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電子書籍
月の宴 現代日本のエッセイ
著者 佐多 稲子
雪の残る屋根の向うに、赤くきらきら光る新月の背後から、80年の人生の重みをかけた一齣一齣は現われ、身内に鮮烈な記憶をよび起す。「雪景色の上の新月」ほか「月の宴」「親子の旅...
月の宴 現代日本のエッセイ
05/30まで通常1,320円
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月の宴 (講談社文芸文庫 現代日本のエッセイ)
商品説明
雪の残る屋根の向うに、赤くきらきら光る新月の背後から、80年の人生の重みをかけた一齣一齣は現われ、身内に鮮烈な記憶をよび起す。「雪景色の上の新月」ほか「月の宴」「親子の旅」「『たけくらべ』解釈への一つの疑問」「中野重治」「芥川龍之介」など、激しい体験をくぐりぬけた著者が、折々に出会った文学者・知己との思い出を静謐に語る、エッセイ49篇。波乱の人生、折々の思い出……。読売文学賞受賞作品。
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紙の本
興味深い、たけくらべの解釈
2023/06/01 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
被爆地・長崎に育った、華僑の女・慶子を描いた「樹影」という私が大好きな作品の作者である佐多稲子氏のエッセイ、意外だったのは彼女が樋口一葉の「たけくらべ」の解釈を巡って結構熱くなっていること、主人公・美登利が急に友達と遊ばなくなったのは生理が始まったからではなくて体を売ったからだという、実は私も初めて読んだときにそう思ったのだが、長年、樋口一葉を研究している人たちは、みなさん、生理説をとなえていたので、そうなのかと納得していた、でも、佐多氏という力強い援軍があらわれ嬉しい限り(といっても彼女は故人なのだが)、私の中では静かな人というイメージがあった、そう柳慶子=佐多稲子だっただけに、ここまで論争する確信が彼女にはあったのだろう