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蛆虫でないと盛り上がりにかけますね。
シリーズ最初にファザコン気味とかこの道を許してくれた父には感謝とかいってなかったっけ?思い違いならいいけど、普段はいい父親がいる思い込みで生きてるとかなら怖すぎる。
昨夜のことは忘れての応酬はシリーズ最初のとの対なのか。
赤堀先生にはぜひ子ども科学電話にでてほしい。
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シリーズ第6弾。
前作から1年半経ち、赤堀は警視庁が特設した「分析捜査支援センター」の一員となっていた。
いつもは腐乱死体の発見から物語が始まるが、今作では死体はなく、凄惨な殺害現場と見られ、切断された3人の小指だけが残されると言う、ベテランの岩楯刑事も頭を悩ませる事件に赤堀が挑む。
死体もなく、交友関係もない被害者夫婦。手がかりも少なく、警察の捜査も暗礁に乗り上げるように、読者へのミスリードも続く。
物語がどこへ向かっていくのか、全く分からないのが、このシリーズの醍醐味。
3本の小指のうじの状態に見られたほんのわずかな誤差に拘った赤堀が今回も事件を解決していく。
物語の前半は狙ったわけではないと思うけど、今、世間で注目されているアルコール依存症の話がメインとなる。すごいスマッシュヒット!と思いつつ、読んでいると、そこには赤堀の暗い過去も…
過去と警察組織に入ってしまったからこそ生まれたジレンマに悩む赤堀も今回のキーポイントかもしれない。
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通算1100冊目。2018年50冊目。おびただしい血痕に覆われた部屋に切断された3本の小指という異常過ぎる現場。今作の主役(?)はやけど虫。あのウジやハエですらなし得なかったことをやってのけるんだから大したものです。それもこれも些細な虫の声を聞き逃すまいと真摯に耳を傾ける赤堀の姿勢あってのこと。新たな組織での新たな面々も、皆一癖も二癖もあるけど意外と良いチームになっている。ビーバーのとか蚕沙とかいっそ知らない方が良かったような雑学まであって今作も大満足です。
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明るくて何事にもめげない、超元気印、赤堀涼子の真っ黒な負の部分、いや核が初めて語られる。
今回は、前作までと環境が変化した。
これまでの実績が認められ(?)、赤堀は警察の非正規雇用となり、捜査分析支援センターという部署に属する。
そこには、他に、犯罪捜査の補助として、心理学分野からプロファイラーの広澤や技術開発部の波多野といった研究者も配属されてきた。
この新たに加わった「仲間」の人物像も、なかなか興味深いものがあるが、今回は、まずは紹介といったところか。
今後の三人の活躍も期待できる。
そして、赤堀、岩楯コンビは相変わらずで、息の合った連係プレーを見せてくれるが、さらに、ワニさんこと、鰐川刑事も久しぶりに再登場、気心知れたチームだから、安心して見ていられる。
さて、事件は、東京都内の古い民家で、凄まじい血痕と、切断された三人分の小指が見つかったところから始まる。
その家に住む夫婦は行方不明。さらに残された小指から、身元不明の被害者がもう一人いたことが判明する。
現場の状況もチグハグで、捜査は混迷していく。
そんな中、広澤の調査から、二十三年前にも似たような現場の失踪事件が浮かび上がった。
アルコール依存症、菜食主義、カルトなど、さまざまな仕掛けがちりばめられてはいるが、やはり、虫たちの声を必死で聞こうとする赤堀の努力が本流だ。
今回の真相解明にはウジやハエの出番が少なく、その代わりにやけど虫なるものが活躍する。
これはかなりヤバめな虫だが、ゆがんだ愛の結末へと赤堀たちを導いていく。
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法医昆虫学捜査官シリーズ。新しく創設された捜査分析支援センターに配属された赤堀。相変わらず警察からの期待はいまいちの分野とはいえ、法医昆虫学に加えプロファイルと鑑定技術の研究開発、と、並みいるプロの揃ったこのセンターはかなりの実用性があるのでは、と思いました。もちろん何事も用いる人間次第ではあるのだけれど、専門家集団はやっぱり凄いし馬鹿にできません。
さて、今回も不可思議な事件が魅力的。しかし幸いなことにウジ控えめだよね……って思ってたら、今回はさらに凶悪な虫の嵐が到来します。嫌あああ、やっぱりこうなるか。グロどうこうよりも虫の苦手な人には拷問レベルの凄惨さ。個人的にはム〇デを職場の引き出しに入れてる赤堀さんに絶叫。そして世の中には知らない方がよいこともいっぱいあるようです(苦笑)。このシリーズはすんごく面白いのだけれど……誰彼問わずお薦めできないのが残念です。
