イチョウの自然誌と文化史
著者 長田敏行
古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは、ギンナン料理はもとより、街路樹として植えられ、シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた。明治時代、平瀬作五郎と池野成一郎...
イチョウの自然誌と文化史
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商品説明
古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは、ギンナン料理はもとより、街路樹として植えられ、シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた。明治時代、平瀬作五郎と池野成一郎によるイチョウやソテツの精子発見は、日本人が世界に先駆けて行った独創的な研究であるが、本書では、その舞台背景を当時の貴重な資料とともに紹介する。また、絶滅しかけたイチョウが、人間活動により世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきた事実を知ることは、生物種の多様性を保全する見地からも大変重要である。イチョウの植物学的側面や、その文化史に興味のある方にぜひ一読をお勧めしたい。
目次
- 第1章 イチョウ精子発見は、なぜ大発見か?
- 第2章 イチョウの旅路:日本からヨーロッパへ、そして、ウィーンからボンへ
- 第3章 生きている化石としてのイチョウ
- 第4章 平瀬作五郎と池野成一郎の肖像
- 第5章 イチョウの繁栄と衰退のドラマ
- 第6章 イチョウは中国から日本へ運ばれてきた
- 第7章 そしてイチョウは世界へ広がった
- 第8章 医薬品としてのイチョウ
- 第9章 ケンペルがイチョウをGinkgoと呼んだ
- 第10章 ゲーテとイチョウ
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