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令和日本の敗戦 ──虚構の経済と蹂躙の政治を暴く
著者 田崎基
崩壊寸前のこの国は、やがて「令和の敗戦」を迎える……異次元政策のせいで循環せずに停滞し続ける景気、成長なき経済状況のもと疲弊しきった「働く人」と拡大する格差、隠蔽と欺瞞が...
令和日本の敗戦 ──虚構の経済と蹂躙の政治を暴く
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令和日本の敗戦 虚構の経済と蹂躙の政治を暴く (ちくま新書)
商品説明
崩壊寸前のこの国は、やがて「令和の敗戦」を迎える……異次元政策のせいで循環せずに停滞し続ける景気、成長なき経済状況のもと疲弊しきった「働く人」と拡大する格差、隠蔽と欺瞞が常態化し民主主義を蹂躙する政権の振る舞い。2013年以来「この道しかない」と各政策を掲げ続ける安倍晋三首相が、戦後最長の期間政権の座に留まったことの末路だ。戦わずして「敗戦する国」日本の正体を、経済・社会・政治の各現場を取材した気鋭の記者が炙り出す。
目次
- はじめに第一章 転落と疲弊の現場1 超長時間労働がもたらすもの/残業五〇〇時間/「働く」ことの意味/低迷の引き金/三つ掛け持ち/「悪ふざけ動画」は私たちに何を問うのか/「おかしい」ことを「おかしい」と思えなくなる/不安定な労働者の「砦」/2 働き方改革という名の「生産性」至上主義/「隠れ残業」と偽りの「生産性」/いいものを生めない社会/残業時間だけ減らせばいいのか?/人手不足が追い打ちをかける/「残業減」圧力は「賃下げ」である/3 人口減少時代の企業生存条件/人手不足と働き方改革の必然/新卒採用二〇二一年問題/魅力ある労働環境がなければ生き残れない/4 奈落へと突き進んだ平成経済/「この国では食えない」──製造業の凋落/工場はショッピングモールに変貌/製造業は“焼き畑農業”/奈落へと向かう経済/転落と低迷の三〇年/偽りの景気対策、膨らむ財政赤字/一九九七年を境に、世界の潮流に乗れなくなった/耕し、種を蒔くとき/第二章 虚構のアベノミクス1 牽引するはずの不動産・建設業界が苦しい/不動産が売れない/六〇〇〇万円台マンション、即日完売/マンション販売戸数が物語るもの/噂の物件/建設業界への連鎖/建設業界にも三重苦/スルガ銀行問題とアベノミクスは表裏一体/「金が借りやすくなっただけ」の経済に底力はない/2 金融機関が麻痺している/中小企業の息の根/増え始めた倒産件数/「リスケ後倒産」と地銀の構図/生かすも殺すも金融庁/人手不足倒産/人材難の実態/守りに入った地銀/低金利政策が地銀を蝕む/加速する輸出入額の減少/日中貿易戦争に?み込まれる/トドメとしての消費増税/3 異次元政策の果実は不ま味ずすぎる/景気は循環せず、停滞した/金を預けて、金を取られる。それが「異次元緩和」/毒ニンジンを食らう/「成長はない」ことを前提とした議論/それでも強気な日銀総裁/異次元の常態化と、見えない出口/シナリオの逆をいく「官製景気」/4 粉飾体質──意図的な「偽装」暴かれる/意図的かつ短絡的操作/「異次元」の内実/空論が描く砂上の景気/異常事態の常態化/迷走の政策は奈落へ/「数字よりも感性」と喝破する財務相/虚構の塗り重ね/経済を権力の源泉に/ほか
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『令和日本の敗戦』
2020/05/11 19:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この国の社会、経済、政治を見わたすと
近い将来、外敵と戦うことなく「敗戦」状態に陥るのではないか
気鋭の新聞記者が
働き方改革、アベノミクス、改憲、桜を見る会、辺野古の現場を取材し
「この道しかない」と暴走する政治が行き着く「敗戦」日本の姿を描き出す
「「知らない、聞かない、関係ない」で済ますことを続けていれば、回り回って必ず自分に降りかかってくる」
──山城博治(沖縄平和運動センター議長)
著者は神奈川新聞記者
2018年から2020年2月にかけて執筆、掲載した連載や企画をベースに再構成
巻末に白井聡、井出英策、木村草太の特別インタビューを収録