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海に消えた神々 <新装版>
著者 今野敏
探偵のもとをひとりの少年が訪ねてきた。「友達のお父さんが死にました。でも、自殺じゃないかもしれないんです。それを調べてもらえませんか?」──高名な大学教授の死。その背後に...
海に消えた神々 <新装版>
海に消えた神々 新装版 (双葉文庫)
商品説明
探偵のもとをひとりの少年が訪ねてきた。「友達のお父さんが死にました。でも、自殺じゃないかもしれないんです。それを調べてもらえませんか?」──高名な大学教授の死。その背後には、沖縄・海底遺跡の発掘についての疑惑があった。その発掘は偉業か捏造か!? 古代遺跡をめぐる人々の相剋を描いた傑作ミステリー。探偵・石神達彦シリーズ第2弾!
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「沖縄=ムー大陸」説を展開
2022/11/29 08:47
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2弾の『海に消えた神々』では沖縄周辺の海底遺跡がテーマになっています。この巻で展開されるのは「沖縄=ムー大陸」説です。
海底に沈んだ鍾乳洞や超古代遺跡を調査していた地質学者・仲里博士が自殺。捏造の発覚を苦にしてとのこと。その娘の同級生・園田圭介が、「仲里博士の無念を晴らしてほしい」と石神の探偵事務所に依頼に来ます。園田はインターネットで石神が以前にピラミッドやUFOの謎に関わる殺人事件を解決したことを知り、そのような依頼を受けてくれるのではないかと思ったらしい。
石神は最初は気乗りしないものの、助手の明智に押し切られるような形で依頼を受けます。
まずは娘の麻由美に会い、彼女を引き取った叔母と叔父の話も聞き、明智には仲里博士の著作や沖縄の超古代遺跡について調べさせます。
明智の勧めで、石神は3日でダイビングのライセンスを取り、沖縄県警のだれかを昔の同僚に紹介してもらい、明智と麻由美を伴って沖縄へ。
沖縄県警では当然胡散臭がられ、案内役という名の監視役までつけられてしまいます。早急に「自殺」で片付けられてしまった背景には政治的圧力の影が見え隠れし、また、捏造事件も怪しいことばかり。
様々なパズルピースはどのようにつながっていくのか。
この作品は、「沖縄=ムー大陸」説やモアイなどのポリネシア文化と沖縄の関係などが特に興味深いですが、日本の考古学の極端な実証主義も批判されており、警視庁捜査一課・碓氷弘一シリーズの第5巻『ペトロ』にちょっと通じるものがありますね。