紙の本
犬の儀式
2020/09/25 23:08
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3年前と現在を交互に折り重ねる形の構成。正直読みにくい。また、セリフに酔っているというのか、同じ言葉が何度も何度も繰り返されるのがシンドイ。肝心のトリックも何だかなぁという感じでした。何とか読み終えた。
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シリーズ最新作。
薄い文庫本だが、内容は非常に濃かった。現在と過去を行き来するテンポの良さや、凝ったトリックも読み応えがある。
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「使用人探偵シズカ」シリーズとは知らずに2作目を飛ばして読んだ。話が現在と過去で行き来するものの、今回のほうが読みやすかった。やはりシズカは探偵ではないな。
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使用人探偵シズカシリーズの第三弾。今回彼女は、円形の建物の中央の部屋に行く為の3重の密室の謎と、その部屋の中の氷結死体の謎を解く。現在の事件と3年前の似た事件が交互に描かれる複雑な構成だが、短めの長編だった事もあり、あまり混乱せずに読めた。
シリーズが進む毎に本格ミステリの度合いは高まっているけど、トリックが優先されて人物が無機質になっているのが難点。前作はシズカの謎解きの回りくどい言い方に辟易した。今作はスンナリ解いたので良かったが、その分、傍点が大量発生(^-^)。こんなに傍点の多いミステリ、最近見ないよ。どうもこの著者とは相性が合わない。
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ホラーかと思って購入したら、本格ミステリーだった。
密室物だけど、氷結化の過程など、不明なことが多すぎて、よくわからない。
けど、構成は心惹かれる。
最初の事件では、犠牲者だったはずの人たちが生かされていて、わたしはすごくいいなと思った。
シリーズものだったのは知らなかった。
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三重密室の中の凍りついた遺体、怪しげな宗教儀式、ギロチンによる人間鍵、3年前に起きた事件の再来を思わせる類似点。聞くだけで何ともそそられる内容で、相変わらず密室と首切りが好きな作家さんだと感心もする。
舞台は19世紀、多分明治ぐらい?
現代設定ならいまいち入り込めなかったけれど、旧華族とかちょっと浮世離れした世界観なら何とか理解できる範疇か。
現在の事件と3年前の事件が交互に語られる。
怪しげな宗教に心酔するのは、やはり大切なものを喪い傷ついた人々ばかり。
でも、その中心となる鏡花自身が大切なものを喪った当事者であり、喪われたものを取り戻すための手段と本気で思っているのが哀しい。
シリーズものと知らずに読んだけれど、単体でも特に支障はない。
シズカのキャラがいまひとつ読めなかったので、物語に入り込めなかったのと、意外に緩いラストに★は少なめ。
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使用人探偵シズカシリーズ第3弾。
三重密室の中で発見された凍りついた死体。シズカは三年前に似た事件があったというが‥
過去と現在を交互に描く構成で、正直混乱した。が、それも著者の狙いだろう。
ギロチンが仕込まれた扉に人間が入り、扉を開けるとギロチンで死亡するという”人間鍵”というのがインパクトがすごいが、独特の世界観というか美学についていけず、個人的には盛り上がりなく読み終わってしまった。このシリーズ、内容のわりにあっさりしすぎかも。
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現在と過去が交互に語られる展開ですが、どちらが現在で過去なのか分かり難くてストレスが溜まります。
また、この二重構成がうまく活かされていない印象で、過去の事件だけに絞った方がより良いものになったのではないかと感じてしまいます。
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書店で何気なく手に取って面白そうだなと思って購入。そしてそのあとに気づいたのだけど、シリーズものでしかも本作は途中なのね。
なかなか複雑な構造。
本作の中核を成す密室トリックもそうだが、過去と現在の人間関係も入り組んでいる。
過去と現在を交互に展開する構造は、綾辻行人の「水車館の殺人」でも見られる。この手の多くの場合、何かしらのトリックが仕掛けられていることが多いので、身構えていたのだけれど、なるほど、やはりそうきたか…。
メディア映えしそうな作品だなということと、作品自体のページ数が少なく、非常にコンパクトにまとめられている。他のシリーズも見てみようかな…。
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首無館の殺人の世界観を求めて購入。
シズカの脳内イメージはガールフレンド(仮)のモノクロームちゃん。
現在と3年前の事件を交互に書いていき、同じと思われた殺人事件の真相がそれぞれ明らかにされていく。
一気に読める読みやすさだが、この交互に出てくる同じような立ち位置の人間を混同してどっちがどっちかわからなくなって何度か読み返して読み進めた。
現実感のない、夢のような、少女の妄想のような世界観なのに、しっかり本格推理小説。しかも最後はしっかり真相についての解説と動機に関するエピソードが書かれておりミステリアスなままで終わらせないところが、読後感が良かった理由かと思う。
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シリーズ3作目ですが、毎回違うところで使用人をしているのでどこから読んでも問題ありません。今回は三重の密室の中の他殺死体を発見することから始まります。儀式に伴う密室の作りの異常さ、過去に同じような密室殺人を知っているというシズカ。作者の意図なのでしょうが、同じ密室の現在と過去が交互に語られるのでとても混乱しました。まだあったか!と思うほど最後までいろいろ仕組まれていて、凄く良くできていると思います。惜しいのがキャラの書込みや背景が薄い気がすること。ひたすらぎっしり詰まったロジックだけを追った印象でした。
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二度繰り返される、異様な仕掛けの三重密室。それをパラレルに描写する構成の妙。初期に比べると明らかにこなれてきたメイド探偵のキャラクターときれいなオチの付け方。シリーズの中では一番の出来かと。ただ強烈すぎるシチュエーションに密室トリックが負けてる感は相変わらずかな。
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三重になっている密室の一番奥で、人が亡くなった。
現在と過去が交互に出てくるので、一体どちらが今で
どちらが過去なのか、と混乱してきます。
過去の雪の中、今の親戚の中。
変わっていないのは、見届ける側にいる
使用人彼女一人。
過去に何があったのか、今何が起こっているのか。
最後に語られれば、なるほど、とは思うのですが
そこに至るまでがもう混乱です。
そもそも儀式の時点で混乱ですが。
ここまでしてやらなくとも、というのと
これに賛同する時点で興奮状態では? と
疑いが持てます。
奇妙で奇怪で、踏み込めばそれが普通だと
うっかり認識してしまう世界でした。
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これはすごい!
それぞれ別の館で行われる『犬の儀式』
全く同じ施錠法で、一の戸が開き…二の戸が開き…とホラー映画も驚きの殺戮が繰り返され、三年前の模倣か?と思うんだけど、それぞれ全く異なる手法で、どちらも完璧なトリック。これを順に整理して答えを導き出すシズカの洞察力も凄まじい。
愛する者のために人を殺せるのか?普通だったら答えはノーだろう。それをイエスにさせる、人間として歪み切った二人の鏡花がただ恐ろしい。
ちょっとツンとしたひよこさんと、読めば読むほど人間味が出てくるシズカのかけあいもとても可愛い。
最後がハッピーエンドだったのには色んな意味で驚いたけど、本当に良かった。
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過去と未来の事件の二元進行ということで、自分の好きな展開を期待してワクワク。
しかし結果はそこまで…。
驚くような展開ではなく少し残念。
続編も読んだ上で、お嬢様(語り手)のキャラクターは一番よかったですかね。