紙の本
真実はひとつ
2019/06/24 20:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく読めば読むほどに「えっ!」と驚くこと何回も。登場してくる人物が、かわるがわる途中で主人公になっていき、真の犯人はまさかのアノ人かと最後に口あんぐり。法律をこうもかいくぐっていく犯罪が成立する恐怖に体が震えました。
紙の本
こんなお話だったの?!
2019/08/12 20:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もっと甘い物語だろうと題名から勝手に連想して読み出したら、なんとミステリー。
まるでジェットコースターに乗ってる感じで、止まるところ知らずで次々と話が展開。
頭を次々と切り替えないとそのジェットコースターのスピードに乗り切れない感じ。
でもとても面白く、こんなことを考えられ、文章にできる作者に脱帽。
紙の本
タイトルではわからない
2019/11/11 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sui - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは恋愛小説のようですが、ミステリー。
連作短編集なのですが、相関関係がよくつかめなかった・・・。
投稿元:
レビューを見る
伏線の張りすぎで誰が誰だか分からなくなった。もうちょっとわかりやすくないと面白さが減るんだよなぁ、ミステリーは。
イヤミス感よりも、普通にミステリー。相関図が欲しくなった。
投稿元:
レビューを見る
とにかく面白い。
この作品を読むことを中断できる人なんているのだろうか。
物語にマトモな人など1人も出てこないが、私たちが気が付いてないだけで、そもそもマトモな人なんてこの世にいないのではないか。それが、真梨幸子さんの描く究極のアートだと思う。
真梨幸子作品の名作『お引っ越し』をさらに進化させ、さらに真っ黒に塗りつぶしたような秀逸さです。
小説という娯楽の醍醐味が詰まった作品。
投稿元:
レビューを見る
ミツコ探偵事務所の目玉企画は「初恋の人、探します」なのだが、依頼人はどす黒い感情を持った人ばかり・・・。
探偵事務所の連作短編集かと思ったら驚きの展開。
著者にしてはわかりやいかった。
(図書館)
投稿元:
レビューを見る
原田マハさんのスイートホームの幸せほくほく感からの落差ですごいズーンってなった。夜に読む本ではないな。
続き気になって一気読みしたけど、後味悪め。
わかりやすい感じの伏線がたくさんあってやっぱりそうかとか思ってたら、もっと悪いやつおってうわって感じでした。
投稿元:
レビューを見る
ミツコ調査事務所には、得意としている調査があった。それは、“初恋さがし”、そのまま、初恋の人を探すというものだ。アイディアがウケて依頼は殺到していた。今日もまた依頼人が来る。しかし彼女が探しているのは、どうやら初恋の人ではないようだ。余命宣告された依頼人が探しているのはかつての親友……でも、なぜ?
今回も入り乱れてるう。時系列も登場人物も入り乱れてて何度も行ったり来たりしながら読んだ。なぜなら読み返すにはパワーが要るので。しかし入り乱れてると言ってもある程度特定の人物たちの真実が入り乱れてるだけなので、わりかし整理はしやすい。でもみんなしてどこまで真実を話しているのか、いやどこまでが自分の真実だと思っているのか、その辺が曖昧になってきてぞっとして面白い。やっぱラスボスはラスボスだったんだなー。
投稿元:
レビューを見る
面白かった〜〜!!一気読み!
いや〜、今ちょうど真梨さんのエッセイも読んでるんだけど……今や、イヤミスの女王だよなぁ〜!!
