紙の本
高度成長期と異なる
2016/04/03 11:12
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
1997年からの不況で鉄鋼や造船は海外に行き、反面、今は介護や保育の人材が不足している。会社に一生をささげるという価値観を持っている新入社員は皆無である。そのため、男性に主夫という選択肢が入ってきた。
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ファザーリングジャパンのスピンオフ的に派生している専業主夫の秘密結社?の顧問となっている著者。
彼らの主催するイベントや講演に参加しつつ、それらの紹介や分析、また「専業主夫」という男性の役割のあり方について、一般的考察されている。
「主夫」でも「主婦」でも、基本的にはなにも変わらない。家庭内のことを主にする人である。
たまたま、今は家庭のことを主にしている、でもこの先は分からない。
「専業主婦になりたい女たち」同様に、家庭内のことも家庭外のことも代替可能であるような夫婦関係が望ましい。
そして、自由に行きつ戻りつができるような職業社会であるべきだ、という結論もまた変わらない。
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「専業主婦」になりたい女たちという本があったのでその姉妹本という感じでなんとなく購入した。
専業主夫の生活実態や女性がどのように一家の大黒柱になっていったのか、専業主夫や女性が一家の大黒柱として働く難しさなども書かれていた。
男女どちらかが仕事、どちらかが家庭ということではなく、夫婦どちらともワークライフバランスを実現し
お互いにとって幸せな生活スタイルをみつけることの大切さを説いている。そして、「子供のための結婚」から
夫婦のための結婚と書かれていたことも印象的だった。
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もしあなたが年収400万なら同等以上の男は4人に1人、600万以上なら100人に1人です。
主夫はマイノリティ、と言われてギクッ。たしかに差別意識もなく、普通に疑問視してしまう。マイノリティとしてもまだ市民権がないような超マイノリティ。人種とか性別と違って自ら選んでいるので本人の肩身の狭い思いはどこまでかわからないが、周りの意識はたしかに低い。私含め。
女性の働きやすさを考えるのと同じように、男性は外で働くものという固定観念を柔らかくしていけるだろうか。
小島慶子と著者の対談は暴走、おしゃれなイクメンが娘と表参道で観客のいない親子恋愛劇場⁈失礼だろうが!でもVERYで実際、そっちの方向に行くなみたいな覆面座談会があったらしい。
この本ですら主夫は子育てや家事を頑張る人が適してるらしい。子供がいない、家事ができない主婦はいても主夫はありえないかしら。まだまだ肩身は狭いですね。
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白河さんらしいタイトルの付け方ですね。
煽るのがうまい(笑)。
この本の中では、もちろん専業主夫が大きなテーマではあるのですが、男女の役割の見直しが、より大きなテーマになっています。
個人的には、夫婦のうち、より適性が高い方が、外で働く方に重きを置けば(家事に重きを置けば)よいと思っているので、白河さんの主張には、ほぼ全面的に賛成です。
が、世間様は、そうではないんですね。
将来の夢が「専業主夫」の自分にとって、世間の目は、まだまだ厳しそうです。
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テレビとかでも特集されていて、うちのような共稼ぎ家庭と比べて果たしてどうなんだろう、と思い買って読んだ本ですが、
とてもとても、自分にはマネできないと思いました。
うちも家事は分担していて、自分では半分ぐらいはやっているつもりですが
男の家事の選択というのは10個あるとすると自分がやりたい、やれる家事を5個選ぶやり方
奥さんは得意不得意にかかわらず残りの5個をやらないといけないわけで
決して平等じゃない。
だから男がやってるというのはおこがましい。
それを考えると主夫なんて、本当にすごいことだと思いますね。
読んでいても全然自分でやれそうな気がしない。
世の中いろいろな家庭のあり方もあって
それを認めていく社会でないといけないということだけは確実に思いますね。
