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ある町の高い煙突
著者 新田次郎
映画「ある町の高い煙突」2018年春撮影開始。2019年春公開予定。明治38(1905)年、買収によって茨城の地に開業した日立鉱山。やがて鉱山の宿命ともいえる煙害が発生。...
ある町の高い煙突
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ある町の高い煙突 新装版 (文春文庫)
商品説明
映画「ある町の高い煙突」
2018年春撮影開始。
2019年春公開予定。
明治38(1905)年、買収によって茨城の地に開業した日立鉱山。やがて鉱山の宿命ともいえる煙害が発生。亜硫酸ガスが山を枯らし、農民たちの命である農作物までも奪っていく。
そこで、立ち上がったのが地元の若者・関根三郎(モデルとなった実際の人物は関右馬允)である。郷士であった名家に生まれ、旧制一高に合格、外交官という夢に向かって進んでいた。しかし、祖父・兵馬が煙害による心労で倒れ、人生が変わる。
こうして、地元住民たちと日立鉱山との苦闘のドラマが幕を開ける。
試行錯誤の末、1914年、当時としては世界一の高さを誇る155.7mの大煙突を建設し、危機を乗り切るのであった。
足尾や別子の悲劇がなぜこの日立鉱山では繰り返されなかったのか。
青年たちの情熱と今日のCSR(企業の社会的責任)の原点といえる実話を基にした力作長篇。
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久々の新田次郎さんでした
2022/05/13 07:50
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
今春からの単身赴任先である日立市の歴史を知る上で欠かせない「課題図書」として手に取りました。明治から大正にかけての日立鉱山の煙害対策が描かれていますい。「悪」=行政や大企業と闘うという単純な図式でなく、企業側の理解者とのタッグ、仲間を巻き込む中での苦悩を経て、解決に向かっていきます。煙と青空の対比も映像が目に浮かぶようでした(映画も観てみたいです)。新田次郎ワールドの魅力溢れる一冊!