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持続可能な医療 ──超高齢化時代の科学・公共性・死生観【シリーズ】ケアを考える
著者 広井良典
高齢化の急速な進展の中で、日本の医療費はすでに年間四十数兆円を超え、さらに着実に増加している。一方、私たちは医療や社会保障に必要な負担を忌避し、一千兆円に及ぶ借金を将来世...
持続可能な医療 ──超高齢化時代の科学・公共性・死生観【シリーズ】ケアを考える
持続可能な医療 超高齢化時代の科学・公共性・死生観 (ちくま新書 シリーズケアを考える)
商品説明
高齢化の急速な進展の中で、日本の医療費はすでに年間四十数兆円を超え、さらに着実に増加している。一方、私たちは医療や社会保障に必要な負担を忌避し、一千兆円に及ぶ借金を将来世代にツケ回ししつつある――。そもそも医療とは、科学、社会システム、ケア、死生観、コミュニティといった多様なテーマが交差する領域だ。これらの全体を俯瞰したうえで、医療のありようや社会の中での位置づけが、いまこそ公共的に問いなおされねばならない。持続可能な医療そして社会を構想するための思想と道筋を明快かつトータルに示す。
目次
- はじめに 「持続可能な医療」への視点/第1章 サイエンスとしての医療──医療技術の意味するもの/第2章 政策としての医療──医療費の配分と公共性/第3章 ケアとしての医療──科学の変容と倫理/第4章 コミュニティとしての医療──高齢化・人口減少と地域・まちづくり/第5章 社会保障としての医療──「人生前半の社会保障」と持続可能な福祉社会/第6章 死生観としての医療──生と死のグラデーション/エピローグ グローバル定常型社会と日本の位置
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定常化社会へ歩む その方向性
2020/08/25 12:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
持続可能な医療というテーマだが、医療にとどまらず医療を窓口として、高齢化・人口減少、定常化する社会への着地点を中長期的に見据える内容である。その方向性とあるべき姿、我々の取るべき対応についての著者の指摘は、鋭く的確であるようにお思われる。問題は、この著者の思想を我々がいかに理解し、実現化の歩みを進められるかどうかに尽きる。2100年に我々の子孫はいかに生きていられるか。その頃には生きていない今の我々に、責任が問われている。
紙の本
高齢化
2023/09/10 10:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからの超高齢化社会での医療費の増大について、分かりやすく分析されていてよかったです。持続可能な制度を、作ってほしいです。