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電子書籍
壺中の天国 上
著者 倉知淳
「全能にして全知の存在から発射されるメッセージを電波として受信しているが妨害者の存在を知ったので殺害を実行したものであり――」盆栽が趣味のシングルマザー・知子が、アイドル...
壺中の天国 上
壺中の天国 上 (創元推理文庫)
商品説明
「全能にして全知の存在から発射されるメッセージを電波として受信しているが妨害者の存在を知ったので殺害を実行したものであり――」盆栽が趣味のシングルマザー・知子が、アイドルに夢中の一人娘と少々お節介な父親とのんびり平和に暮らす稲岡市。しかし犯行声明のような怪文書と共に女子高生の撲殺死体が発見され、静かな地方都市を揺るがす騒動の幕があがる! 通り魔殺人事件が起こるたびに発見される電波系怪文書。被害者を繋ぐミッシング・リンクとは。巧みにはり巡らされた伏線と規格外の推理が冴える、第1回本格ミステリ大賞受賞作。
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紙の本
安楽椅子探偵ものだったのね
2015/03/12 11:46
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな町で起こる連続殺人。被害者もさまざまで、犯人も動機も絞り込めず人々の不安は募るばかり。未婚の母の主人公は、日々の暮らしから犯人に迫っていく。
以下は個人的感想です。
連続殺人事件なのですが、緊迫感のない、何気ない主人公の日常が続き、合間に簡単にポコンと殴られて殺される被害者たちの描写がはいります。
いつ主人公が犯人に絡んでくるのか、いつ話がころがりはじめるのかと期待しながら読み進めますが、一向にその気配はありません。
そして下巻最後、「やっぱり君が探偵なのねっ」てキャラが、いきなり安楽椅子探偵をサラッとしてお終いです。
ありゃりゃ?
あとから読めば、主人公のその何気ない日常が、すべて事件解決への伏線になっていて、そこは、「ああ、なるほどね。あそこはこういう意味につながるのか。上手いねえ」と思わせはするのですが・・・。
私は小説のどこで惹きこまれて、どこでワクワクと盛り上がればよかったのでしょう?