事件の謎も最後まで引っ張ってくれました。真犯人も真相も最後の最後までまったく予想がつかず。犯人と犯行そのものよりも、そこに至ったあの人やあの人によるアウトラインがあまりに悲惨でした。実行犯よりも罪は重いぞ。
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法医昆虫学捜査官シリーズ、6作目。
今回から赤堀は分析捜査支援センターに配属となる。そこにはプロファイラーの広澤と技術開発部の波多野の二人も。新たなキャラの登場であるが、二人ともになかなか良いキャラ。捜査手法の範囲が広がって、この新チームの力にこれからも大いに期待できそうな予感。最終的に、それぞれの分野がきちんと力を発揮していて、無事事件解決へと導いており、特に後半はヤケド虫という凶悪な連中が大暴れして、このシリーズに全くもって相応しいお見事な展開でした。
今回は事件解決と並行して、赤堀の意外な過去も明かされ、岩楯刑事との距離感にも新たな展開が見え始めるのにも注目。恋愛関係には程遠いけど、この二人の関係性にはドキドキしちゃう。これからの展開が楽しみデス。
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一気読みでした。
法医昆虫学捜査官 赤堀涼子のシリーズはこれが6作目だが、いつも夢中で読んでしまう。
昆虫とは言え、ウジだのやけど虫だのムカデだの
絶対にそばに寄せたくない奴等だが、だからこそ代理体験として赤堀涼子や岩楯刑事や鰐川刑事に頑張ってもらうのだ。
過去と現在の死体なき殺人事件の関わりは?やけど虫大発生の謎は?
うまく嵌まりすぎではあるけれど大した破綻無くまとめられている。
川瀬七緖はホントに楽しませてくれる。
赤堀涼子の活躍がこれからも楽しみ。作者よ、どうか彼女を不幸にしないで欲しい。
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6月-7。4.0点。
法昆虫医学シリーズ。3人の小指のみ残された現場。致死量の出血あるが、遺体無し。運び出されたのか。
3つの指は別人で、一つだけウジによる破損状況に不自然な点が。
安定した面白さ。キャラも確立されており、面白い。真相に繋がるルートが、今までで一番面白かったと思う。
次作も期待。
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毎回これ以上グロテスクな虫の描写はないだろうと思うが今回もグロテスクだった。ただ回を重ねるごとに恒例行事的になってきて事件・ストーリィのほうのグロテスクさが際立つ。虫の生態も不思議だが人間の生態は予測不可能ってことかな。シリーズ固定メンバに加えて新メンバも登場して今後の展開が益々楽しみ。
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法医昆虫学捜査官シリーズ第6弾。
警視庁が立ち上げた「捜査分析支援センター」の組織に所蔵することとなった法医昆虫学者の赤堀涼子。今回は遺体が見つからずに、夫婦ともう一人の切り落とされた小指だけが残されていた事件の捜査にあたる。捜査分析支援センターの心理学者は、20年以上前の未解決事件との同一犯ではとの見解を示すが・・・
いつもに比べると赤堀先生のパンチ力にかけるような気もするが、その分「捜査分析支援センター」のキャラクターが良く、今後も楽しみ。しかしながら、相変わらず虫のうん蓄は、食欲を(苦笑)
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現場に3名の小指だけ残され、遺体は行方不明。
しかも、血まみれの凄惨な状態というちょっとホラーじみた出だしから静かな住宅地での捜査が始まり何の手がかりもなく迷宮入りしそうな気配な状況。
主人公赤堀先生が虫の生態をヒントに解決していくシリーズ。
とても好きなのでいつも楽しみにしているけれど、犯人の殺人の動機がひどい気がする。(同情の余地はあるけれど)
それよりももっと被害者がろくでもないという。
自分の価値観を人に押し付けるというのは悲劇をもたらす。
親子でも他人でも。
ろくでもない人間がろくでもないことするというやるせなさ。
自然界では秩序にのっとり生態系を繰り広げているのに人間は意志や心を持つばかりに無秩序になってしまうということなのかなぁ、と。
事件を解決していく側はやるせない気持ちになりそう。
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クライマックスが凄まじい。赤堀、被害者、加害者及びそれを取り巻く者たちの闇と歪みが際立っていてシリーズの中では異色な作品だと思う。岩楯は今までの付き合いの中で赤堀の影を感じていたようだが、自分は全く気付かず読み込みが足りないと思った。1つ難点を言えば本部連中がここまで保守的でバカなのかなとはにわかには思い難い。それとも自分が警察を過大評価してるのだろうか?
