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電子書籍
階段途中の少女たち
著者 八谷 紬
何事も白黒つけたくない。自己主張して、周囲とギクシャクするのが嫌だから――。高2の遠矢絹は、自分の想いを人に伝えられずにいた。本が好きなことも、物語をつくることへの憧れも...
階段途中の少女たち
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階段途中の少女たち (スターツ出版文庫)
商品説明
何事も白黒つけたくない。自己主張
して、周囲とギクシャクするのが嫌
だから――。高2の遠矢絹は、自分
の想いを人に伝えられずにいた。本
が好きなことも、物語をつくること
への憧れも、ある過去のトラウマか
ら誰にも言えない絹。そんなある日、
屋上へと続く階段の途中で、絹は日
向萌夏と出会う。「私はとある物語
の主人公なんだ」――堂々と告げる
萌夏の存在は謎に満ちていて…。だ
が、その予想外の正体を知った時、
絹の運命は変わり始める。衝撃のラ
ストに、きっとあなたは涙する!
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紙の本
本好きなら共感できる爽やかストーリー
2019/06/02 11:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の雰囲気、主人公の絹と萌夏との会話から、どことなく百合っぽく感じて敬遠する人もいるかもしれませんが、とても話が爽やかで「本が好き」という人にとって、かなり共感できたりする作品だと思います。
(だからといって、百合っぽい物語が好きな人が楽しめないという作品でもないです)
好きなことを否定しない。
自分に素直になる。
いつかなんてない。
会話の中に散りばめられた言葉は、10代の心に素直に響くのではないでしょうか。
この手の小説にありがちな「カッコいい男の子と仲良くなる」という王道パターンではなく、あまり人気のない男の子に惹かれていく描写もリアルで、そして絹という女の子の性格を表しているように思います(恋愛っぽく描かず、その後の展開も読者にゆだねるところもよかったです)。
「みんな違ってみんな同じ」のライトノベル、実際にあるのかな? ちょっと読んでみたくなりました。
大事件は起きないけれど、読む手が止まらなくなる青春ストーリーです。