エッセイでは、マンション買っちゃったものの、かなり切羽詰まった生活の様子が……(^_^;)
今は、左団扇なのかなぁ〜?www
今後も更に磨きのかかったイヤミスを楽しみにしています!!♥
投稿元:
レビューを見る
真梨幸子の新作は、前作の
「ツキマトウ」に続く連作短編集。高田馬場という絶妙
過ぎる場所で女性スタッフばかりの探偵事務所を営む女
社長と、その周辺の人たちを描いた作品。
この事務所、「あなたの初恋の人を探してみませんか?」
という、よく考えてみればすっごく恐ろしいキャッチコ
ピーで客を増やしているのだが、やっぱり厄介な問題が
多々起こって・・・という、ある意味普通な内容。
こう書くとユーモアミステリー的な雰囲気も漂うのだが、
この本を10ページも読めばそんな要素は微塵も無いこと
に気付く筈。真梨幸子という稀代のイヤミスメーカーの
才能は相変わらず冴えており、全編が人間の醜い部分の
博覧会か、ってくらいの悪意に満ちている。この作家が
凄いのは、出世作となったフジコも、更にはそれ以前の
作品からずっとそういう作品を書いていること。普通、
これだけ続くと書く方も読む方も絶対に「飽き」が来る
のだけど、各作品ごとにそれぞれのカラーを出してくる
から、興味が途切れることは無い。当たり前のように当
たり前のモノを出すことがどんなに難しいことかを体感
的に知っている僕としては、この仕事は驚異以外の何物
でも無い。
そして、今や真梨幸子のもう一つの必殺技と言って過言
の無い「ミスリード」はこの作品でももちろん健在。読
み終わった瞬間、暗黒の中に居る自分にゾッとしながら
もニヤニヤ出来る、という、現段階で最狂のイヤミスだ
と思う。
今回は珍しく電子書籍版の同時リリースが無かったので、
久々にハードカバーで購入。置き場所の問題から最近は
出来るだけ紙の本を買わないようにしていたのだけど、
コレに関しては全くガマン出来ませんでした(^^;)。
イヤミス最高峰の実力が如何なく発揮された快作。
サイアクの読後感をお求めの方、是非に!
投稿元:
レビューを見る
昔を懐かしんであの人に会いたいってのはやめたほうが無難だよね。あれ、こんなハズではなかったのに…と思ってしまいそう。
調査事務所、なかなかに個性派揃い。最終的には、えぇーこんなことに! 最後になるほど面白くなる。
投稿元:
レビューを見る
文章だけで相手を想定しての一人で語りが面白い。しかしそのせいかややこしくもなる。殺人鬼フジコの時から感じていた感想。それもこれも真梨さんの狙いか。
今作は真梨さんファンにすればわりとしっくりきっちり、人物相関図がなくてもスッと繋がる連作短編集の名を借りた長編の物語。
「初恋の人、探します」の広告で人気のミツコ調査事務所。それがストーカー被害に発展し、色んな思い込みや勘違いでなかなかの結果を招く。
真梨さんなんでもちろんハッピーエンドはない。隣のビルの昭和なカストリパブ「エログロ」が重要な要素なのが面白い。気持ちの良いイヤミス具合だった。褒め言葉です。
投稿元:
レビューを見る
とある興信所の依頼を巡って起こる事件を描いた連作ミステリ。ポップなタイトルに騙されてはいけません。例により、登場人物どいつもこいつも黒い! どこからどこまで徹頭徹尾嫌なところだらけの全開イヤミスです。ここまでくると逆に爽快。
一見関係なさそうなあの人とこの人が繋がって来たり。伏線がたっぷり張られていて、それが収束してくるあたりは普通はわくわくするものですが。イヤミスではどんどん怖くなってきますよね……本当にどこまで邪悪なんだか。そして最後に「勝つ」のはいったい誰か……あ、やっぱりあの人が最強だったのか。やっぱり怖い。
投稿元:
レビューを見る
ただの探偵会社の話かと思ったら、ラストの章を読んで「そっちかーい!」となった。
一話目からずっと話が繋がっていて、主人公と思っていた女性(あとから考えてみたら、別にその人を主人公として重きは置かれてなかった)も殺されて、あいつが犯人か〜と目星をつけたら全く別の人だった。
一番悪いのは破天荒な母親だったのかな?
血の繋がったきょうだいがそんなにいるなんて誰も思わない。
投稿元:
レビューを見る
+++
成功も失敗も、かけがえのない記憶。だから会いたい、あの人に――。所長も調査員も全員が女性、その探偵事務所の目玉企画は「初恋の人、探します」。青春の甘酸っぱい記憶がつまった初めての恋のこと、調べてみたいとは思いませんか? ただし、ひとつご忠告を。思い出の向こう側にあるのは、地獄です――。他人の不幸は甘い蜜、という思いを、心のどこかに隠しているあなたに贈る、イヤミス極地点!
+++
何となくほのぼのささえ感じさせるタイトルとは裏腹な表紙のイラストである。そして実際に、ほのぼのとは程遠い物語である。そこは著者、さもありなんである。ひとつの依頼ごとに章を成しているので、一話完結の物語集といった趣なのだが、次第にそれだけではないことが明らかになってきて、最終章ですべての点がつながるのである。そうまとめたか、という感じである。一話一話が充分厭な感じなのに、こう繋がることで厭度がさらに増し、背筋が寒くなる。他人事として読むには興味をそそられる一冊である。