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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤い猫が火事を意味するというのは初耳でした。それにしても、こんな良いことあるのかなーから始まります。失業してお金持ちの老婦人宅に……なんて。それよりも、老婦人の推理力、スゴッ!犯人、見つけちゃうんだから!仁木悦子作品は後味が良い!
やさしいミステリに触れたい人に贈りたい
2018/07/31 23:54
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投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
仁木悦子さんは、新人賞としての江戸川乱歩賞の第一号。それなのに、受賞作の「猫は知っていた」くらいしか手に入らなくなっていたのは、残念なことでした。
数年前に伝説の編集者、戸川さんによる仁木兄妹のアンソロジーが出ましたが、今回、新たに作品集が出されました。ばんざーい!
仁木さんは仁木兄妹だけではないのです。
仁木悦子短編傑作選と呼びたいほどの一冊。
これが売れに売れたら、長編も復刊されるのでしょうか。
日本のクリスティ
2021/08/08 14:54
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投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて知った作家さんだったが、日本のクリスティと呼ばれるゆえんがよくわかった。
最近は、綿密に練られた犯罪の綻びを見つけるタイプの、細かくリアルな捜査で解決に導く…といった小説に慣れてしまっているので、最初は謎解きに偶然性が多く、全く科学的ではないし、都合が良すぎてどうかな?と思った。
ただ、犯人と断定するに至る根拠が雑ではあるが、ストーリーが面白いので、昭和の探偵もの、として読むとなかなかハマる。
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投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の作品は母が好きだったので私も学生の頃にはまって読んでいました。
ほとんどの作品を集めています。
数年前から出版されているハードカバー本とか文庫は同じものが重なったりしていたのでがっかりしていましたが、こちらは近年出版されたものとは内容がかぶってない作品だったので良かったです。
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中学生くらいのころ、初めて読んだミステリーが仁木悦子だった。それ以来ファンとなり、今でも不定期に読みたくなる。これを機にまた長編を読みたくなったのだけど、ブクログは再読はカウントされないしなあ。迷いどころ。
短編はあまり読んだことがなかったのだけど、長編に比べあっさりしているもののやはり表題作を中心にきらりと光るものがありますね。これは時代が変わっても同じなんだな。
改編されてるのでしょうか、、。もっと古臭い文章のはずが現代風に読みやすくなってる(気がする)。元の文章が好きだったけど。
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日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含む短編傑作選。
日下三蔵氏がセレクトしただけあって、収録作全て面白かった。表題作がやはり頭一つ抜き出ていたが、伏線が丁寧に張られ、殺人を扱っていても殺伐したムードにならない短編ばかりだった。現在、ホンワカしたミステリを書く女流作家が何人かいるけど、そのルーツが仁木さんなのかも知れないな。
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軽やかで爽やかな読み心地。探偵役が良識ある大人な人物であることが頼もしい。『最も高級なゲーム』を読み始めてニンマリ。この作品をいちばん最後に配しているのが心憎い。
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推協賞受賞の短編集「赤い猫」に3篇を追加した傑作短編集。さすが仁木悦子の作品。サラッと読ませて粒ぞろいの作品達。どれも優劣付けがたい面白さでした。(仁木作品の代表シリーズキャラクターが色々入ってるのも楽しいですね)殺人事件や傷害事件など基本的には犯罪のお話なんだけど、常に出てくる子供達には優しい視線が注がれてるのも良いです。
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仁木悦子さんの名は初めて知った。
日本のアガサクリスティとのふれ込みで本屋で平積みされてて購入。
人の内面を時に残酷にしっかり描いてるところは確かにアガサ女史に通ずるものがあるかもしれない。
赤い猫→火事を意味する、とか私は聴いたこともなく、それ前提の推理や納得は無理だけど、新鮮な感覚だった。
時代背景が古くて勿論携帯などコミュニケーションの便利ツールは出てこない。
でもそれだからこそ、推理に必要な洞察力や観察力が磨かれるのだろう。古くささは感じなかった。
逆に、今に通じるところ(団地での隣同士の関係性の希薄さ)、通じないところが(夜でも賑やかな商店街?)あってそういう意味でも面白かった。
そして全体的に品があって粋な感じ。
個人的には、最も高級なゲーム、が一番好きだった。レトロ感漂う洋館と、集う人々。実際は誰も殺されてないけど!
解説を読んで、作者も病気がちで車椅子だったことを知った。小さい矢、で主人公が最後に生きることに前向きになれて良かった。作者の心が投影されていたのかもしれない。
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短編集。
殺人やら誘拐やらが起きるのに、なぜか読んでいて不快な気持ちになる描写に出会わない。登場するこどもたちへの視線が温かい。おなじみの兄妹、鷹揚な雄太郎とママになった元気な悦子にも会える。大満足の一冊。
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仁木悦子の短編集すごく久しぶりに読んだ。時代が昭和のいい時代ぽくて古いんだけど、それが逆に良かったなぁ。
話し相手として住み込みで働いていた多佳子は、小さい時に母親を亡くしている。あることがキッカケで女主人と距離を縮まった多佳子は母親が亡くなったときのことを打ち明ける「赤い猫(表題)」
怪我で入院している探偵は、病室で一緒になった男から友人の家の近所で殺害された老人の話を聞く。犯人はまだ捕まっておらず、みんなで推理することに「白い部屋」
全部のお話が面白かった。読んだ後に嫌な感じが残らないライトなかんじが好き。子どもたちが探偵する話や二児の母の主人公が探偵する話も好き。作者が女性だからか女性が活躍してる。主婦探偵も子ども探偵も近所で起きた事件だし、主婦は旦那さんのフォローもあるし。なんか見てて和む。
だけど、時代が時代だから仕方ないのかもしれないけど、26歳の女性に対して小学生が「おばちゃん」とかはキツい…30代半ばの女性に対して女子高生が「おばさん!おばさん、待って!」はキツい…なんだろう。心に突き刺さる。この時代では当たり前のことで、誰も違和感を覚えなかったのだろうけど、今の時代ではショックがデカい。たぶん、私がその年代だからだと思うけど。
2019.11.2 読了
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無駄がない良質な短編集。発行から随分時間が経っているのに、古くささではなく懐かしさを感じる。良い本です。
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短編集ですがとても楽しめました☆大事に読んでいて時間かけて読了。昭和を端々に感じさせるところが好き。中でも、「子をとろ子とろ」がちょっとオモシロ怖かった。昔はこういう都市伝説的な話ってよくあったなぁと思いつつ、ゾクゾクしながら読みました。色々なお話があり、それぞれ悲しさと残酷さが少しあってそれも特徴なような気がします。レトロを感じたいミステリファンならオススメです☆
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少し読みにくさを感じたのは、ポップな装丁を裏切り、結構前の私が生まれた時代の文章だったからかな?
作者の仁木さんはおそらく私の祖父母と同世代。
旧仮名遣いとかの古さはないけれど、セリフの感じとか出てくる物に昭和を感じました(笑)
第2部の「小さい矢」が一番好きだったかな?
少し読みにくさもあったけど、なかなか面白かったです。
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仁木悦子さん、やっぱり好きだなぁ。
事件も陰惨なものでないのも読みやすくていい。
今回収録の作品のいくつかで探偵役を務める悦子さんが車いすなのは、自身を投影しているのだろうな。
最後の「最も高級なゲーム」での学生たちの様子も好き。
また仁木さんの作品を読んでみたい。