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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸の京都が舞台。働き口や住む場所を紹介する「縁見屋」。徳を積むという家訓、娘のお輪ちゃんは、「店の娘は代々男児を産まず早死にする」という噂に立ち向かう。悪縁により短命な家系に生まれた不運な娘のお話です
紙の本
いいですねぇ
2017/08/11 16:55
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
帰燕様素敵・・・。
お輪ちゃんもけなげなことときたら。
お互いを思いやる控えめな気持ちのやり取りがたまらなくきゅんとなります。
悪い人が出てこないのもいいところ。
紙の本
面白かったです!
2021/08/24 19:15
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投稿者:アフラシん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年度?かな???このミス大賞受賞作と言うことで、興味が出て読んでみました!
最後まで、ドキドキハラハラしながら
読むことができ、大変面白かったです。
京都が舞台ですし、京都のどこか、までしっかり描写されてるので、京都好き、歴史好き、ミステリー好き、このどれかに当てはまる方にはすごくおすすめです!
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他の方のレビューにもありますが、ミステリーというより、時代物ファンタジーという印象。
文章がきれいで読みやすく、読後感も良いです。
ただ、お輪と帰燕の関係や恋情、島村の抱える背景など、色々詰め込みすぎて、そのあたりがぼんやりしてしまったかなぁと。。。
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面白い物語。でも後半はちょっと中弛みのような。
あらすじ(背表紙より)
「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」―江戸時代、京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。謎めく修行者・帰燕は、秘術を用いて悪縁を祓えるというが…。縁見屋の歴史と四代にわたる呪縛、そして帰燕の正体。息を呑む真実がすべてを繋ぎ、やがて京全土を巻き込んでいく。
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綺麗にまとまってはいるが、帰燕との関係がなんとも。男女の縁でないというけども、どう考えても男女の縁だし、それでこのラストはなんとも複雑な気分になる。
あと京都弁がなんだか不自然な気がする。
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『「縁見屋」の娘は男児を産めず、二十六歳で死ぬ』
縁見屋の一人娘・お輪は、母・祖母・曾祖母と三代にわたってそうだったように、自分もまた同じ祟りを受け、二十六歳で死んでしまうのかもしれないと密かに思い悩んでいた。
そんなある日、天狗伝説のある愛宕山で修行をつんできたという美貌の行者・帰燕が縁見屋を訪れ、お輪の先祖の建てた火伏堂の堂守を務めてくれることになった。
帰燕は、縁見屋の娘たちにまつわる呪縛を、お輪を最後に断ち切ることができるというのだが…
三好昌子さん、初読。
「このミス」入賞のデビュー作ということで手に取った。
文章もさらさらと、面白く読んだ。
天狗伝説、因果応報、夢のお告げ、叶わぬ恋、超自然現象…アイディアのすべてを書きたいと思って詰め込んだんだろうな、という感じも、デビュー作だからと大目にみてもいい。
けれど、読み終わってみてしっくりこなかったのは、お輪の恋心だった。
お輪の中の千賀が目覚め、帰燕の中の我が子・清太郎を求めたのだとするなら、お輪が帰燕に寄せる思いは“母の情愛”にとどめて欲しかった気がする。
はじめ、あまりにあっさり2人が接近するので、コレは過去に天狗が縁見屋の娘を見染めたのに裏切られた祟りか?それでまた燃え上がってるのか?と思ってしまった。
そして、十八の娘の魂が夜毎抜け出すほどの恋情が叶わず、泣く泣く帰燕をあきらめたはずなのに…
十一月の終わりに徳次と祝言を挙げて、十二月には“閨の営みにも慣れ“…って。
あっさり。そんなもん?うーん。
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面白かったんだけど、このミスらしくないというか。
そもそもミステリーというよりは、ファンタジーのような……。
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なんだろ。お輪にいらっとする。
帰燕とは男女のそれじゃないと、いうもののお輪の気持ちはまさにそうではないのか。
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仕事の都合で、ときどき「プチ出張:に行く。
行った際、時間があれば「土地勘をつける」ために、
できるだけ職場の周辺を歩き回るようにしている。
その結果、プチ出張先それぞれに
「お気に入りの本屋」ができてくる(^ ^
で、この本は、そんな「プチ出張先」であった
船橋の書店にて購入。
この船橋の本屋さんは、店員さんの「お勧め」力が
ハンパなくぐいぐいと押してくる(^ ^;
本作もそんな「お勧め」に押し切られて(^ ^;
購入したのですが...いや、当たりでした(^o^
時代は江戸時代、舞台は京の口入れ屋。
「祟り」のせいで、この口入れ屋には
嫡男が生まれず、娘も26歳で死ぬ...と言う話で。
その口入れ屋の娘「お輪」と、
偶然現れた「愛宕山の修験者」を中心に、
時代を遡り、様々な人を巻き込み、
縦にも横にもストーリーは広がって行く。
その壮大な舞台設定と、呪いだの祟りだの
幽体離脱だのというファンタジーも交えつつ、
すべてに破綻無くまとめ上げる作者の筆力は半端ない。
さらに登場人物一人一人のキャラも魅力的。
描写が「ややくどいかな」と思われるふしはあるが、
それぞれのキャラにおいて無理は無い心象描写。
男と女の情や、親子、とくに母と子の絆を軸に、
真実と「人々の口に上る噂や思い込み」とのギャップを
緯糸にしながら、壮大な物語を描き出す。
いや〜...面白かったっす(^ ^
時代物を読みつけてない人とか、
京言葉が苦手な人にはややハードル高いか?
