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自身の虐待体験をここまで詳細に描いたのは凄いことだと思います。著者の高い知性を感じます。貴重な当事者記録だと思います。
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【生きづらさの一つの形】
子供の時に虐待にあった人が、生きづらさを抱えたまま大人になっている。
その大人達に支援は少なく、社会的弱者や貧困者となっている。
理解しどの様に支援するか社会の課題です。
貧困や虐待は世代間連鎖する可能性が高いと感じる。残念ながら世の中はそれらを助長する流れになっているのではないか?
富裕層優遇と社会的弱者が進もうとする世の中で、全ての人達が「生きていて良い」と思える世の中にする思いが更に強くなった。
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「虐待をされている子を助け出すシステムはあっても、生きのびて大人になった人に対する支援がない」という事実を、著者に気づかされた。
これはとても重大なことだ。
著者はすごく頭の良い人で、だからこそ自分のこれまでの環境を冷静に分析することができている。(それでも完全に乗り越えられてはいないだろうが)
実際たくさんいるであろう「当事者」(=被虐待経験のある人)は、現実になんらかの問題を抱えていて、それを言語化して問題提起できるひとがいなかったから、この問題はこんなにも放置されているのだろう。
この本を、たくさんの専門家が読むべきだと思う。
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やはり実際の経験者の話は過酷で重い。
想像も及ばないような辛さ。
わかる、なんていえないし、
支えになることも難しいのでは、と感じる。
最後の章の対談にて、
大人への支援が必要である、と
色々な方面、見方から述べているが、
まさにそのとおりだな、と思いました。
死んだら、美談、結果を責める。
けど、生き残って頑張ってる人には何も無い。
むしろ、大人になっていれば自己責任。
怖いことだな、と思いました。
ずっと支援を受けられず
どうにかこうにか踏ん張ってるうちに
年齢の上では大人になった。
…そうだよな、支援、必要だよな、子どもにのときに運良く支援を受けられないと
ずっと苦しいですね。
当たり前に、自己責任、と使ってはいけないな、と感じました。
この本が広く読まれるといいな、と思います。
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これまで読んだどの「虐待本」よりも
勉強になりました。
この本が優れていると感じたのは
タイトルにもあるように
「虐待サバイバー」つまり
子供の頃に虐待を受けた
大人の被虐待体験者こそ援助が必要である
という視点でした。
千葉県野田市で父親が心愛ちゃんを
虐待し死亡させた事件についても触れられ
ています。
悲しく許せない事件ですが
マスコミ報道や世論の意見に疑問を持つ
著者の視点には考えさせられました。
しかし、よく生き残ったなあ。
読みながら、心が苦しくなって
途中で何回もため息をつきました。
1番凄いと思ったのは
まだ後遺症に苦しみながらも
過去の自分と向き合い、何よりも
母親と向き合ったこと。
なかなか出来ることちゃうと思う。
それが出来たからこそこの本が書けたと
彼女も言ってます。
途中、母親とのLINEのやり取りが
出てくるのですがそれを読むと彼女の
母も苦しんできたのがわかります。
あとは、精神科医の不甲斐なさ!
