読割 50
電子書籍
たった一人の反乱
著者 丸谷 才一
出向を拒否して通産省をとび出し、民間会社に就職した馬淵英介は、若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく奇妙な方向へ傾き、...
たった一人の反乱
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)
商品説明
出向を拒否して通産省をとび出し、民間会社に就職した馬淵英介は、若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく奇妙な方向へ傾き、ついに周囲の登場人物がそれぞれ勝手な「反乱」を企てるに到る。――現代的な都会の風俗を背景に、市民社会と個人の関係を知的ユーモアたっぷりに描いた、現代の名作。谷崎潤一郎賞受賞作。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
周りの登場人物が曲者ぞろい
2019/01/27 18:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本のタイトルが「たった一人の反乱」だから、きっと出向を拒否して通産省を飛び出した主人公の英介が就職した家電メーカーで反乱をおこす筋立てなのかな読み進めていると、確かに本人も前妻を亡くして間もないというのにモデルを愛人にしてしまうというやや困った人ではあるのだか反乱は起こさない。反乱を起こしてしまうのは妻(元の愛人)、女中、義理の祖母(前妻を刺殺して出所)といった周りの登場人物だった。作者の丁寧な日本語で綴られていく英介のエリートとしての穏やかな暮らしがどんどんと崩されていく様が愉快でもあり、気の毒でもある。