最後の最後は、もうちょっと「タメ」があっても....
という気がしなくもなかったですが....
「分かりやすいハッピーエンド」という観点からは
充分アリなのかな、とも思いました(^ ^
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絶品の文章力。このミスではなく、山本周五郎賞でもよいのでは。ファンタジックな要素のある作品は好きではないが、そんなことを微塵も感じさせない人情物。ストーリーテリングの質の高さは特筆もの。次回作も期待しております。
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江戸・天明年間の京都。働き口や住む場所を紹介する「縁見屋(えんみや)」。
代々から続く“徳を積む"という家訓のもと、通りすがりの修行僧や旅人などあらゆる人の世話を焼いている。
娘のお輪は父と穏やかな日々を過ごしているが「店の娘は代々男児を産まず早死にする」という噂に悩んでいた。
ある日、店に修験者が訪れ、父は男に縁見屋ゆかりの火伏地蔵堂の堂主を任せることに。
お輪は「帰燕」と名乗るその男に、なぜか心を惹かれていくが……。
悪縁により短命な家系に生まれた不運な娘を救うべく、謎の修験者が施す大いなる“秘術"とは? ふたりの運命は?
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本を持って出るのを忘れた日、書店に寄る時間はなくてローソンに。コンビニで本を買うことがまずないから今まで知らなかったけれど、文庫本の小説なんて全然ないがな。と思ったら、「このミステリーがすごい!」大賞の大賞および優秀賞受賞作の3冊のみ置いていました。その3冊のうち、まぁ読むならこれかなと購入。
京の口入屋「縁見屋」の娘は男児を産めず、かつ26歳で死ぬという祟りの噂。一人娘のお輪は、幼い頃に26歳だった母を亡くし、祖母も曽祖母も皆26歳で亡くなっている。ある日、縁見屋に現れた行者様・帰燕。やがて縁見屋の祟りの発端を知ったお輪。帰燕がその呪縛を解いてくれるというのだが……。
ミステリーなら非科学的ではないほうが好きなので、伝奇色の濃い本作をどう読めばいいのか迷います。時代小説としては面白く、時代物が苦手な私でも読みやすい。イケメン行者様と可愛い主人公の悲恋物としてもなかなかです。
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呪われた家系の娘と幼馴染みとイケメン行者。恋愛なのか親子の縁なのかがあやふやなのがね…。幼馴染みが報われない。火事の場面はあまり興味が持てなかったので尻窄み。
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このミス優秀賞受賞作。ミステリーではないのかもしれないけど、時代小説&伝奇スペクタクルとしては面白かった!
縁見屋の娘はなぜか26歳でみんな死ぬ。そして男児も授からない。なぜこの「呪い」が起きるのか。なぞの修行者帰燕は、主人公お輪に対し自分にはその「呪縛」を解く手助けができるという。呪縛を解くために知らざるを得なかった縁見屋初代正右衛門が犯した罪。帰燕の正体。出てきた全ての登場人物が物語に大きく関わり、伏線も見事に回収される。
思わぬ災禍に見舞われることになるお輪たちが、それを乗り越えた先に待ち受けるラストに感動。