とても良かったです
2020/06/04 03:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひつじ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前の事故で1日しか記憶が残らない症状をかかえながらも、明日の自分への引継ぎを書くことで残らない記憶を補う。
私自身も1日1日を大切にしようと気づかされた。
自暴自棄になったり、落ち込んだりしながらも妹や友人の理解に支えられ、本人はちょっぴりカッコウをつけたり・・・・
そういうところが鼻につくと感じる読者もいらっしゃるようだけど、
でも、本心はどんなにつらいだろうか・・・・
そのつらさをつらいと表現せずにカッコウつけて強がっているところが
かえって、少しさびしくもあり、わたしには好感でした。
1日しか記憶が残らなくなってから知り合ったカフェ子。
いつも初対面だが引継ぎを思い出してつくろう。
小説家としても自分の書いた小説は次の日には忘れているので、
毎日最初から読み返してから続きを書く。
どんな状況になっても諦めない主人公に力をもらいました。
でも、せっかく書いた小説が・・・・・・
もう、自暴自棄になり何もできなくなるが・・・・・
さてさて、読んでからのお楽しみ。
大賞をもらっただけのことがあるほんとうに良書だと思います。
何かを失ったことのある人、
苦しみから立ち上がれなかったことのある人、
諦めずに前を進もうとする主人公に力をもらえると思います。
とても、良かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
1日しか記憶できない。どんな感じだろう?と考えてみたけれど、想像するのも難しい。そんな状況で、絶望せずに小説を書き続けたアキラはすごい。諦めた方が簡単に思えてしまうから。
それに、アキラの周りの人も。毎回、前回会ったことを忘れられてしまうのは、仕方がないと分かっていても、辛いと思う。それなのに変わらず近くにいて、必要なときに手助けする。そんな人がいたからこそ、アキラは絶望せずにいられたのかもしれない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
記憶障害を罹患している小説はよくあります。そういった小説は『患者さんに少しでも希望を持ってもらいたい気持ち』を旨に書いてほしい。残念ながら、私の意向に沿う作品ではなかった。
まず、アキラを好きになれない。前向性健忘故の葛藤はぼやいているが、女の人を鼻にかかるセリフで侮っているので、彼へ共感したい感情がほぼ生まれなかった。デリカシーの無い男子の例そのものだった。
デビュー作のようだが、小説家に対する皮肉が云々書かれており、そこは敢えて表現しないでほしかった。夢を見させてもらいたかった。作家の口から聞きたくなかった。
そして、主にアキラの台詞の後に独りごちた心情が垣間見える。それも気に入らない。そんな兄に日向もついていく意味が分からない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
読む目的:感動したい
結果:自身には響かず
ポイント・気づき:
①前向性健忘についての理解
②1日の大切さ、その日しか生きられないとしたら
1日1日をよりよく過ごそう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
毎日記憶がリセットされてしまう主人公。2年後の自分自身との文面をつうじた対話が面白かった。記憶はリセットされて過去の自分自身は全くなくなる。でも最後に好きと言う感情が現れてよかったと心がじんわり温かくなった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
4.3
面白かった。
変わった設定でしたが、後半がとても良かった。
終わり方も良かったですね、暖かい気持ちになれました。
私はラストの予想は出来てなかったので、捻ってる感じはあります。
もう一回読むとまた違った捉え方で読めそうな気がします。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
最初の読みづらさから後半のすらすら読める感じのギャップ。
最後の一文の面白さ。
フィクションらしいけど実際の経験談のように語られる物語はとても面白かったです。
久々に本を読んだけれど読みやすかったし面白かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
タイトルのイメージと主人公のイメージが全く噛み合わなくて、どこからそんなタイトル出てきた?って思ってたけど、最後の1行読んでそういうことか!って思った。消化不良起こしそうなくらいにどんでん返しがたくさんあってすごい面白い。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
