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電子書籍
核に縛られる日本
著者 著者:田井中 雅人
2017年7月、「核兵器禁止条約」が国連で賛成多数で採択された。1945年の広島、長崎への原爆投下後、核兵器を違法とする条約が国連で採択されるのは初めてである。この採択で...
核に縛られる日本
05/23まで通常924円
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核に縛られる日本 (角川新書)
商品説明
2017年7月、「核兵器禁止条約」が国連で賛成多数で採択された。1945年の広島、長崎への原爆投下後、核兵器を違法とする条約が国連で採択されるのは初めてである。この採択で、核時代の転換点が訪れたが、日本は唯一の被爆国でありながら不参加を表明した。〈核の傘〉に居続けるとはいえ、なぜ独自の立場を貫くことができないのか。「風下の視点」から最前線で取材してきた著者が、新聞には書けなかった核をめぐる日米外交の舞台裏・秘話に触れながら、核兵器廃絶に向けて、日本がとるべき道を問いかける。
序 章 核兵器禁止条約交渉 日本不参加の真相
第1章 原爆は日本人に使おう ルーズベルト
第2章 原爆使用に悔いなし? トルーマン
第3章 それでも原爆に救われた 核の神話
第4章 オバマが広島にやってきた 和解を演出する日米
第5章 勝利の兵器と風下の人々
第6章 核の桃源郷と負の遺産
終 章 核時代を終わらせるために 日本がとるべき道
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国連で核兵器禁止条約が採択されたが
2017/10/28 19:56
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投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
国連で核兵器禁止条約が採択された。
ICANがノーベル平和賞を受賞した。
ノーベル財団は10月27日、ノーベル賞の賞金の原資を今後一切核兵器製造者に投資しないと発表した。
核兵器は廃絶。核兵器は絶対悪である。というのが国際世論となっている今、開催中の国連総会軍縮・安全保障委員会で日本政府が提出した決議に核兵器禁止条約への言及がないと、各国から日本政府決議に不支持が表明され、唯一の戦争被爆国である日本に厳しい批判が浴びせられたそうだ。
だいたい、対人地雷や毒ガスでさえ国際的に違法とされているのに、無差別にしかも地雷とは比較にならないほど、都市ごと消滅させてしまう原子爆弾がなぜ違法とされなかったのか不思議でならない。
世界が動き出した今、「被爆の実相を知る日本こそ核兵器禁止条約にすべての国が参加するように動かなくてどうするんだ」とみんなが思っているのだ。
核兵器は「必要悪」と言われてきた。各があるから攻撃が抑止されるとも言われてきた。しかし、そうだろうか。アメリカの核の傘に日本は守られているという。そうだろうか。使わないことを前提にした兵器で抑止されているとは言えない。北朝鮮問題でも恐怖はあるが、アメリカの核の傘でも守ることはできないだろう。日本はアメリカが「先制攻撃に核を使わない」と言ったときに「それは困る」とクレームをつけていることからも分かる。
唯一無差別殺戮に核兵器を使ったアメリカはいまだにその反省もしていない。そうした国がリーダシップを発揮できるとは思えない。
これまで国際世論核は必要悪だという世論であったが、日本の被爆者、アメリカ国内や海外での核製造施設や実験場周辺住民の被ばくの実態告発から、「絶対悪」としての認識が広がって条約の採択が生まれた。尊い犠牲の上の国際世論であり、被爆の実相が世界を動かしているのだ。
本書はその実情を書き表わしている。
条約も全文記載され、核兵器問題は原発問題にも繋がっていると告発している。
私は、日本政府の態度は本当に恥ずかしい。
著者もアメリカをジャイアン、日本政府をスネオにたとえているが、言い得ているだろう。