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パリの福澤諭吉 謎の肖像写真をたずねて
著者 山口昌子 著
1862年、文久遣欧使節団の通訳としてパリに渡った福澤諭吉は当時、27歳の若者。パリで撮影した肖像写真は、無名の下級武士だったにもかかわらず、フランスの人類学者デッカーか...
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パリの福澤諭吉 謎の肖像写真をたずねて
商品説明
1862年、文久遣欧使節団の通訳としてパリに渡った福澤諭吉は当時、27歳の若者。パリで撮影した肖像写真は、無名の下級武士だったにもかかわらず、フランスの人類学者デッカーから、「日本人の典型的なエリートの顔」と賞賛される。
後年、「日本のヴォルテール」と称された、若き日の福澤諭吉は滞在中、パリを縦横に駆けめぐった。帰国後、『西洋事情』を執筆し、20万部を超える大ベストセラーとなる。
本書は福澤諭吉のパリでの行動をつぶさに追うとともに、福澤の肖像写真を撮影した謎の写真家・ポトーの足跡をたどる。
フランスを最もよく知るジャーナリストとして名高い、パリ在住25年の山口昌子が10年にわたって取材を重ねた力作である。福澤が立ち寄った書店、ホテル、博物館を訪ねるとともに、日本ではほとんど無名の写真家、ポトーの生涯を追っている。写真はすべて著者の撮影。初めて明らかになった福澤諭吉のエピソードも満載である。
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紙の本
楽しい歴史読み物
2017/02/27 17:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は新聞社のパリ支局長を長く勤めた人で、語学力、人脈を伝手に遣欧使節団に随行した福沢諭吉のパリでの足跡を追っている。福翁自伝などに一部は発表されているが、更に詳しい事実を掘り起こし、ついに25歳の福沢の写真の原板が残っているのを発見する。精悍で知性に溢れたその顔は150年経った今でもやはり福沢は一流の人物であったことをよく伝えている。探索の過程や歴史上の挿話は興味深く、全体が楽しい歴史読み物になっている。
紙の本
パリに行く際にはぜひ携行したい一冊
2017/01/21 23:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まい進 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文久遣欧使節団の肖像写真をもとに、
・人間「諭吉」のジャーナリスト、教育者としての源流、
・幕末に押し寄せた欧米列強と日本の立場と、日本のもがき
・使節団が目にした「欧羅巴」 、ナポレオン三世の治世下
・謎の写真家ポトーから読み解く「写真」の役割
・当時の巴里の街・建物、
など、「諭吉」が生きた当時に迫ろうとした力作だと思う。
パリを訪ねる際には、この一冊をもって歩いてみたい。