「選ばれる人」はなぜ口が堅いのか？

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なぜ口が堅いのか
◆きっかけ
人と会話した後、「もっと他の伝え方があったんじゃないか」と後悔することが多々ある。自分が発する言葉に軸が無いからそうなってしまうのか？自分の言葉について考えている中で偶然目にして「口が堅い」というキーワードに惹かれて手に取る。近々ブログを始めようと思っていることもあり、「書かないこと」を決める必要があるなと感じていたことも後押しして。

◆感想
「おわりに」にあった、「本当に、伝えたいことは何なのか？」シンプルに、ここに真摯に向き合っていけば良いのかなと、教えてもらえた気がする。

私は、色々考えたことをツラツラと書き綴ることが好きだ。内省できるし、その内省したことを言葉に起こすことで自分の血肉になっていく気がするから。書き綴る先は多くは紙のノートとEvernote、そして、このブクログ。伝える相手を設定せず、自分のために書いている。

近々、ブログを始めることにしている。勉強していることに対して、アウトプットする場があると良いと思ったからだ。誰にも読まれないだろうという気持ち半分、読まれたいという気持ち半分。誰かの目に入る可能性があるのだから、普段書いているような姿勢ではいけない、という思いもあり手に取った本書だったが、参考になる部分が多くあった。ブログ上で家族のことに触れたくなることがあると予感している。その時、「自分の伝えたいこと」を優先して、リアルに目の前にいる家族を、周りの人を、傷つけることにならないか、巻き込むことにならないか、そこは慎重に考えて発信したい。

自分を戒めるためにも読み返したいし、子どもにスマホ等持たせる日が来たら、他のもっと新しい書籍や情報と合わせて、こちらも読み返したい。


以下、メモ。

p106「説得」を「沈黙」に換える　を読んでいて、昔ガールスカウトで、右手を挙げることで「沈黙」に誘なうってのをしてたことを思い出した。気付いた人は右手を挙手し、黙る。それが広がっていくというもの。あと、集合する時に会の進行役が前へ出て両腕を挙げてUの字にすると、それが「馬蹄形で集まれ」の合図で、皆が集まりだすというやつ。他にも、ガールには色んな約束事や周知のルールがあって、集団行動の中で各々が気持ちよく、かつ自発的に動いたり考えたりするきっかけ作りが、よくできていたよなと、大人になって改めて感じる。と、ふと思った。

p110「わが身を守る、情報モラルの「超」基本」の導入部分を読んで、最近の自分を振り返った。
様々なニュースに触れたり、日常生活の中で感じたり考えたりしていることを、誰かと話したくなることがある。しかしそれは大概ナイーブな問題で、相手の立場や考え方を知らないのに安易に会話で触れるのは、はばかられる。そして、結局、夫と話すことになるんだけれど、それすらも、夫の反応が予想できてしまったり、これを話してもお互いハッピーじゃないよな…。と考えて、結局話題に出すことは無かったりすることも多い。そんな時、Twitterで呟いてしまいたい……という考えがふと頭をよぎることがある。
しかしTwitterは情報収集に使う専門で、ツイートはしないことにしている。現段階では。なぜなら、情報収集に使っていてさえ、ついつい読みすぎてしまうのに、自分がツイートし出したら、のめり込んでしまいそうで怖いからだ。
有益なことも多いと思うけれど、現時点では、ツイートし出したら生活の時間配分が崩れそうで怖いからだ。ツイートし出したときに、自分を律する自信が無い。そして、リアルな人間関係の中で発言しないことを、ネット上で発言することが、恐ろしい。
時間の配分や、意識を向ける先のバランスが、自分の望みとズレていきそうなのが、怖い。今、目の前にいる人、家族との時間を一番大切にしたいと考えているのに、目の前にいない人との時間が増えていっては、いくら議論ができると言っても、私にとっては本末転倒な気がする。在宅仕事開始の為の準備も積んでいきたいのに、そこに向けるべき時間や頭が、Twitterに浸食されそうで、怖い。そして、問題提起や議論ができる……と言っても、顔が見えない不特定多数の人との議論を、私は、うまく消化できる自信が無い。
Twitter云々より前……小学生頃から、私は考えたいことがあると、紙に書き出してきた。思いつくまま書き殴るように書き出すと、段々と落ち着いてくる。誰かと対話しているような気持ちにさえ、なることもある。書き出すための言葉が自分の中に無い時は、ピアノを弾いたり犬と散歩したり走ったり散歩したり、そうする中で消化してきた。ただ、出産後は、紙や日記だけではなく、寝かしつけの時間に(子どもは眠ってはいるけど、体が離れると起きたり泣いたりしてしまうような時)、スマホでEvernoteに書くことが増えた。そして、娘が1歳のときにブクログを始めてからは、本を読んで感じたことを、こうしてブクログに書き出すことも増えた。本を読んでいる最中や寝かしつけの時に、スマホメモ帳に少しずつ書き足していって、読了したらレビューとしてアップする。ブクログに非公開のメモ機能が追加されてからも、公開のレビュー欄の方に多くを書いているのは、誰かに読んでほしい……という気持ちが、やはりどこかにあるんだろうと思う。ブクログは、今、その気持ちを消化する上でちょうど良い場所。なんとなくだけど、ブクログは拡散性やSNS性が強くないと感じていて、そんなに沢山の人には読まれないだろうし、読みたくない人の目には長文は最後まで目に入らない仕様になっているのが好ましく感じていて、ブクログを私的な日記のようにも使ってしまっているよなぁ。そんなことを、考えた。かなり脱線。

p121…「緊急時は、緊急性の低い情報は発信を控えること、素人がよかれと思って「調べてまとめました」という記事を発表しても、正しい情報かどうかの判断ができない以上、かえって危険なこともあります」……この部分を読んで、ハッとした。「調べてまとめる」。これ、やってみたくなることがよくある。自分が気になっている問題等、不安になるのは知識が足らないからだと思い、問題に出会ったときは出来る限りネットや本で学んで、その不安を解消するようにしている。その過程で、この欲求が湧いてくることがある。しかし、「素人が調べた情報や感想をアップして、さらに情報がゴチャゴチャになるのを助長してしまうのも……」と思い、いつも���れは留まる。替りに、ノートやEvernoteや、はたまたこのブクログのレビュー欄にメモしている。ネット上にアップされるブクログを使うのは、やはりどこかで、誰かと共有したいという気持ちがあるからだ。そしてブクログなら、引用元や考えるきっかけとなった本と紐付けられるし、ブクログ自体がレビュー者個人の意見のパワーが少なくなるような構成になっているように私は感じていて、それでハードルが下がるというのもある。で、願わくばネットよりリアルな人間関係の中でその問題について語り合いたい。まずは家族、夫と語り合う。そこまではちょくちょくするけれど、その外となると、ナイーブな問題はハードルが上がる。そのハードルが、ネットは低いように感じられて、ネットに発したくなる自分もいるんだよなあ。ジレンマ。

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内容的にはそれほど深くはないが、真理はついているように思う。
「我が仏、隣の宝、婿舅、天下の軍、人の良し悪し」
これは言ってはならない5つであり、実感として理解できる。
失言回避のポイント、シェアする前のポイントなど、いづれも確かになーと感じられる。

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たしかに。言う力は言わない力でもあるな、と。言葉を扱う仕事をしているので参考になった部分が多々あった。