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列車ダイヤはこう進化を遂げた
著者 和佐田 貞一
鉄道輸送において列車は「商品」であり、利用者から求められる品質とは、「速い(所要時間が短い)」「直行する(乗り換えずに行ける)」「乗りたいときに乗れる(本数が多い)」の「...
列車ダイヤはこう進化を遂げた
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列車ダイヤはこう進化を遂げた 日本の鉄道はニーズにどう答えてきたのか (交通新聞社新書)
商品説明
鉄道輸送において列車は「商品」であり、利用者から求められる品質とは、「速い(所要時間が短い)」「直行する(乗り換えずに行ける)」「乗りたいときに乗れる(本数が多い)」の「便利3要素」ということになる。品質の向上には車両や軌道などハード面の改良は不可欠であるが、そのハードの能力に最適化された「列車ダイヤ」を設定することによってようやく「便利3要素」が達成される。本書は、まず列車ダイヤの基礎や運行計画の考え方をわかりやすく説明し上で、JR発足時から30年を経て如何に「便利3要素」を達成した「列車ダイヤ」が数多く誕生し、目覚ましく進化したのか詳しく解説している。
和佐田 貞一(わさだ ていいち)
昭和46年群馬大学大学院(機械)修了。同年国鉄入社。昭和48年東京システム開発工事局(コムトラック開発)、昭和56年運転局列車課(新幹線担当)、昭和61年同(総括)、昭和62年JR西日本鉄道事業本部運輸部輸送課長、平成5年同営業開発室長などを歴任し、平成19年西日本ジェイアールバス社長に就任。平成24年同退任。昭和から平成にかけて数多くのダイヤ改正に従事し、“ダイヤ革命”の基礎作りを行う。また西日本ジェイアールバス社長としては競争相手の鉄道を観察、研究した。著書に「高速バス進化の軌跡」(交通新聞社新書)がある。
目次
- ■本書の収録内容
- 第1章 ダイヤは列車という商品の設計図
- 第2章 安全で正確なダイヤへ
- 第3章 スピードアップの進化がダイヤを変える
- 第4章 スピードアップを実現する様々な手法
- 第5章 直通運行でより便利なダイヤへ
- 第6章 乗りたいときに乗れるダイヤの難しさ
- 第7章 パターンダイヤ進化の実例――東海道新幹線の変遷
- 第8章 「ダイヤ乱れ」はダイヤで解決
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列車ダイヤの進化というよりはスピードアップの歴史
2017/12/16 10:26
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は国鉄、JR西日本に勤務された技術者である。本書は主に新幹線整備や在来線特急列車のスピードアップにより日本各地の主要都市間の移動時間が短縮され、日本列島が時間軸で見ると、どのように縮んでいったかを俯瞰することが主眼になっている。ただし、札幌~函館間のように一時期3時間を切る所要時間が、現在3時間半程度に逆戻りしている現象には触れられていない。「列車ダイヤはこう進化した」というタイトルから、ダイヤ作成技術の向上、車両性能の向上、信号システムの改善等によりより多くの列車をスムーズに運行する大都市圏の過密ダイヤ区間の舞台裏を垣間見ることができるのではないかと期待する読者にとっては、いささか期待外れの内容である。列車ダイヤ作成については、最近出版された列車ダイヤ関連の書籍に基づく記述が多く、大半が一般論に終始、具体例の記述が少なく、既往の列車ダイヤ関係の著作に目を通している読者には、新たに得る情報は少ない。鉄道技術者であった著者の著作にも関わらず、鉄道技術に関する記述がいささか正確性に欠ける点が散見されるのも気になるところである。