電子書籍
彼らの倫理は崩壊している
2021/09/22 23:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人犯へのインタビューだけではなく、第1章では事件の裏側として取材の仕方や情報を聞き出すコツなどが書かれてある。
この本に出てくるようなモンスター達は信じたくはないけれど必ず存在する。遺伝と育った環境の複合的要因によって歪んだ思想になり、大人になってからの更生はかなりハードルが高いと感じた。
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殺人犯も千差万別だなと思いました
2020/11/11 13:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌記者の著者が会った中の5名の殺人犯について書かれていた。それぞれ個性的で恐ろしく、しかし、時には愛嬌があったり魅力的な瞬間もあり感情移入してしまう。それは、被害者側から見ると耐え難いことであるので殺人犯の犯した罪を意識していないといけない。
殺人者になるべくしてなった性格と考え方の歪んだ人も書かれて居たし、生い立ちに恵まれて居れば殺人を犯さなかったかも知れないという人も書かれて居た。
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取材を通した死刑囚の人となりが書かれています。
どの人も特異で興味深かったです。
特に最初の大牟田4人殺害事件が印象的でした。
面会した息子が流されやすいわりに仲間思いなんですよね。
DVするし殺人犯だから「いいやつ」とは絶対言いたくないですけど。
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生まれ育ってきた国なのに自分の知らない部分がまだまだたくさんあることを痛感した。さらに、凶悪犯罪者になってしまう人々の生い立ちは私の生活では経験し得ないような内容が多く、この国で、この世界で起きていることとは思い難い部分がたくさんあった。
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死刑囚との拘置所での面会。
いくつかの事件を収録しているが、夫々を貫く軸みたいなものはあまり感じない。筆者に軸はあるのだが、そこから見えてくるものは全部、別だ。
そういう意味では、これで何かを訴えられてる感じはしない。ただし、内容は貴重だと感じる。
こんなえげつない事件、報道されてたっけかってのが実感かも。
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(多くの殺人事件はどれも似たようなものだが)奥行きのある事件、は少ない。やはり北九州市監禁殺人が凄惨だと思う。しかし、ザ殺人術に「詳しい」死体の解体方法は出ていなかったような気が。
一方で、「殺人とは魔の時が引き起こすのかもしれない」というのもわかる。
最近は長期の取材をさせてもらえる環境が少なくなった、という筆者の言葉に改めて考えさせられた。ノンフィクション不毛の時代になったのだなあ、と。
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殺人犯へのインタビューの記録が書かれていた本。殺人犯の人間性の片鱗を知ることができた。
さすがに知り合いにも殺人犯になった人はいないので、ニュースで出てくるような、殺人犯の人間性を知れる、珍しい本を読むことができた。
記者が殺人犯へ面会するときの気遣いや努力を知って、気苦労やストレスを感じる仕事だと思った。デリケートな問題だけに緊張感を感じることができた。
想像通りだったが、殺人犯は倫理観が常人とはズレていて、身勝手な性格だと思った。でも、やっぱり人間だということも感じた。
理解し得ない相手なので、今後関わらないように生きていきたいと思った。
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今更ながら胸の悪くなる事件ばかり。
どうしてこんな人間ができあがったんだろう。
人間ってホントに怖い。
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そこまで言って委員会で取り上げられていたので、気になって購入。
死刑囚の言葉で引っかかったのは、大牟田四人殺害事件死刑囚の「腕に蚊がとまって血ぃ吸おうとしたらパシンて打つやろ。蚊も人も俺にとっては変わりない。」(裏表紙に記載)。
死刑囚(ほか)がテーマであるが、記者の活動内容にも焦点が当てられている(かえってそこの記載が多いのが、本書を手に取った当初の目的からずれているような気がする)。
ここから北九州監禁殺人事件(あまり報道されていなかった気がする)、著者の記載した「家族喰い 尼崎連続変死事件の真相」が気になったので読んでみることにしようか。
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世間を震撼させた凶悪犯逮捕後へのインタビュー本
まあ当たり前ですが、凶悪犯にもいろいろいるなあと
もし素性を一切知らなければ好感すら抱きそうな手紙を書く母親や、こいつはどうしようもないな再確認するような男...