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法医昆虫学捜査官シリーズ第6作(多分)。
今回も面白かった。これまでウジ祭りが多かったのだが、今回活躍するのは通称やけど虫(正式名称は作中に出てくるが難しくて覚えていない)。正確にはオレンジと黒のツートンカラーだが、そのビジュアルを意味してのタイトルなのかな。
やけど虫は昔、知り合いの方のお子さんが被害にあった話を聞いて震え上がったことがある。成虫はもちろん、卵も幼虫も、死骸すら毒性の分泌物を持ち、ただちょっと触っただけでもその名の通り火傷のような水ぶくれが出来るし、万一その分泌液が目に入ると失明することもあるという恐ろしい虫。さすがの赤堀もこのやけど虫には悲鳴を上げているのだから、その恐ろしさがわかる。
今回は更にプロファイラー、技術開発の先駆けである研究者が加わり、『捜査分析支援センター』なるものが立ち上がっていて心強い…はずが、相変わらず警察組織からは完全にスルーされ、捜査会議にすら呼んでもらえないという窓際組織。
結局いつものように岩楯・鰐川コンビが赤堀はじめ『捜査分析~』の面々の意見を元に捜査を行うという展開。
しかしこの設定、もうそろそろ変えても良いんじゃない?とも思ったりする。このシリーズが2作目3作目ならともかく、もう相当赤堀は実績を積んでいるわけで、正式に『法医学』としての昆虫学が認められないまでも、参考資料としては十分に使える程度に事件解決に貢献していると思うのだけど。
警察組織には頭の堅い、古い人間ばかりではなく、新しい手法や考え方を取り入れようとする鰐川のような柔軟な人々もいると思うのだけど。ちょっと警察が可哀想な感じも。
それから個人的には赤堀には暗い背景は背負わせてほしくなかったな。岩楯のニヒルな感じ、人生を半分諦めてる感じと対称的に、赤堀は真っ直ぐに昆虫学に突っ込んで、虫の声を聞き続ける、そんなキャラクターでいて欲しかったように思う。もちろん途中に出てきた、『法医昆虫学』である以上、死体の正確な再現などダークな面があるのは当然だし、『法医昆虫学』を警察に認めさせるために多少の強かさはあって良いと思うけど、彼女のプライベートな部分でのダークさは要らないと思ってしまう。ただ基本的には彼女の明るさは失われていないので良かったけれど。
事件そのもので言えば、今回の事件、現在と過去の事件のあまりの共通点の多さからどのような真相が出てくるのかとワクワクしながら読めた。広澤によるプロファイリングだと犯人は23.4歳の若い人間、だが過去の事件と同一犯の可能性もあるという矛盾した内容。これがどのような真実と結びつくのか。
ネタバレありで申し訳ないが、これもまた一種の洗脳。犯人が可哀相で仕方なかった。なんでも行き過ぎは良くない。ほどほどに。でも洗脳を解くのはそう簡単なものではない。
逆に事件関係者たちのなんと身勝手なことか。あまり同情や共感を得られる人間がいなかったのが印象的。とにかく犯人の立ち直りを望む。
そして『今までの関係じゃいられない』と言っていた赤堀と岩楯との関係も再び以前のような同士的関係を望みたい。
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法医昆虫学捜査官シリーズも6冊目。
我が道を行く法医昆虫学者の赤堀と、昔ながらの強面刑事の岩楯のコンビに、プロファイラーの広澤が加わり、「血まみれの部屋に残されたのは小指が3本のみ」という不可解きわまる事件の解決へ乗り出していくミステリー。
赤堀の立場そのものの変化だけでなく、彼女の過去の一端にも触れ、「ただの研究馬鹿」ではないキャラクタを打ち出してきています。
物語も奇妙な設定から虫をヒントに徐々に網をせばめていく過程がソツなく描かれていき、行き過ぎた観念、信念の空恐ろしさを感じさせる終盤まで面白く読ませてもらえました。
毎回「虫万能!」でありすぎるきらいはなきにしもあらずではあるのですが、それが主眼なので仕方はないかなとも思います。虫によるアプローチはなかなか見れないので、単純に面白く思いますし。あと視覚的イメージを膨らませないように頑張る必要はあります…ね。
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赤堀先生の人間的な弱い部分を垣間見ることのできた本でした。
今回の主役(?)はやけど虫ですかね。存在も初めて知りましたが。この先お目にかかることもないかもしれません。
今夏休みで、身近に娯楽のことしか考えてない人々に囲まれてストレスたまり気味でしたが、彼らの暑い中での仕事への取り組みぶりに元気づけられました。働かなくちゃ。
大吉くんの出番が少なくてちょっと残念です。