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英語の謎 歴史でわかるコトバの疑問
著者 著者:岸田 緑渓 , 著者:早坂 信 , 著者:奥村 直史
youはなぜ複数形もyouなのか。goodはなぜbetter - bestと不規則に変化するのか――。学校英語では丸暗記するほかなかった文法規則や例外的な単語たち。しかし...
英語の謎 歴史でわかるコトバの疑問
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英語の謎 歴史でわかるコトバの疑問 (角川ソフィア文庫)
商品説明
youはなぜ複数形もyouなのか。goodはなぜbetter - bestと不規則に変化するのか――。
学校英語では丸暗記するほかなかった文法規則や例外的な単語たち。
しかし1500年にわたる英語史の勘所を知りさえすれば、そこに納得の理由や法則がみえてくる。
イギリス英語とアメリカ英語のちがいがうまれた歴史から、フランス語由来の単語が英語に多い意外な理由まで。
考えてみると不思議なきまりや長年の疑問に答えがみつかる79のQ&A。
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英語を教える人間は読むべき書だが,すぐに使える知識ではない。
2020/04/04 15:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七慢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 生徒はこの書に章立てされた問いをしばしばする。
なぜtoが使われるか,be going toやhave toがどうやってできたかという質問はよく受ける。どうせ雑談となるなら,少々復習してみるかと思って本書を読んでみた。すると英語教育の歴史は,日本における教える側の権威主義の押し付けであるばかりでなく,イギリスでの古語や方言との闘いでもあるとわかる。
2 生徒には,本書の知識は教えられない。
昔のスタンダードから現在の文法や語彙を教えては,生徒は混乱するだろう。その変遷は実用知識ではないからだ。まるで日本語の「をかし」や「やがて」を歴史的成り立ちから現代語を教えるようなものである。中高生用には,本書のような通時的な観点よりも,多くの分かりやすい参考書にあるような共時的な観点から教えるほうがすっきりとする。
3 教える側は現代までの英語の発達過程を知るべきだ。
英語史を学ぶと,いかに現代の文法知識が必要なのか分かる。一例を挙げれば,疑問文でdo, doesが使われるのは,歴史過程で屈折変化少なくなり命令文などとの混乱が生じるので,文の初めで疑問文であることを示す必要があるのだ。生徒には,「英語は最初の数語で疑問文かどうか分かりやすい」と教える必要があるというわけだ。
生徒の成績向上には直接役立たないが,そのヒントにはなる書。
電子書籍
英語のトリビア
2018/02/19 20:07
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は英語に関してなんとなく疑問に思うことの多くを
解き明かしてくれる。
何故、Iだけ、文の途中でも大文字なのか?
不規則動詞が存在する理由。
単複同形が存在する理由。
なかなか面白い・。
紙の本
うーん、なるほど
2018/05/31 22:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:k - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが一度は疑問にもった英語の発音やフレーズに対し
そうなった経緯を簡潔ながら理路整然と説明していただける
読んだ瞬間
「これってドイツ語じゃん」
と思える古い英語の文章の解説に出会う
こうした例を見ればルーツが同じであることは一目瞭然
しかし文字の変化は書かれた物が残っているから分かるであろうが
音の変化はどのように検証されたんだろうか
この辺が気になった
日本語もどんどん変わっているように
英語も当然時代とともに変わって来たし、変わっていくだろう
中学・高校で行っているような英単語の発音問題など
本書を読めば如何に虚しいことを聞いているか分かる
紙の本
英語は謎ばかり
2020/01/19 12:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史でわかるコトバの疑問とあるように、歴史からいろいろな言葉の語源を紐解いている面白い本。こんなことばがあんな歴史を持ってそんな意味を持っていたのか!?と目からウロコも単語もあったりして面白い。雑学が増える一冊。
紙の本
テーマとしては面白いが、参考にした底本への敬意をお忘れなく
2023/10/22 11:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
英語を習いたての頃から謎と感じることは多い。本書では例えば、「英語の名前はなぜ姓が後にくるのか?」「動詞はなぜ主語の後なのか?」「疑問文ではなぜ主語の前にdoやisをつけるのか?」「comeの発音はなぜコメではないのか?」「英語にはどうして規則動詞と不規則動詞があるのか?」など79の疑問について答えていく。
一つ一つは短く簡潔にまとめられているため読みやすい。
そして答えは大体決まっていて、「10世紀頃の古い英語では・・・、そして11世紀のノルマンディ公の英国征服でフランス語が入ってきて・・・というように変わり、15世紀のルネサンス期にはギリシア語ラテン語の影響を受けて・・・と変化、18世紀から徐々に今日の言い回しに近い形に変わってきた」の如くだ。しかしこういう隔靴掻痒のような答えでは冒頭の素朴な疑問が解決されているとは言えない。少し深掘りして、結論はすべて「古い英語では違ったけど、今はそう言うことになっている」と反復して回答しているだけである。要するに内容が薄すぎるため、殆ど腑に落ちない。読む前に目次を見て面白そうだと思ったが、残念ながら読後は「で何だっけ?」程度の感想である。
ある研究雑誌で「英語のなぜ?を歴史的に説明しようとする書物は、英語教員向けに書かれたものは学生や一般の読者には専門的で敷居が高く、一方、学生や一般向けに書かれたものは英語トリビアの読み物としては面白いが、個々の疑問に単発的に答えることが多く、説明も十分に深められていない(寺澤盾氏、英文学研究、2019年96巻)」との指摘を読んだが、本書についてはまさにこのトリビアの領域である。中学生高校生に中途半端にラテン語やロマンス諸語における格変化の説明をしても「へー」で終わってしまうだけではないかと危惧するものである。
読みながら感心したのは古い時代における文献中の英語が随所に引用されていることだ。普段目にすることもない古英語が身近に読めたことは評価したい。しかし、この手の本には珍しく参考文献・出典の記載が一切ない。オックスフォード英語辞典OEDが出典元なのだろう。中学生高校生向きの本かも知れないが、著者陣自身の研究成果でない限り、単なる底本の抄訳ならば礼儀として出典は記載すべきであろう。研究者ないし学者が書いた本としては原典に対して無礼千万であるし、あるまじき行為だと残念に思う