闇に歌えば
霊能力を持つ大学生、楠木誠志郎。彼は引っ越ししたマンションで、不思議な白い生き物を目撃した。誠志郎が、何かが起きる前兆では、と考えた直後、隣室から悲鳴があがる。隣の部屋に...
闇に歌えば
商品説明
霊能力を持つ大学生、楠木誠志郎。彼は引っ越ししたマンションで、不思議な白い生き物を目撃した。誠志郎が、何かが起きる前兆では、と考えた直後、隣室から悲鳴があがる。隣の部屋に住んでいた男が謎の死を遂げていたのだ。一方、引っ越しの手伝いで来ていた佳代が、ベランダで「ヒスイのような玉」を拾う。誠志郎はその玉を毒々しい色だと感じるが…!? もうひとつの「聖霊狩り」!
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
わくわくしながら読める少しだけホラーな本
2005/05/08 14:06
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜渉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在コバルト文庫で刊行されている「聖霊狩り」というシリーズをご存知だろうか。そのシリーズで主役を張っている飛鳥井の初登場は、実はこの「闇に歌えば」シリーズなのである。
この「闇に歌えば」は、作者の瀬川貴次のデビュー作で、今から十数年前にスーパーファンタジー文庫から出版されたものの復刊である。聖霊狩りが飛鳥井主役なら、この闇に歌えばは誠志郎主役だ。ホラー色は聖霊狩りより若干強めだろう。
私はスーパーファンタジー版闇に歌えばから入ったくちだが、前回とはイラストレーターが違っていること、またずいぶん前に読んだ作品だったことから、大変新鮮に読むことができた。また聖霊狩りしか読んだことのない人にも、誠志郎をはじめとする闇ブンメンバーなどのすでに知っているキャラクターの違った一面を見ることができるだろう。
この書評を書いている現在、二巻までしか刊行されていない。三巻以降がでるかどうかはまだわからない、ということだが、ぜひとも最終巻まで出してほしい。
「闇に歌えば」から入った読者も、「聖霊狩り」から入った読者も、もちろん瀬川貴次の作品を読んだことのないあなたも、ぜひ一読を。