とても読み進め易いです
2022/01/10 08:37
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投稿者:@D - この投稿者のレビュー一覧を見る
論文を書くうえで、頭の整理がどうも上手くできないと悩んでおり、この本を購入しました。
単に、論文の書き方を指南するのでは無く、色々な事象を例に挙げ、そこから丁寧に考え方を導いてくれます。
読んでいて、非常に面白く読み進めることもできました。
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投稿者:NAOKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
研究分析に必要な方法(約束事や注意点)を多数の事例を用いて解説している。本書には統計学や計量分析のテキストだけでは得られない研究に対するエッセンスが詰まっている。良い研究は、良い研究デザインを提示できるかにかかっている。根本の捉え方が違ってくると、研究の質は落ちてしまう(意味をなさなくなる)。研究とは非常にシビアなものだと感じた。実証系の政治分析には、政治現象を説明する一般法則の発見と、その政治現象が生じるプロセス自体の解明という二つの目的があり、因果推論はいずれにも伴う。どんな方法が適切かを常に意識して研究センスを磨きたい。
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『創造の方法学』以上で『社会科学のリサーチ・デザイン』を少し簡単にしたような方法論の本。統計学は出てこないが、結構扱っているテーマや用語が難しい。しかし、方法論を学ぶ上では絶対に読むべき本だと思う。
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本書は計量政治学の概略本(と言っちゃって多分大丈夫)であり、そういう目的で読むなら問題ないが、いわゆる統計的因果推論の内容では全然ないため、従ってそういう目的で読むと満足に足らない結果となってしまう。個人的には、タイトルからして統計的因果推論の内容かと思って期待しながら読んでしまったので、かなり期待外れだったし、基本的な統計学や計量経済学の知識にすら及ばなかったので新たに得た知見もあまりなく、正直読んで失敗したと思ってしまった。
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「政治分析方法論のすゝめ」と副題にあり、政治学者による、実証的・経験的な政治学の方法論をテーマとする本なのだが、取り上げられる事例は政治に限定されず、野球解説、身長と収入、光合成、金星の動き、朝食と学力など、身近なところから平明に書かれた統計分析の入門書のように感じられた。
説明とは結果(従属変数)に対する原因(独立変数)を推論し明らかにすること。因果関係が成立する3条件(共変関係、時間的先行、他の変数を統制しても成立)。N=K問題(反証不可能)。バイアス。定量的研究と質的研究の方法論。
因果関係を前提とした本だが、結果のために原因を想定するというアドラー心理学の指摘が実証的・経験的分析を困難にしていると感じた。
13-139
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因果関係を推論する方法、説明の方法が、身近な事例と共に紹介されている。内容は深いがわかりやすい。良書。
図書館で借りた。出版後1年半の本だが見た目はボロボロで、私の後に予約も入っており、若干、延滞して怒られた(^o^; 本書が読まれているというのは、なんか、うれしい。
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事象から原因と結果を推定する方法論の決定版。
まずは独立変数と従属変数を推定する。共変、時間的先行、他変数からの独立が条件。仮説にたいしては反証可能性、抽象化する、が必要。
事例研究は、比較事例におけるに他変数を多く共有する際の違いを探す共有法と異なる変数が多い場合の共通点をさがす共有法がある。単一事例でも、範囲や時期を分割して事例を複数作れる。
日本の政治学はイデオロギーなどに歪められる度合いが強くリサーチデザインがなおざりにされてきた。
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WBS根来先生お勧めの1冊。サブタイトルに「政治分析方法論のすゝめ」とあるけど、この本に書かれている因果関係の推論方法は他の科学分野においても共通的に言える内容。非常に有用なため、出来れば論文を書く前に読んでおきたかった。
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社会科学における実証分析のフレームワークを提供しており、統計の読み方と取り方について基礎的理解ができます。統計学の教科書を技術論的に用いて、本書では実証分析のアプローチの方法を理解することで研究が進みやすくなるのではないかと思います。
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データ分析を使用するすべての文系の人に役立つ
経済学でいうと計量経済学の前提となる基本の考え方を丁寧かつわかりやすく説明した本である。
統計学や数学の知識はほとんど要求されないので誰でも読めると思う。
本書で展開される考え方が必要とされていたのは経済学だったが、現在では経営学や政治学(失礼)でも必要になってきているようだ。
文系の学部でデータを使用した実証分析をやろうと思っている人はできるだけ早い段階で本書を読んでおくことをお薦めする。
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政治学だけでなく社会科学全般にわたる。
統計学、リサーチデザイン、リサーチメソッドの格好の入門書。
タイトルにあるとおり、原因を推論する=社会の真理、法則を探求する方法を語った著書である。
クリティカルであるとはどういうことかを体感として学べると思う。
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【談義から議論へ】政治を学び,そして語るにあたり,ついつい見落とされがちな方法論を取り上げた作品。理論的な政治分析とはいったいどういうことなのかを,多角的な視点から,豊富な例とともに紹介しています。著者は,早稲田大学で教鞭を取り,講義の際も関西弁の久米郁男。
政治,しかもその方法論と一聴すると,何か小難しく退屈な話になるのではないかと思ってしまうのですが,その心配がことごとく覆された一冊。著者の個性を反映した面白く身近な話題を手掛かりとして,方法論という見過ごされがち,かつ重要な側面の奥深さを垣間見ることができました。
〜クッキング・マニュアルは重要だけれど,それを使いこなす熟練がなければこの料理は作ることができない。方法論とはそのようなものなのだろう。〜
自分も久米先生にはお世話になりました☆5つ
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政治分析方法論と表題にあるが,概ね社会科学的内容における,実証的な検討の方法を述べた本.ただ,終章まで読むと,その政治分析の意味が少しわかる.真新しい内容はないのだが,しばしば規範的判断に傾倒しがちな自分にとっては,今の時期に読んでおいてよかった.
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【由来】
amazonで「独裁者のためのハンドブック」を検索した時の関連本で
【期待したもの】
【要約】
【ノート】
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久米郁男『原因を推論する』有斐閣 読了。政治学における因果推論の方法論が本書のテーマ。身近な事例を手がかりに、政治学的現象についてなぜそうなるのか因果関係が成立しているか検証していく。聞き覚えある政治学の議論が多々盛り込まれているが、方法論的な批判も欠かさず試みられていて面白い。
2014/03/02