電子書籍
平成とは何だったのか 「アメリカの属州」化の完遂
著者 斎藤貴男
まもなく、平成の世が終わります。本書は、平成の時代にジャーナリストとして独り立ちし、監視社会、格差社会、企業社会、強権支配など、この間社会を覆い、その都度混迷を深めていっ...
平成とは何だったのか 「アメリカの属州」化の完遂
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
平成とは何だったのか 「アメリカの属州」化の完遂
商品説明
まもなく、平成の世が終わります。本書は、平成の時代にジャーナリストとして独り立ちし、監視社会、格差社会、企業社会、強権支配など、この間社会を覆い、その都度混迷を深めていった日本の“病巣”をノンフィクションの手法で常に鋭く批判してきた著者による、総括的「平成論」です。格差拡大、排除と差別、反知性・反人倫など暗い話題の多かった時代。せめて次代を「夜明け前」にするために、今あえて「平成」の暴虐を暴く!
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
平成時代
2019/06/23 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成時代が終わり、30年間という時間も丁度区切りがよいのか、平成を振り返る本が相次いで、出版されている。経済史、社会史、政治経済史など著者の専門分野からの視点でとりまとめられている。「失われた○○年」というのが平成の日本を象徴するように、その経済運営について厳しめの論評が加えられている。
最近いくつかのの関連本を読んだ。各種のデータを駆使し、それを解釈して各論者が批評しているが、論拠となるデータ解析結果を都合よく用いているような気もする。他者への反論はしばしば別なデータ解析結果を引用して為されることも多い。金融問題にいたっては素人にはその論理すらよくわからないこともある。しかし、平成の30年を生きてきた生活者としての経験をもっている。そうした実感から経済学者の予測が余り当たっていないのではないか、とは判断できそうだ。
経済学者の立場からアベノミクスを批判的に述べられているものもあり、社会史からはあえて失敗の歴史というように総括されている。政治的、経済的に平成とは何だったのか、ということについては、後世の歴史家や社会学者、経済史家などに判断してもらうことにしても、個々人的にはともかく、国全体としては明るい材料があまり見当たらない時代だったのではないか。災害の頻発は各地の人々に苦難をもたらしたが、国民に寄り添う姿勢を全うした平成天皇、現上皇の尽力が災害の不幸とは対照的に際立っていた。
これらのなかでは、斉藤貴男の平成とは何だったのかに引かれるものがある。歴史の出来事を当事者の人間性や思想、生い立ちなどを追いかけて記述されている。週刊誌的な要素もあって読みやすく、平成30年間のジャーナリストとしての活動の成果をとりまとめたもののようだ。
いろいろあった平成時代を経て、令和の時代はどうなるだろう。良くなるのだろうか?