紙の本
うつ病とは?
2023/04/16 15:21
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投稿者:Soteki - この投稿者のレビュー一覧を見る
うつ病患者はどのような状態なのか?うつ病になったらどうしたらいいのか?
読みやすく、だけど重要なことが書いてある。
うつ病は体験しないとなかなかわからないけど、健康な人がうつ病に関して理解を深めるのに役立つ本だと思います。
紙の本
うつを理解したい人に最適
2022/05/26 09:30
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投稿者:紫亀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うつ病の世界がよくわかります。特に、色を失って白黒の世界になる...とのエピソードが印象的でした。味覚や色覚といった感覚が、心と密接に結びついていることがよくわかりました。
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「3月のライオン」の監修で有名なプロ棋士・先崎九段による自身の”うつ病”体験記。2017年7月発症で8月から休業し、2018年4月から復帰したそうです。知らなかった。うつ病を患った本人による手記であるのが珍しいしということはあるが、ほぼ回復したときに思い出して書いているので状態が悪いときのことがどこまでリアルなのかはよく分からない。それでも、うつ病の人との接し方、自身がもしそうなってしまったときのために貴重な情報だと思う。うつ病は”こころの病”ではなく、”脳という臓器の病気”だということを理解しておくことが大事だと感じる。発症前のことはあんまり書かれていないのだが、「3月のライオン」や連盟の仕事やらでマネージャーがいるわけでもなく全て自身でこなしてとても忙しくしていた様子。その辺の情報があると、「こんなに働きすぎると誰でも”うつ病”になってしまうのだ」ということが分かって予防に役立つと思った。
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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
先崎学
2018年8月1日読了。
羽生世代の一人。多分羽生さんと同年代かな。
一流棋士であることはもちろん、「3月のライオン」という将棋漫画の監修としても有名。他にもコラムも書いていたり文才もある。
2017年、将棋界では藤井聡太四段のデビュー、そして29連勝とブームが巻き起こっていた。ちょうどその頃に先崎九段は「うつ病」を発症する。
1ヶ月の精神病棟の入院。退院後のリハビリ。そして、現役復帰に向けた将棋との向き合い。
うつ病患者目線で書かれた本ということだけでも一読の価値はある。
うつ病とはどんな病気なのか。どんな症状が出て、どういった精神状態になるのか。
あくまで先崎九段の主観によるもので全部の患者に等しく当てはまるとは限らないが、概ね似た症状になるのではないか。
うつ病とは心の病ではなく、「脳の病」であること、極悪期は「死にたがる病」身体が常に怠くコールタールが貼りついてるいるような身体の重さがあるなど具体的に症状が書かれている。
家族や親しい棋士仲間の先崎九段を想う気持ちが復帰に向けて大きな支えとなったのは読んでいてひしひしと感じるものがあった。
そもそもうつ病を発症して入院までして、たったの1年弱で現役復帰とか相当大変な事だったのではないかと思う。
登場する棋士を見ると交友関係も垣間見えて面白かった。個人的にはこういう棋士の間の交友関係的な部分が面白かったかな。
中村太地王座とは、同じ故米長邦雄永世棋聖の弟子とか、鈴木大介九段が休場に当たって奔走してくれたとか、女流棋士、奨励会員の名前も挙がっていました。
2018年8月現在。先崎九段は48歳。まだ引退するには早過ぎる。現役復帰。そして1つでも多くの勝利、活躍を期待せずにはいられない。
「小博打のススメ」という本も出版してる。
色んな博打の楽しみ方が紹介されててこちらもオススメ。
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将棋棋士の先崎学九段がうつ病に発症し、回復途上の自分の状況について記した本。
本人も、「うつ病回復期末期の患者が、リハビリも兼ねて書いたという世にも珍しい本」と書いており、この分野に興味がある方は、ぜひ購入し読んでいただきたい。
先崎先生のことは、本当に心配していたので、このような形で出版されたことを知り、即購入を決めた。
七手詰が解けない、新聞も読めない状況など本当に信じられないうつ病の状況のなか、ここまで回復できたのは本当に喜ばしいし、私としてもすごくうれしい。
最後のところ。子どもの頃のイジメ。その後の彼の努力。
私もずっと努力をし続けないといけないな。
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「うつ病は心の病気ではない。脳の病気である」
うつ病を発症したあと、闘病生活ののち現役復帰をされた先崎九段自身による手記。
症状が最悪のところから、徐々に回復しながらも苦しんでいた日々を、(御本人は以前ほどではないと仰られてはいるものの)読み易く機知に富んだ表現で綴っている。
世間に蔓延っている「偏見」を打ち倒したいという著者の想いが果たされるためにも、うつ病に興味がない・よく知らない人にこそ読んで欲しい名著。
