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死してなお踊れ
著者 栗原康
行くぜ極楽、何度でも。家も土地も財産も、奥さんも子どもも、ぜんぶ捨てて一遍はなぜ踊り狂ったのか。他力の極みを生きた信仰の軌跡を踊りはねる文体で蘇らせて、未来をひらく絶後の...
死してなお踊れ
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死してなお踊れ 一遍上人伝 (河出文庫)
商品説明
行くぜ極楽、何度でも。家も土地も財産も、奥さんも子どもも、ぜんぶ捨てて一遍はなぜ踊り狂ったのか。他力の極みを生きた信仰の軌跡を踊りはねる文体で蘇らせて、未来をひらく絶後の評伝。
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紙の本
鎌倉時代に時宗を開いた一遍上人の興味深い評伝です。
2020/06/06 09:37
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、鎌倉時代の僧侶で、時宗の開祖とも言われる一遍上人の評伝です。一遍上人は、伊予水軍で名高い河野家の元武士でしたが、他人を殺してでも家を守れ、財産を増やさねばと働くうちに身内同士で所領争いになり、挙句のはて殺し合いにまで発展してしまいます。そこで、家も土地も奥さんも子供も財産をぜんぶ捨てて旅に出てしまうのですが、実際に家を出ると、奥さんと娘も出家して旅についてきてしまいます。そして、旅をすればするほど仲間が増えて教団が立ち上がりそうになります。そこで、一遍上人は、自分のこの身体に現世が染み付いているのならば捨てよう、と決心し徹底的にすべてを捨てようとします。踊って、跳ねて、振り落とすのです。念仏を何時間も唱え続け、あたまが空っぽになり、自分はなんのために踊っているのか、どうでもよくなってくる。身体が痛くなっても、それでも続けたのです。一遍上人のすべてを捨てるという思想は、複雑な現代に生きる私たちにも、何かの示唆を与えてくれる一冊です。口語で書かれているので、非常に読みやすいです。