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綾峰音楽堂殺人事件
音楽評論家として著名な英文学教授・討木穣太郎は、綾峰県立音楽堂を活動拠点とする綾峰フィルの顧問としてたびたび綾峰県を訪れていたが、ある日この音楽堂の取り壊しと綾峰フィルの...
綾峰音楽堂殺人事件
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綾峰音楽堂殺人事件
商品説明
音楽評論家として著名な英文学教授・討木穣太郎は、綾峰県立音楽堂を活動拠点とする綾峰フィルの顧問としてたびたび綾峰県を訪れていたが、ある日この音楽堂の取り壊しと綾峰フィルの解散を告げられる。釈然としない思いのまま迎えた音楽堂の最終公演の日、音楽堂で殺人事件が起きた。殺されたのは、音楽堂の取り壊しを引導した男だった―。
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メッセージには非常に共感できるのだが…
2019/09/22 17:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウリ坊のシマシマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯にも「ミステリ」の文字があるけど、ミステリ的な感興は感じられない。
第一章で殺人事件が起き、第二章は、その殺人事件が起きるまで。第三章と終章が解決編にあたる。分量は、第二章が全体の約3分の2、第三章と終章を併せると、第一章と同じぐらいになる。
分量からも推測できるように、読みどころは第二章なのだが、ここでは事件が起きる前の話が書かれている。第一章を読んでから読むと、推測できることも多いし、人によっては犯人さえ思い浮かぶだろう。
ただ、ここに書かれていることで、もっとも強いメッセージを感じるのは、「文化」としての「音楽」が持つ意味についてだ。また、現代芸術(美術)については否定的な言辞があるが、安易な「客寄せ」としての作品に対するものだろうと推測できる。
ただ、メッセージには非常に共感できるのだが、作品そのものにも、探偵にも、語り手にも、強く惹きつけられるものがないのが残念だ。