#読了 面白くて一気読みだった。前向性健忘をテーマにした物語は少なくないけど、主人公を小説家にしたのは挑戦だなー。毎朝前日の記憶を失って目覚め、前日の自分が書いた引き継ぎを読み、戸惑い、立ち直り、小説を書くって、並大抵のことではないらず。小説家も前向性健忘も、実態を知らないからこそ「そうなんだ」で済ませられて、特に違和感は持たなかった。
ヒロインとの関係性は、正直想像していた通りで意外性はなかったけど、ハッピーエンドに丸く収まってほっとした。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
最後にどんでん返しあり。
このまま上手くいくのか・・・と思いきや。
でも、最後にはもっとよくなった。
読後感もいい。
翼さんとの関係が切なかったけど
最後には「よかったな」と思える終わり方でした。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
自分がこのような状況になったときに主人公のように前へ進む気持ちになれるだろうか?主人公とカフェ子の関係も微笑ましかったな。途中で結末は読めたけども最後の発表の仕方は好きw
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
文体が口語のような感じで、人によって好き嫌いは分かれるらしいが、私としては読みやすくてよかった。
レビューを見ると、そういうことかー!と感嘆したような感想がちらほら見受けられたので、少し期待しながらページを捲っていったのだけれども、私の場合、そういうことねー、くらいな印象だった。
ものすごくどんでん返しというわけでもなく、なんとなく途中から、というかむしろ最初の方から結末も想像はできるよね、というような感じ。
とはいえ、難読なストーリーだけれど後半に期待を込めて根気よくページを捲っていたというような本はなく、前述の通り、とても読みやすかったから、こんなに頑張って読んだのに!っていう失望感は特になかったので、特に問題なし。
そして何より、この本のメッセージ性が、物語の端々から何度も伝わってきて、何度も自分を奮い立たせてくれたというか、本当に勇気付けられた。
だから個人的には、後半を期待しながら読むよりも、今この、1ページ、1ページを、ゆっくり噛み締めながら読むべき本なんじゃないかなと思う。
「負けるものか。諦めるものか。」
あと最後に、愚痴らせて。
あいつなんなのって人が出てくるけど、ほんとにあいつなんなの?
そういうことってよくあることなの?
まああのくだりがないと、この小説は成り立たないんだよなってことは重々承知してるんだけども、誰がどうやってどうやったらそんなことが起こりうるのか気になって仕方がないし、関わりのあるやつらにはおそらく天罰下るんだろうなっていう含みも持たせてはいたけれど、事の顛末まできっちりと書いてほしいなーって、ちょっともやもやしている。もやもやもや。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
読み始めた時は、主人公のキャラクターの濃さや、話の進め方など、ねっとりしてて、しつこいと感じる部分もあったが、
全体を通して対話が多く、主人公の心情も口語ベースで非常に読みやすかった。
タイトルと読み始めで、予想はついていたので、どんでん返しのようなものはなかったが、話自体が面白く、主人公にとても人間らしさを感じ、ガッツリ感情移入してしまった。
中盤からのスピード感のある展開に、どんどん続きが気になって、終盤で目頭を熱くしながら読み終えました。
小説が苦手な人でも読めそうな本なのに、内容はとても熱く面白く、色んな人にオススメしたい本です。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
一日ごとに記憶がリセットされる症状を抱えた若手小説家の物語。「記憶のリセット」がストーリーに十二分に活かされていて、登場人物の魅力や文体の軽妙さも相まって、先へ先へと強烈に読み進めたくなりました。展開はある程度予想できますが、好感の持てる主人公や登場人物たちだからこそ、予想通りの展開になってほしいと願いながら読んだ作品でした。面白かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
昨日を失った男が、あがいた軌跡。
明日を求めた男に、起こった軌跡。(原文まま)
前向性健忘を患った小説家が歩む一つの物語。
後半にかけて物語が発展し、読み応え自体はあった。が、心の琴線に触れる点は多くなかったように思う。
それでも、"今日"が連続することで"明日の自分が形成される"ということがいかにありがたいことかを実感させてくれるものであった。
日常の中で忘れがちな大切なことに気づかせてくれるきっかけになるかもしれない。