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電子書籍
天皇は宗教とどう向き合ってきたか
著者 原武史
近現代天皇制研究の泰斗が昭和・平成を軸に「宗教」という視点から皇室の歴史をひもとく画期的皇室論!皇室の宗教は昔から「神道」と思われているが、実は、皇室の宗教が公式に神道と...
天皇は宗教とどう向き合ってきたか
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天皇は宗教とどう向き合ってきたか (潮新書)
商品説明
近現代天皇制研究の泰斗が昭和・平成を軸に「宗教」という視点から皇室の歴史をひもとく画期的皇室論!
皇室の宗教は昔から「神道」と思われているが、実は、皇室の宗教が公式に神道となったのは、明治以降だった。
さらに、昭和天皇は敗戦後の一時期、神道に対する反省の念とともにキリスト教への改宗を真剣に考えたこともあったという。
神道、仏教、キリスト教が複雑に交錯してきた宮中の実態から、宗教が天皇をはじめ皇室に与えた影響を問い直す。
「天皇」と「宗教」の関係から、「令和の御代」の皇室のゆくえ、さらには日本の未来が見えてくる!!
目次
- プロローグ 天皇は「現人神」となった
- 第1部 昭和天皇と宗教
- 第1章 若き日の昭和天皇
- 第2章 戦争と祈り
- 第3章 人間に戻った「現人神」
- 第2部 平成の天皇と宗教
- 第4章 災害と祈り
- 第5章 生前退位まで
- エピローグ 「平成」終焉後の天皇
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皇室の宗教が公式に神道となったのは実は明治以降
2020/02/12 15:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治以降、皇室=神道一色となってからの、各天皇と宗教の関わり。若き昭和天皇の祭祀への淡泊な関わり方が、戦況の悪化とともに、本気モードに変化。そこにある昭和天皇の生母:貞明皇太后の影響、そしてカトリックへの接近…戦時中、貞明皇后が神道にのめり込み祭祀の主導権を握っていたことに対する昭和天皇の痛恨。むしろきちんとした宗教の欠如こそが戦争への道を作ったという昭和天皇の戦後認識。現在まで行われているさまざまな宮中祭祀は、「四方拝」や「新嘗祭」を除いてほとんど明治になってから作り出されたもの、など。原教授のこれまでの研究をわかりやすくまとめたものですが、皇室と日蓮宗の関係などにつき新たな知見を加えられています。