきました。本書には、八幡神の神仏習過程がわかりやすく解説されています。