読割 50
電子書籍
スパイの妻
著者 行成 薫
選ぶべきは愛か、大儀か――。第二次大戦時、混沌する運命に翻弄される男女の愛憎を描く、究極の歴史サスペンス!1940年、太平洋戦争前夜の神戸。満州事変以降、国内外で不穏な空...
スパイの妻
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スパイの妻 (講談社文庫)
商品説明
選ぶべきは愛か、大儀か――。
第二次大戦時、混沌する運命に翻弄される男女の愛憎を描く、
究極の歴史サスペンス!
1940年、太平洋戦争前夜の神戸。満州事変以降、国内外で不穏な空気が漂う最中、福原聡子は仕事で満州へ赴いた貿易商の夫・優作の帰国を待ちわびていた。しかし、帰国後の優作は人が変わったようで、憲兵隊からも目をつけられ始める。満州で何があったのか、夫は何を隠しているのか。優作と家庭の幸福を守るため、夫の秘密を探る聡子が目にした驚愕の真実とは――?
演出・黒沢清、作・濱口竜介、野原位、黒沢清による、蒼井優、高橋一生出演のNHK BS8Kドラマ「スパイの妻」(2020年6月放送予定)、渾身の小説版。
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紙の本
スパイものというよりは人間ドラマなのかも
2023/11/25 16:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
映像の小説版だが(映像は見てないけど…)、大まかな設定は同じだけれども、小説は少し違うようだ。
小説版の方が好きかな。
スパイとしての職務や国のなんとかというよりも、自分の信念に基づいて行動している夫と、ただひたすらに夫と一緒にいたい妻の話だと思った。
しかし、結局のところ、愛するが故に妻を巻き込めないと判断した夫により、日本に残されてしまう。
妻には黙って、その段取りをつけて。
ただ巻き込まれただけなのに、自由を守るという信念から、何とも思っていない本物のスパイと行動せざるを得なくなったのは、自分の愛する家族との別れを思うと個人的には無念であったろう。
それでも、愛する妻の安全と幸せを願って、あえて同行させない。
そのことを、取り残されてから知る妻。
二人の間には固い絆があることを理解するが、それはもう二度と会えないことを意味するというのはなんとも切なくかなしい。
個人の幸せというのは、そのときの時流や世相で儚くも崩れていく。
それなら、なんで個人の幸せすら守られない、そういう世の中になっているのか?という投げかけもなされているようにも思う。
この二人の娘が父のことは語らなかった母への蟠りを、父の残した母の幸せそうな表情を撮った映像を見ることで解いていく様子を思う。
あと、神戸が舞台になっているが、徒歩で有馬から六甲山に抜けるとか、そんな奥さまにできるんか、とか、病院と自宅の位置関係からしてそんな徒歩みたいな移動無理やろとかあるのは、神戸の地形をよく知らない人が書いてるんだなと思ったけど、そこはフィクションだからまあいいか。
今年の2月に見た映画「崖上のスパイ」がほぼ同時代を描いているが、あちらはもっとえぐかった。
画面を直視できないところもあり、数日間ものすごい虚無感に苛まれて、普段の生活するのもやっとの有様だった。
フィクションではあるが、事実には近かったのではないかと思う。
立ち位置がどちらであっても、なにかを欺いている時点で、そういう場面はいつだってありうるのだろう。
なんなら、何も欺いていなくたって。
怖気がするほど怖いと思った。
紙の本
時代に翻弄されるとはこのことかと…
2020/12/24 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
つらい、きつい。
コロナの不自由なんて比べものにならないくらいに…。
「自由」に普通に毎日暮らせている事ってすごいでも儚いことなんですね…。
紙の本
妻の聡子がいじらしい。
2020/12/08 07:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
国を想い、自由を愛するゆえに妻を裏切る優作の切なさが痛々しい。自分の妻は聡子だけだと最後に吐露し、旅だって行く。また、私は優作の妻と言い切る聡子がいじらし。聡子の幼馴染の泰治がよい味を出している。
電子書籍
恋愛モノ
2022/03/02 05:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
スパイモノかと思って手に取ったのですが……。あてがはずれました。時代に翻弄された男女の悲しい結末です。しかし、妻目線から見ると、夫、優作には腹が立ちます。