- 販売開始日: 2018/12/21
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-310695-4
電子書籍
ACONY(3)
著者 冬目景(著)
13歳から成長を止めている少女・アコニーは“しきみ野”アパートで怪奇小説家のパパとふたり暮らし。消息を断っていたママの魂もヌイグルミに宿って帰ってきた!! 一家団欒、奇妙...
ACONY(3)
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商品説明
13歳から成長を止めている少女・アコニーは“しきみ野”アパートで怪奇小説家のパパとふたり暮らし。消息を断っていたママの魂もヌイグルミに宿って帰ってきた!! 一家団欒、奇妙な住人たちとの楽しいアパート生活を満喫中!
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紙の本
永遠なんてありえない
2010/09/25 15:33
7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たたお - この投稿者のレビュー一覧を見る
『毒入りコメディー、ついに完結』
帯に、そう書いてあったよ。
毒って何だろう。
分かるような、分からないような。
誰かにとっては薬にもなるのだし。
忌み嫌うものではないことだけは確かだ。
終わらないものなんて何もない。
ずっとずっと続いて欲しいものにだって必ず終わりが来る。
安定した雇用も、政治的平和も、ずっと続いてくれない。
もしそんなものが目の前にあったとしたら、それこそが毒だよ。
だってそんなものは嘘だから。
本当のものを隠しただけの、甘い甘い、けれど体を蝕むジュースでしかないから。
希釈できるジュースは、ある日唐突に汚れた水になってしまう。
それまでどんなに美味しく飲めたジュースであったとしても。
ならばこの手で終わらせてしまおう。
けれどできることは終わりの印をつけることだけ。
続きが無いってしてしまうことだけ。
終わったって永遠も、ありえないことなのかもね。
さよなら、またね。
それっきりになることも、一緒のバスに乗り合わせちゃうことも。
不思議じゃないし、不思議でもある。
終わることも、終わらせることも、終わらせられることも。
同じように意味があって、同じように意味がないのかもしれないね。