電子書籍
そういえば
2020/06/28 16:32
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
地元に「道具屋筋に行く前に当店で!」という看板を出した古道具屋があった。残念ながら開業100年の節目で閉店してしまった。
おおよその閉店日だけ書いていたので、その前に最後に行ったまま、完全閉店日を知らない間に閉店していた。最後に行けたのはよかったが、あの古道具屋を思い出すノスタルジーな気分になった。
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最初の2作ぐらいは面白かったのだけど、だんだん、思っていたのとは違う感じになっていって、戸惑いが。
登場人物がかすかにつながる連作短編集かと思っていたので。
不思議な古道具屋の謎、そうなっちゃうんだぁ。
よくわからないオチだった。
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不思議さとリアリティが同居している連作短編。最後には優しい終わりになってホッとする。時代が交錯してて始めはちょっと混乱したけど、最終的には面白くなった。
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【収録作品】さかさまの物語/金色の豚/底のないポケット/持てないバケツ/集合/幸福への旅立ち/そして、プロローグ
古道具屋が善悪不明で、ただの甘い話とは一線を画している。「さかさまの絵本」は実際にあるといいな。子どもが小さかったら作ってみたくなる。
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いつもの道に突然出現した古道具屋にふと魅せられて入ってしまい、欲しくもない物を思わず購入し、それに影響を受け人生が変わる人たちのお話。彼らが一同に会する最後、その古道具屋の謎が解け、人々はそれぞれ持つべき物をシャッフルしようやく平穏な生活を送るようになる。その謎を知った今、もう一度読み返してみるともっと良くこの不思議な物語を味わうことが出来るのかもしれない。
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突如としてさまざまな場所に現れる古道具屋と、そこの品物に魅入られた人たちを描くミステリというかファンタジーというか。序盤と中盤、そして終盤にかけての読み心地がまったく違った雰囲気なのが、気持ち悪くも魅力的です。そうかあ、そういう物語だったのね。
最初はほっこり系の物語だと思ったのに、途中からどんどん怖くなってきます。となるとユーモラスに思えていた「忍者ハットリ君そっくりの店主」の存在も、とんでもなく不気味に思えてきて。そしてラストには……いや、これ以上は言えません。
古い道具には人の想いが詰まっている、といえば情緒あふれる印象だけれど。一方でたかが「物」に囚われてしまう怖さがあるのも事実です。もしこんな古道具屋を見つけてしまったら……果たして必要なものが見つけられるのでしょうか。
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ある日突然目に入った古道具屋。
誘われるように入っていくと
欲しくもないガラクタとしか思えないものを買う羽目に。
最初はちょっと不思議な掌編集かと思わせて
実は壮大に繋がっていく。
時代と人物が絡み合って
相関図がほしいくらい。
改めて最初から読み返すと
また違った景色が見えてきそう。
【図書館・初読・3月2日読了】
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ふと気づくと存在し忽然と消えてしまう不思議な古道具屋。登場人物たちはこの店で妙な買い物をすることになる。買ったものの意味は?買った人たちの運命は?不思議な古道具屋の話に終わらせず,最後に切ない物語に仕上げるところはさすがこの作家さん。ストーリーテラーの面目躍如だ。
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いつのまにか現れる古道具屋が導く物語。
連作。
どうなるのかなーと思ったんだけど地味にファンタジーだった。
そうだった…こういう方向によく行くんだった…
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怪しげな古道具屋をめぐる、非日常的な話。
不思議系の軽い連作短編集と思いきや、終盤は一気に加速して全体を貫く大きな筋が見えてくる。
京都在住の作者ならではの、阪神淡路大震災をテーマにした第2話は、ページ数も多くリアル感に圧倒される。が、その分バランスはかなり悪くなってしまった。
論理的な種明かしを綿密に描いているので、1話それぞれは軽いほうがよく、逆に1話の重みを重視するならつながりはあっさりのほうが、一貫性が出るのでは。おもしろいのだけれど、ちぐはぐして読みにくさが残った。
読後、表紙の絵には深い意味があるのだとわかった。
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はは~ん、自分の目の前に突然この古道具屋が現れたら何を売ってくれるんやら。ここに登場する品の中では「文字と逆さまに印刷された絵本」ってのに惹かれる。物語の内容は紹介されていないけど、向かい合って幼児に読み聞かせるときに便利って、ほのぼのといいアイデアだ。こういう古道具屋ってあるようでないなぁ。リサイクルショップとは違うし、古美術や骨董品の店の雰囲気だけど、もっとガラクタが多いようだし。ま、やっぱり骨董品店か。扱う品が垢抜けていればアンティークショップなんて言うのかも。最後、秀がイタコよろしく、てきぱきと解決しちゃった。ところでみずきさん、あなた店主から受け取った宝くじ、あれどうだったのさ?
