コロナ時代だからこそ
2021/02/16 01:46
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投稿者:このしろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいぶ前に書かれた本で、筆者自身の書きようにも古さを感じなくはないですが、そこも味です。コロナに対して、中央も地方も行政や政治の長たちが色々苦労していますが、その仕組みについてあ~こんな感じか~と思わせてくれる一冊。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつの出版かと思ったら、ナント1980年!ちょっと、読んでいて、古いかなぁと感じたのは、間違いではなかったのですね……。しかし、依然として、日本は、タテ社会だし…。ただ、コロナ禍になり、タテの結びつきを作る場がなくなりはじめましたテレワークです
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30年ちょっと前?の出版なので理論は古いのでしょうが、古典と言っていいのでは。日本の社会構造が分析されてます。
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タイトルが好きではなく、ただそれだけの理由で(笑)、読むのを回避し続けてきたのだけど、実は、これをまず最初に読んでおくべきだったと反省している。但し、契約精神の欠如という部分はもう少し射程を限定したほうが良いと思われる。契約精神の素地がもともと全くなかったかのように誤解されるのではと思った。
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日本社会の構造を社会人類学の観点から体系的に分析し、明らかにした好著です。 40年も前に著された本であるにも関わらず、一見すると目まぐるしい変貌を遂げたかに見える現代の社会構造を分析する上でも非常に有用性のある理論(物差し)を提示していて、大変価値の高い一冊だと思いました。 初学者にも分かりやすいのでオススメです。
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日本の社会構造(主に人間関係)を社会人類学の観点から分析した、言わずと知れた名著。
初出は昭和39年だが、その論はほぼ現在にも当てはまっている。
ただ、6章「リーダーと集団の関係」のリーダー論は、現在では薄れつつある気がする。
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場を強調する日本の社会集団のあり方の分析。
1967年の本だけど、今でも変わらない本質的な部分を突いてる!!
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文化人類学的視点より書かれた日本のタテ社会がもたらす閉塞性と弊害を明確に浮きぼらせている。
最近
欧米型の人間関係>日本型の人間関係という方程式がよく言われるのは経済の停滞に起因すると思っていたのだが、日本が高度成長期のまっただ中にある1967年に書かれたのだからすごい。
さらに同じ年上を敬う中国、カースト制をとるインド人との人間関係と比べている。
常日頃日本的な組織に属しているときに感じるばつの悪さを言語化している。
タテ組織、人材の流動性の低さ、妙な平等主義
面白いの一部抜粋します。
「…日本人の好む民主主義とは、この人間平等主義に根差している。これはすでに指摘した「能力差」を認めようとしない性向に密接に関係している。日本人はたとえ、貧乏人でも、成功しないものでも、教育のないものでも)同等の能力をもっていると前提としているから)、そうでない者と同等に扱われる権利があると信じ込んでいる。」
「「みんながこういっているから」「他人がこうするから」「みんながこうしろというから」ということによって、自己の考え、行動にオリエンテーションが与えられ、また一方、「こうしたことはすべきではない」「そう考えるのは間違っている」「その考えは古い」というような表現によって、他人の考え・行動を規制する。このような方式は、つねに、その反論に対して、なんら論理的、宗教的理由付けがなく、もしそれらの発現を支えるものがあるとすれば、それは「社会の人々がそう考えている」ということである。すなわち社会的強制である。」
「はっきりいうと、知らない人のもの、自分の反対に立つ人のものに対しては、悪評はするが、知人や仲間、特に先輩のものに対しては、必ずといっていいくらいほめている。」
「日本社会におけるほど、極端に論理が無視され、感情が横行している日常生活はないように思われる。」
大部分同意しますが
でもでも、日本のタテ社会がもたらす良い面をもうちょっと、記載してほしかったな。。。
まぁ、理解できるけどね。
外の欧米社会に留学してそこでの人間関係が心地よいと感じてしまえば、日本の閉鎖的なタテ社会には嫌気さすよ。
この、村社会の名残が、外国人留学生との確執を生んでいる気がする。