勿論仮にどういう素性を知ったところで、この犯人たちのしでかしたことを思うと死刑が妥当以外の何者でもないのですが、こういう犯人の普通の人間性に近い部分を垣間見ると、もしかしたらなにかのほんのきっかけで自分あるいは周りが加害者あるいは被害者になる可能性があると思うと空恐ろしくなります
しかし最後の犯人の態度が某ホラー小説のサイコパス犯のようでちょっとゾクっとしました
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タイトルに惹かれて読みました。様々な殺人事件を取材する著者の取材録。事件関係者や拘置所にいる殺人犯との面会を重ねる著者。ここに取り上げりれている事件の中で取り分け酸鼻を極めているのが北九州監禁連続殺人事件。小説のモチーフとしても使われた事件ですが、もっと事件について詳しく知りたかったです。タイトルや副題で期待して読んでしまうとやや肩透かしを喰らうような感じで、内容は薄め。ただ、こういったらライターの仕事は精神的にタフでないと務まらないだろうなと思いました。
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題名で期待し過ぎたがもっともっと知りたかった。司法制度や利益主義の世では難しいな。それでも興味深い箇所は多々あった。
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良い事なのか悪い事なのか分かりませんが。
小野一光さんが凶悪殺人犯にインタビューをしているこの本の主旨の部分よりも。
第1章 事件記事の裏側 取材現場で何が起こっているのか、の部分の方が、面白く読めました。コレは、、、良い事なのか?
とある、とんでもない事件が起こる。原因があって結果があって、事件の被害者がいて、事件の犯人がいる。そして、その周囲に、その事件に繋がりのかる、とても沢山の関係者と、とても沢山の関係事象がある。それらの
関係者を、関係事象を、どれほど上手く、取材している自分の側に引き寄せられるか。ソコが重要だ!という事を、小野さんが述べておられる箇所なのですが。まあ、なるほどなあ、と。
とある事件を物語るのは、当事者だけでは、ない。その周囲。そこから、どれだけ「あの事件とは何なのか。何だったのか」の情報を引き出せるか。そこが重要だ。という、、、事だと理解したのですが、そこらへんの考え方が、面白い。非常に興味深い。
自分は、結局のところは、殺人犯へのインタビューを通じて、そうしたことをおこなう、小野一光、という人物そのものを一番興味深く思っているんだな、という思いをね、更に強くすることとなった一冊でした。
自分は、小野一光、という人物に、興味があります。ですので、その小野さんが追いかけるものにも、やっぱり興味があります。という感じですね。うん。そんな事を再認識しました。
例え相手が凶悪犯であっても、取材を通じて話し合った結果、相手にどうしても、なんらかの親しみを感じてしまう場合がある、という極めて正直な告白。小野さん。それ、どうしようもなく、、、しょうがないですよね、、、というね。こうした思いを、実直に語る小野さんという人物は、やはり、僕は、好きです。
で、この本に登場する殺人犯としては、
北村孝紘
角田瑠衣
この二人には、なんというか、なんらかの親しみを、、、感じてしまう、、、殺人犯なのに。うーむ。感じてしまいます。
松永太
本当に怖い。本当に本当に怖い。このような人間が、フィクションの中ではなく、この世にリアルに真実マジもんで「本当に」存在する。という事実が、本当に怖い。正真正銘の「モンスター」ですよね。「いる」んだよなあ、、、本当に。これは本当に重要。こういう人間は「本当に」いる、のだ。「それ」に出会ったとき。「それ」だと気付いた時。恥も外聞もなく本当に一目散に完全に逃げるか。自らの全てを賭けて立ち向かうのか。どうしたらいいんだ、、、涙。ただ、このようなモンスターが本当に「いる」という事実。「それ」にいつか自分も出会ってしまうかもしれないという事実。これを肝に銘じたい。そう思いますね。
山口浩一(仮名)
なんというか、、、不思議な可笑しさも、、、あるなあ、、、と。コレは、なんというか、、、うむ。不思議な話です。人間って、、、不思議。
筧千佐子
松永太とは、違う意味でのモンスターですよね。なんなんだろうなあ、、、筧千佐子本人は、もしかしたら、もしかしたら。「マジ���自分は悪いことしてる」って思いは、、、ないのかも?しれない?「これは自分が生きて行くためには仕方のない事なのでね」って、、、思ってるのか、、、?のか?なんというか。うーむ、、、この人は、、、なんなんだろう、、、怖い。「断絶」って感じ。ディスコミュニケーション、ですね。うむ。怖い。
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世間を騒がした連続殺人犯へのインタビュー。実名で、様々な犯人について書かれているのは評価できる。あくまで殺人犯たちが面会でどう語りどういう態度になるか実直に書かれている書であり、事件の真相がどうなのか、といった内容を期待すると物足りないと感じるだろう。極力筆者の主観を排除しているのは素晴らしいと思った。
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もっと殺人犯の素顔に迫るものかと思ったが…著者のエッセイ?というか、取材の進め方というか。でも興味深く読みました。