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+++
やがて買い主は、店主が選んだ品物に、人生を支配されていく――。その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。
+++
その人が必要とするときにだけ忽然と現れ、自分の意志とは無関係にある品物を買うように仕向けられる、年齢性別不詳の店主がいる不思議な古道具屋が物語の核である。品物を買った人たちは、腑に落ちないながらも手放すことはせず、何らかの形で自分の人生の一要素にしていく。ある時はしあわせのお守りであり、またある時は不幸に陥れる呪いが宿るものともなる。それらの品物に宿る思いと、買い手たちの抱える懊悩が互いに引き寄せあって、それぞれの人生を翻弄する。言霊があるように、人のあまりにもつよすぎる思念は、思いもよらない作用を及ぼすことがあるのかもしれないと、ふと考えてしまう一冊である。
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迷いや悩み、傷や後悔というネガティブなものを抱える人々の前に突如現れる古道具屋。そこで奇妙な店主から奇妙な物を押し売り的に売られたことから、ドラマが動き出す。
うーん、思っていた内容とどんどん違っていき、微妙な展開に。
柴田さんらしいとも言えるかも知れないが、いろんな、普通じゃない男女関係、恋愛関係もたっぷりと織り込んでいるのも途中から厭きてきた。
ほのぼのなのか、ハラハラなのか、なんとも言えない読後感。
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あるとき突然、目の前に現れる雑貨屋。
そこの店主は性別不明で、どこか「忍者ハットリくん」に似ていて…。
商品は、文字と絵がさかさまの絵本、コインの投入口がない豚の貯金箱、
持ち手のないバケツなど、使い道に困るようなものばかり。
買うつもりもないのに、なぜか買わされてしまい───
柴田よしきさんは、大好きな作家さんで全作読んでいます。
内容は、まさにこの表紙そのものといった世界でした。
登場人物が多くて、相関図をせっせと書き、
一回読んだだけでは整理しきれなくて、もう一度読み返しました。
そして、最後に明らかになった店主の正体に、ホロリ。
お母さんのことが心配で、守ってあげたくて、
この世界にとどまったままでいる、小さな優しい魂……
生まれてこなければ良かった存在なんて一つもない。
この世に生まれて来たこと、それこそが大切なこと。
人としての時間が終わっても、魂は永遠を手に入れる。
そんな切ないファンタジー。
ポケットの中には、ビスケットがひとつ~♪
久しぶりに歌いました。
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迷っているときに突然現れる古道具屋。さかさまの絵本、コインの投入口がない金色の豚の貯金箱など、買うつもりのなかったものを買わされてしまう。そしてそれらのものは、買った人々の人生に大きく影響を及ぼす。別々の時に別々の場所で買ってしまった人々が一同に介したとき、謎が・・・
ミステリー、ファンタジーやホラーの要素もあり、不思議な感じ。人々の心の奥にある想いや欲求などを、それぞれが買ったものを通して描く。金色の豚の貯金箱の話とどう繋がるかと思っていたが、ちょっと強引かなと。
ところで、宝くじは・・・