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大王
著者 黒田硫黄
「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である」(大友克洋)「“きれいな絵”も“きれいなハナシ”もねェ。“きれ...
大王
大王 (Cue comics)
商品説明
「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である」(大友克洋)
「“きれいな絵”も“きれいなハナシ”もねェ。“きれいなマンガ”があるだけよ」(寺田克也)
「これから騒がれるのは目に見えているが、この新しい才能を無視するマンガ評論家はとっとと廃業するべきだろう。」(よしもとよしとも)
時代を揺るがす注目の漫画家、黒田硫黄。デビュー作を含む唯一無二の傑作マンガ短編集!
目次
- 西遊記を読む
- THE WORLD CUP 1962
- 象夏
- 蚊
- 熊
- 南天
- 象の散歩
- 夜のガレージ
- メトロポリス(原作・手塚治虫)
- あさがお(原作・よしもとよしとも)
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紙の本
クサヤのように強烈な
2002/06/01 18:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えて一言。「マニアックだ…。」
良い意味でも悪い意味でも、とにかくマニアックな匂いが強烈に漂う。これはもう食べ物で言えばクサヤのようなもので、好きな人は大好き、寝ても冷めてもこればかり、しかし嫌いな人には「なんでこんなもんが…」と永久に受け入れられない…そういった読み物だと思う。
デビュー作からの読みきり作品が多数掲載されたこの一冊、ジャンルやテーマは様々だが、一貫して感じるのは「日常」と「非日常」。それも、「ものすごく日常的なモノ」と「ものすごく非日常的なモノ」の両方が同時に表現されている所に、強く魅かれるものを感じる。
また、キャラの台詞まわしも独特。「どうしてこの台詞をココで思い付くのだろう???」と、驚嘆と畏怖をもってしまうようなセリフもしばしば。とにかく独特でアクが強くて個性的。
好き嫌いはさておき、「こういう漫画もあるんだな」と垣間見てみる意味でもご一読頂きたい作品だが、中でも「マンガが好きで、マニアックな傾向を持っている」という自覚のある方には、ぜひぜひ読んでみていただきたい一冊。
紙の本
線の躍動
2002/07/05 19:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:reh - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作家は墨と墨汁で描くことが多い。とはいっても墨絵のような洗練された絵ではなくて、はじめてみた人は雑であるとしか思わないかもしれないような絵だ。しかしそれはいいかげんに描いているという意味では決してない。構図、コマ割は実に読みやすく工夫されているし、テンポよく進むストーリーに味なせりふ回しで、一度読んだら病みつきになるような魅力を持っている。そうして一度読んだ後に改めてその「雑な」線を見てみれば、読者はその線の文字通りの躍動感が彼のマンガの重要な一要素となっていることに気づくだろう。
紙の本
大成の予感?
2003/01/09 01:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒田硫黄の初体験がこの初期短編集。帯には、寺田克也の「きれいなマンガ」というコメントと、よしもとよしともが絶賛?した寸評があったが、読後の印象はマサにその通り。個人的には、この作品ではあまり琴線に触れなかったが、この作家は何か面白いものを描くのでは、という予感をさせられた一品。