こんなアホアホ医師の元で治療を
受けてきた過去には同情しかないです
巻末には精神科医の野田秀樹氏との
対談もあります。
それを読むと日本の現状と将来には
絶望しか感じません・・・
ああ、次は心が晴れる本読もうっと 笑
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虐待サバイバーの方が自分のこれまでと現在について、詳細に、実感を交えて書いてくださっている本です。虐待がこんなに深く人に刻まれ、ずっとその人を苦しめ続けるということが悲しく、衝撃的でした。また、虐待によって生じた愛着障害等から人間関係にも影響したり、悪い副産物が産まれ、なかなか安定した生活が送れない様子がよくわかりました。
アメリカの児童虐待対策について最後に少し語られており、関心を持ったので調べたくなりました。
様々な示唆に富む、考えさせられる本でした。
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実際に体験した壮絶な虐待の体験はとても重くて辛い。
日本の制度の事や、海外との違いにも触れていて勉強になった。まだまだ知らない事が多いなぁと考えさせられた。
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今まで私は、「大人は自己責任」という考え方を持っていた。ホームレスになるのもギャンブルで借金をつくるのも自己責任。だから、そうなっても仕方ないと思っていた。
だが、子供時代の虐待による愛着障害、乖離など自分ではどうにもできないことにより仕事が奪われ、貧乏になってしまう。これは大人になっても自己責任で解決できるような問題ではないし、社会が支えていかなければならない。
乖離についても別の人になった時の記憶がある乖離と無い乖離があることを初めて知った。
完全な人など1人もいないし、自分にないこと、知らないことを柔軟に理解していきたいと思った。
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キツイ…
虐待のところを読むのがキツかった
母親も父親から虐待を受けていて連鎖していて
連鎖を断ち切ることはできたであろうが
トラウマであったり、そんな環境にいたからか
同じ繰り返しをしてしまうのか…
最近、子供の虐待などで亡くなってしまうケースがあるが
亡くなってしまったから、表沙汰になっただけで
知らないところで同じような虐待があると書かれてて
ハッとした。
作者さんは、よく自分の経験を書けたなと思う。
こんな体験書いてたら思い出して気が狂いそうになる。
母親とは書くことによって、連絡を取り合うことができたとなってたが
それもすごい。
母親も母親で旦那からの娘への虐待を庇えば庇うほど酷くなると思ってたりと
当時はお互い知らなかった心情が分かった。
虐待の無い世界を望む。
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自分はまだまだ勉強不足で、知らないことも多くて考え方にも偏りがあるんだと実感した。自分の生きてきた範囲でしか物事を捉えられていないことが恥ずかしい。
「大人は自己責任」ではない。人は過去の積み重ねでできていて、記憶がその人を形作るのだと思った。虐待やDVが知られるようになってきて、少しずつ制度ができているのは良いことだけれど、死んでしまわないと、事件にならないと報道されない、注目されない世の中では不十分。根本的な解決には至らない。よく知り、自分には何ができるかを考え、学び続けたいと思う。
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ニュースとか見てると、今虐待されてる子供たちのことだけを虐待の被害者と思ってしまうけど、大人になってからも虐待の後遺症って残るんだな。初めて知った。すごく勉強になった。
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壮絶な虐待とその後の影響が鮮明に描かれていて、
はじめのページの手紙を改めて読み返してみると
胸がより苦しくなった。きっとどの親も我が子を愛おしいと思った瞬間があって、だけど何処かで方向が変わってしまうことがある。それが何年も続いてしまう。虐待へと繋がってしまうことは全ての人に当てはまるとも思った。この本にぴったり当てはまるキャッチフレーズや澄んだ言葉は見つからないけれど、生きていてくれて、そしてこの本を通じて過去を綴り、伝えてくれてありがとう。そんな思いが込み上げてきます。
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子供の頃のトラウマが大人になって及ぼす影響。
子供の頃は守られず、大人になれば突き放される。
虐待の連鎖。支援は早めの方がいい。でないと周りの人が受け止められない。
こういう手記を読むときょうだいからの話もききたくなる。
妹さんが暴力を受けていたかはわからないが、4歳からネグレクトの妹さんは著者のような幼少期の幸せはあったのだろうか。
どちらが不幸度が高いということではない。
愛着障害について、女性は距離感に敏感でトラブルにはならなかったとあったが、依存しきった女性の先輩は受験に失敗している。
年配ではないからか、先輩が許してくれたからトラブルには入れてないのだろうか。
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虐待の被害者の方や精神疾患を患った方(患っている方)の手記や体験談は本当に貴重だと思います。
確かに、著者の羽馬さんもフラッシュバックや解離を起こしながらの執筆だったということもあり、事実がリアルに書かれています。
そのため読んでいて辛くなることもありますが、執筆という作業を通して『過去を整理できている』と羽馬さんが感じているところに少し救いを感じました。
心の傷って一生背負っていくものだと思います。
もちろんみんななんらかの傷があるものだとも思います。
傷の深さや痛みを比べるのではなく、受け入れた上で認め合える、互いに癒せるようなそんな世の中になるといいのにな、と思います。
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実際に虐待にあった 当事者が書いたものです。
こういう内容で エスカレートしたら 当事者が殺されてしまったり 自死を選んでしまったりしているので
こうして 生きて下さった事 本当に有り難うです。
目に見えない虐待では 周りの人は 気が付きにくいかもしれないけれど なんか気性が激しい。
躁鬱かもと 思えるような人がいたら 病院を勧めてあげれると良いですね。
そして 病院の先生も 色々いるので 相性が合わなければ 他に行く事をアドバイスとかできると良いですね。
でも やっぱり 虐待という 負の連鎖を止めれる 社会になること 願います