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エッセイストとしても有名な、将棋棋士の先崎先生による自身のうつ病の経験を綴った一冊。
先崎先生は3月のライオンの監修と解説を担当していることでも有名です。私も3月のライオンを通して先崎先生の文章に触れており、先生の書く文章が好きでした。この本の文章も、やはり頭の良さを感じる秀逸なもので、すいすい読んでしまいました。
私もうつ病になりかけた経験があるのですが、ここまで症状やその時の感情を克明に書けるというのは、もう自分とは脳の作りが全然違うのだと思います。
うつ病の経験がある人には勿論おすすめですが、この本を読むと、うつ病にかかった人がその段階ごとにどういう状況になり、周囲の人はそれに対してどのように対応すべきか理解できるので、周囲にうつ病の人がいる人も読むべき一冊です。
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こんなことがあったんだ。全然知らなかった。
うつ病と、鬱っぽい症状が全然違うことも驚いた。
立ち直ったきっかけの一言が、うちの親戚だったのもマジに驚いた。
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身近にこの病気にかかった人がいないので、なんとなく、イメージだけで読んでみました。
想像以上に、壮絶な日々。
しかもある日突然降りかかる。
詰将棋ができないシーンには思わず涙ぐみました。
先崎先生の、これからの益々のご活躍を祈ります。
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昨年夏に発表された「一身上の都合」での休場。その裏での闘病記。休場届は所定の用紙があるわけではなく、ご自身で全て記載したため、「一身上の都合」としての発表になったとのこと。うつ病は心の病気ではなく「脳の病気」で「必ず治る病気なんだ」。「必ず治ります」お兄様が連日送られた、その一言が本当に支えになったことが伝わってきた。ご家族や棋士の先生方含め周りの方々と病を乗り越えて来られた姿が生々しく描かれている。読んでいて引き摺られる程に。
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まだ記憶に新しい藤井フィーバー。あの同時期に著者はうつ病で苦しんでおり、本書はその回復末期にリハビリを兼ねて書かれた体験記である。
うつ病は「心」ではなく「体」の病であることが繰り返し語られるが、いったいどんな症状でどんな感覚なのかということが、とてもよく理解できた。
なかなか戻らないという「将棋の感覚」についてのくだりが興味深かった。
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先ちゃんのウィットと機知溢れる文章が好きで、この人のエッセイはよく読む。ただ、才気の中に危うさも垣間見えて、このニュースを聞いた時はやはり、と思った。死なずに棋界に戻ってきただけでも慶事。そして既に勝利も挙げたという。
この本の素晴らしさは方々で言われている通り、うつ病患者が何を感じ、何に苦悩しているかを、情緒的になりすぎず、引いた視線で網羅的・徹底的に活写していることだ。そして面白い。単に鬱々としているだけの日常をこれだけのエンターテイメントに仕立て上げるのは並大抵の筆力ではない。
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「3月のライオン」で軽妙洒脱な解説、を書いていた先崎学氏が、うつ病になってたとは知らなかった。
変だとは思ったのだ。
最新刊の「3月のライオン」に解説がなかったから……。
先崎さんの文章は実にうまいので、いつも楽しみにしていたので、あれっ?忙しいのかなぁ、と思っていたのよ。
ご病気でいらっしゃったとは……。
起き上がれない、ご飯が食べられない、何を食べても美味しくない、将棋が指せない……だったなんて。
棋士にとって将棋が指せないというのは、ピアニストがピアノ弾けない、ダンサーが踊れない、というのと同じだよね。
幸い、快方に向かわれているようでなによりです。
でもこの一年、ちゃんと仕事してるよ。
私たちは新しいうつ病の本を一冊手に入れることができたんだから。
将棋に分類するか、うつ病に分類するかは、各図書館で違うだろうけど……。
でもこれで、次の巻からは、また先崎さんの解説が読めるのでしょうか。
嬉しいね。
2018/08/20 更新
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久しぶりにヒット作。
うつ病の体験談は数多いけれど、今まで読んだ中で一番リアルだと思った。リアルでないものって、本人が本当の?うつ病でなかったり、本当のうつ病であっても、文章化するプロでなかったりする。
著者は将棋のプロであって、長年雑誌の連載を執筆している物書きのプロでもあり、本当のうつ病に羅漢した。だから、ものすごくリアルなうつ病患者の様子が本作品にはあった。
あと、ものすごく偶然だと思うけど、著者の実兄が精神科医で、アドバイスがいちいち的確なのも、リアルだった。
うつ病のリアルが分かるのはもちろんだけど、文章がうまいから、単純に読み物としても楽しめます。
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『うつ病九段』読了。
何度か泣きそうになった。これはうつの記録であるが著者にとっての「将棋」がある者とない者では回復の速度の差はありそうだなと思った。精神科医の兄の言葉が深く刺さる一冊。読むべき。