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専業主夫訪問記、夫妻へのインタビュー、対談、海外事例、夫も妻もともに満足・幸福な家庭を築く秘訣。男も女も、同じ罠に落ちるなと言い合っていこう。
主夫を、格上・同格・格下、で分類したらわかりやすいと思いましたが、事例が少ないせいか、記述がなかったです。ヒモにならない相手を探すコツみたいなノウハウがなるほどでした。
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例が極端すぎんよ〜 女性の6割が非正規かつ300未満の収入なのだから、本人1000万稼いで旦那も主夫業の傍らに500万稼ぐとかなんじゃそらって、かんじ
経済的余裕は精神的余裕もうむし、それが肉体的健康につながるんだが この本に出て来る人たちはとりあえずみーんなすごい健康(多少のガタはあっても)それが一番わかった
でもねー男の人も女の人もほんとに、選べる社会にしたいよね〜
やりたい仕事をする、ではなく こんな生活がしたい、からそれができそうな仕事に就くね、ほほー
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「専業主夫になりたい男たち」とインパクト強めなタイトルになっているが、『専業主夫』というある意味で極端な事例を取り上げることで、ポスト昭和・ポスト平成時代における『夫婦の有り方とは?』を考える切っ掛けを提供してくれる一冊。
特にそーだよなーと思ったのは『夫に家庭(育児家事)への参画を求めるのであれば、妻も家計(家族が暮らす稼ぎ)への参画をコミットしなければならない』ってくだり。家庭と家計、どちらが偉いとか上下で捉えることなく、フラットで対等なものとして、夫婦で案分できるといいよなー。
いずれにせよ、歴史の中で刻み込まれてしまっている『性差による役割の呪縛』から脱し、それぞれのスタイルを選択できる世の中にしていきたいと思います。
・女性管理職を3割に増やすなら主夫も3割
・秘密結社主夫の友
・イクメン?ちょっと変わったベビーシッターを雇ったと思えば我慢できる。
・主夫と聞くと、賛否両論が出てくるのは、自分が知らず知らずに持っている「男はこう、女はこうあらねば」という気持がざわざわするから。
・育児をする男をイクメンと言うのではなく父親と言うんです。
・家事ハラスメントとは、家事が不当に過小評価されること。
・家事育児を完璧にこなすより、家族が笑顔でいられることの方が大事。
・子育てで職場を離れることを、キャリアダウンだと思うのではなく、キャリアアップの期間だと捉えられたら良いのに。
・家の事は好き嫌いや得手不得手で考えるのではなく、責任として引き受ける。
・パパでないと出来ない子育てがたくさんある。
・家事はお互いの得手不得手でプロジェクト単位で分担し、任せたものについては、ギャーギャーが言わない。気になるのであれば、そっと後で手直しする。
・無限の選択肢のなかから選んだ道だからこそ、自分自身の道の正しさを証明し続けなければならない、という呪縛に苦しむ。
・男の魅力=社会的な能力(稼ぐ能力)という認識が女性側にこびりついている。
・家計のために働くと割り切れれば「働くための素敵な理由付け」がいらなくなる。
・夫はサイボーグのようにキチンとお金を稼いでくるものだとインプットされている。
・家庭への参画と家計への参画がフェアでない。夫に家庭に参画して欲しいのであれば、妻も稼ぐことにコミットするべき。
・妻の片働きになってはじめて、新橋のおじさんの気持ちが分かる。
・男性が私生活を犠牲にして働くのが基本形っていう世の中はおかしい。女性も男性もそれで苦労している。
・とんがった社員が欲しいと言いながらも、空気読んでトンガレが、多くの会社の本音では。
・良妻賢母飯の呪縛に囚われて、一生懸命に無理して作ったご飯だから、食べて貰えないと、一層腹が立つ。むしろ、手抜きで作ったものの方が、食べ残されたとしても気にならない。食卓に食べろ!!の怒声がない、平和な食事になる。
・家事のロールモデルを「手抜きOK、雑でO��、家族が幸せに暮らすための生活が出来ていればそれで良し」に改める。
・「家事育児は私に任せて、貴方は外でしっかり稼いできて!っと言われたらどう思いますか?」「うーん、家事はともかく、子育てには僕もかかわりたい。その権利を奪う変な人だと思うかな・・・」(フィンランド人)
・無職のハニーを愛せるか?問題。
・夫の地位≒自分の地位。ニアリーイコールの法則。
・アメリカでは、子供が小さいうちは、夫婦どちらのキャリアを優先するかを話し合う。
