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忘却のパズル
かつて整形外科医だったジェニファーは、現在アルツハイマー病を患っている。そんな彼女に殺人容疑がかけられてしまう。殺されたのはジェニファーの親友である女性で、なぜか死体の右...
忘却のパズル
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忘却のパズル (創元推理文庫)
商品説明
かつて整形外科医だったジェニファーは、現在アルツハイマー病を患っている。そんな彼女に殺人容疑がかけられてしまう。殺されたのはジェニファーの親友である女性で、なぜか死体の右手は4本の指が切断されていた。手を専門としていたジェニファーは重要参考人として事情聴取を受けるが、病気のせいで記憶が曖昧になっており、体調次第では親友のことさえ思い出せない。彼女の記憶や独白、ノートの文章、介護人や子供たちの伝言など、パズルのピースのように断片的な記述が描き出す驚愕の真相とは。記憶を失っていく語り手が紡ぐ衝撃のミステリ!/解説=吉野仁
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紙の本
わたしはだれ?
2018/09/30 18:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人容疑をかけられた認知症患者の主観という作品は初めてでした。小説というのはおおむね物語のラインが存在してそれに沿って話が進みますが、この作品はジグソーパズルの欠片を一つずつ見ているようなものです。彼女の認知症は程度が軽い日もあれば重い日もある。家族のことがわからなければ、過去に飛んでいく日もある。殺人の容疑者なんだけど、彼女はそれすらも理解していない。認知症のリアルがあります。ただそれだけに非常に読むのに疲れるものとなっています。人間は「わたし」がなくなったら何が残るのか。そう考えさせられる作品でした。
紙の本
認知症であるということ
2019/05/27 00:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moya - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が自分であるとはどういうことなのかを考えさせられた。普通にできていることができなくなったら、そしてできなくなっていく自分に気がついてしまったら。普通は正気でいられなくなると思うし、その正気でないことすら果たして本当に正気でないのか、それとも正気でないと思ってしまう、おかしくなった自分がいるだけなのか、考えだすと底なしの沼に落ちていくような気にすらなるだろう。主人公はそんな状態で殺人事件に巻き込まれる。犯人は誰なのか。登場人物が少ないので犯人は限られるというのが残念。読み慣れるまで少ししんどいけれど、認知症の一面を知るには良書だと思う。