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日本人がよく口にするよそ者やウチの者という言葉はどういう心理や状況から生まれる感覚であるかを述べている。日本では、近くにいる人を家族のように接し、家族でも遠くにいる人とは、よそよそしく接してしまうが、インドでは血縁関係がはっきりしていれば、今まで知らなかった人でもすぐに家族として受け入れて接する、と書かれていた。あと、日本ではどこかに属したとき、上下関係がはっきりしていて名前の呼び方にも一つの形があるが、イギリスでは、ファーストネームで呼び合うことが普通であるらしい。世界と比較すると日本で当たり前のことが、日本だけ特殊であるということが少なくないということがわかった。
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日本社会論の不朽の名著。発売以来120刷を越えている。
遅ればせながら読んだが、やはり名著である。
日本社会において、外国の契約関係のような関係は成立せず、何事においても周囲の人間に遠慮をしたり許可を得たりする必要があるということが述べられていて、さらに、リーダーの権限の小ささについても述べられている。
さらに、リーダーの権限が小さいがゆえに、副リーダーの2人が派閥を作ったりして、リーダーがいなくなったときには後継争いが起こったりするということが書いてあったが、これなどはまさに自民党の構造そのものである。
言われてみれば当たり前のことだが、言われてみなければ気づかないことがたくさん書いてあった。非常にためになる本なので、ぜひ一読を薦める。
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いまさらですが、1967年刊行のロングセラー。なるほど今でも諸問題の構造を知る上で押さえておきたい本。うーん、なるほどなぁ。お勧めです。
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やー、名著と呼ばれ、40年以上も残るだけあってホントにすごい本だなと思う。日本社会を西洋(イギリス)社会とインド(や中国)社会と比較しながら、自身のタテ・ヨコ理論により、そのユニーク性を分析する。
資格・場という2つの切り口から、分析は始まる。資格とは、例えば、名前(血統的な意味も含む)・学歴・社長など。場とは一定の枠組みである。例えば、~社の人間、…大学の人間と言った感じ。
日本の場合、「場」が非常に強く、「資格」が相対的に弱いという点が、他国と圧倒的に異なる。西洋社会・インド社会はその真逆だったりするらしい(実際行ったことがないので分からないが…)。その結果、ウチとヨソと言う概念が生まれ、ヨソの干渉を嫌うようになる。例えば、日本だと「家」という単位が大きな意味を持つ。家という観点では、兄弟よりも嫁の方が重要な要素として扱われる。兄弟は、分家などと呼んで別の「家」とする。また、ムラという場を考えると、外から来た人に対して、ヨソモノとして冷たい仕打ちを与える。上小阿仁村における村で唯一の医師の辞任問題もこの状況と同じかもしれない。
また、中途半端に平等主義がまかり通るようになる。例えば、勤続年数を基に給料が一律に向上し、また表面上は平等に管理職への道が見えているという点で、能力が劣る人でもガムシャラに働く。一方で、優秀な人材はバカを見るシステムとなっている(企業面での、この日本式の考察は、「経営パワーの危機」http://www.amazon.co.jp/dp/4532191653を参照)。
一概に日本のシステムを否定することはできない。しかし、アカデミックな分野や企業社会において、言うべきことが言えない文化(論理的な議論は学問を成長させるものだし、感情だけの理論では、企業をつぶしかねない)は改善するべきだと思う。こりゃ、再読が必要だ!
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[ 内容 ]
日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。
「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。
「単一社会の理論」により、その本質をとらえロングセラーを続ける本!
[ 目次 ]
日本の社会を新しく解明する
「社会構造」の探究
「場」による集団の特性
「ウチの者」「ヨソ者」意識
「タテ」組織による序列の発達
集団の構造的特色
日本的集団の弱点と長所
リーダーと集団の関係
人と人との関係
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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44年前に書かれたとは思えないほど、現代に当てはまっている。
というか、この本を読むと、社会組織がいかに変わろうと、社会構造(社会の本質)は変わらないってことがわかる。
日本では、ウチ・ソトの区別をはっきりさせるために、ソトに対して排他的になったりするが、ウチにおけるヨコレベルでは、まさに横並び。この点では、根強く「年功序列」が残っている。
また、リーダーの在り方も、西欧のそれとは違い、下からの意見を加味しなければならず(そうしなければ、そっぽ向かれてしまうため)、リーダーシップを発揮できる範囲が限定されている。
これを読むと、やっぱ日本人て特殊(他の国の人とは違うん)だなぁ、と思う。
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日本人論のブームの中での文化人類学者の著者が、日本の中にある仕組みを指摘した良書。今でもこの仕組みの中で日本人が生活しているとしか思えないのはよいことか、憂うべきこと?・