・一度無職になった女性が、正社員になれる確率は25%、年収300万以上を回復できるのは12%。生涯年収として1.5億~2.7億円の損失。なるべくなら、ぶらさがってでも、退職しない方が望ましい。
・合コンさしすせそ。
・子育ては楽しいか?アメリカ67%、日本47%。良妻賢母の呪縛もあって、子育てへの肯定感が低すぎる。
・主夫=家事や育児を「主」体的に担う夫
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P173
小島慶子:みんなの欲しがる男(笑)を落とす自信がなかったんです。だから、そういう男を落とせなかったとしても、男性と同等の年収と立場を手に入れればいいと思ったんです。そうすれば、男選びは、純粋に好みだけでいいじゃないかと思って。
P232
(無職のハニーを愛せるか問題)
「主夫のおかげで生活はすごく助かっているのに、女心が救われないんです。」
「お金や仕事って、男性性に関しては性的な魅力にも繋がりますからね。」
ダンナが専業主夫であり、私が大黒柱である逆転夫婦な我々。よく「専業主夫家庭がうまくいくにはどうしたらいいか?」ということを日々ディスカッションしているがこの一冊はその助けになった。
私側(妻側の目線)としては「社会で活躍していなくても、プライドを傷つけず、居場所を確保することが重要」なんだろうとは薄々感じていたが、この本で「男性が『(世間一般で男性の領分とされている稼ぐことから)降りること』」と表現されていて、やっぱりなー、と感じた。
私としては専業主夫家庭がうまくいくには、女性が主夫を受容すればことたれりと考えていたが、どうやら世間ではそうではないらしい。
いちばん驚いたのは「妻が大黒柱になる決心がいる」ということ。
えーーーーっ、そうだったんだ!!!いるんだ、決意!
自然な成り行きで、結果的に「大黒柱」になった私には目からウロコ。
さらには「稼がない男性には性的魅力を感じない」という本音も世間には色濃く残っているらしい(この本では「無職のハニーを愛せるか問題」とされている)。
お金になんて性別ないよ!!!誰が稼いだってお金はお金ゃん!と思う私は、たぶん世間一般の常識がどこかで欠落しているのだろう(笑)ということがよくわかった一冊。
それからこの本の後半で、「(うまくいっている)専業主夫家庭はマイノリティーである自覚があるがため、夫婦の意思疏通がよくなされ、結果的にカップルのクォリティーがあがる」という説にも納得。
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男女共に働き、家事をすることが、常識としても意識としても普通になり、実際にも普通になると変わるのだろうなあと思いつつもその場合はふうふで降りるパターンのように、どちらがハードな残業するような働き方では成り立たないよなと思いつつ読了。
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婚活ブームの火付け役の著者による、新しい家庭の形を考えた一冊。
どこまで自分たちの価値観と背負ってるものを降ろして考えられるかという哲学的側面あり。
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「「専業主夫」になりたい男たち 白河桃子」読了。前半は読むのがしんどかった。自分にとって専業主夫はなりたくてもなれないものだったから、羨ましいような腹立たしい気分が混じっていたからかもしれない。でも長い人生、そんな期間はあってもいいなと思えるようになると気持ちが楽になり読むのが楽しくなった。
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50歳目前で無職になり、オーストラリアで言葉もわからずもがき苦しんだ夫
自分がイメージしている自分像とのギャップに気付かずに生きてきたことに気づき、プライドずたずた。
ぼくは、周囲が期待しているとおりのできる子という幻想は砕かれ、空っぽになった自己イメージを冴えない自分で埋める作業。でも、不完全な自分でも生きていかなきゃいけないなら自分にできることは何だろうと考え始める。それこそ、自由になることだ。そして、至らない自分を受け入れることは、自分へのいたわりの気持ちを持つことだ。
理想と現実のギャップに苦しむだけの客観性があればまだいい。苦しむことさえ自分に許せず、自分を騙し続ける不自由さが男にはありがち。
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