電子書籍
読みやすく面白い
2020/09/22 10:10
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投稿者:nol - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はPVをみて面白そうだなと感じて買ったが、買ってよかったなと感じた。近未来的でありながら現代にも当てはまるような世界観は新鮮で、ぜひ主題歌である「畢生よ」と一緒に読んで欲しい作品。
紙の本
人生にリセットは無し
2020/12/22 15:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分本意のゲーマー・上山一輝が、自らの分身を通じて成長していく姿に励まされます。夢のような残機の思わぬ落とし穴と、疑惑を残したラストも秀逸です。
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eスポーツをテーマにしたサクセスストーリーです。
2回目の東京オリンピックから約10年後の東京が舞台です。
成績が不振気味なプロゲーマーが、ある日突然目の前に3人の自分が現れる。離婚した家族やeスポーツ、自分と向き合うことで、主人公・一輝がどう成長していくのかが描かれています。
「残機」とは、シューティングゲームやRPGなどで使われる単語で、ゼルダの伝説やドンキーコングなどで見るハートの残数みたいなものです。
現実的には、分身やドッペルゲンガーとして表現されています。どっちかというと、ホラーのような描かれ方が多いのですが、この作品ではあまり恐怖感を前面に出さずに客観的に見た自分を描くことで、今までの自分を見つめています。
話の筋としては、サクセスストーリーとして王道な展開なのですが、その中で垣間見る自分との向き合い方、個としての自分の在り方が残機を通して、重要視されています。
嫌なことや苦手なことは残機に任せることとすぐに振り分けるのではなく、全て受け入れて自分なんだという思いが込められているように感じました。
eスポーツということで、ゲームの格闘シーンも描かれていますが、思ったよりもあっさりと描かれているので、熱戦の雰囲気がそんなに感じませんでした。
でも、主人公が今までを再発見することで成長していく姿には、感動があるのではないかと思いました。
最後は、「世にも奇妙な物語」を彷彿させるような終わり方だったので、ちょっとしたザワザワ感があり、最後まで楽しめました。
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1番最後の文には少しゾクッとするような感じになりました。こういう所が山田悠介さんの作品だなと思いました。
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残機との関係を通して主人公一輝の価値観が徐々に変化していく。別れた妻子との関係も彼ながらのやり方で変わっていき、ゲーマーとしても人間としても再起をかけた物語。時代設定が近未来でゲームの対戦描写もよかったです!
何より残機一人一人の思いがあるも、果たせず消えていくことがあってうるっときました。
ちょっと疑問なのがタイトルの“残機を投下します”とはどういうことなのかな??と本編と繋がりがわからずでした。
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本作は山田悠介氏による近未来サクセスストーリー。
著者の『僕はロボットごしの君に恋をする』がまあまあだったので、新作の本書を手に取ってみた。
eスポーツと呼ばれるゲームのプロ選手が主人公。
彼は元日本チャンピオンながら、今では鳴かず飛ばずの成績。
そんな彼の前に自分とそっくりな『残機』(ドッペルゲンガーが3人現れ、騒動が巻き起こる。
という感じでストーリーは始まるのだけど、なんていうかありきたりだった。
『残機』という設定の3人のドッペルゲンガーを物語に絡ませたのは良かったんだけど、ディケンズの『クリスマス・キャロル』的な落ちというか、
まあ、そうなるよね。
っていう感じで終わってしまう。
もうワクワク、ハラハラ、ドキドキ感が全くないし、あっと言わせる仕掛けもない。
山田悠介氏の文章はそもそも薄っぺらし、深みも全くないのだけど、ストーリーのプロットが面白いのでそこで数多くの読者を惹きつけているだが、それが本書には全くない。
著者の強みは『リアル鬼ごっこ』だとか、前出の『僕はロボットごしの君に恋をする』のようなあっと驚く展開のストーリーを繰り広げるところだと思っているので、それがなきゃこんな小説はただの駄文だ。
まあ、めちゃくちゃ書いてしまったが、僕は彼の小説が嫌いじゃないので、あえて心を鬼にして書かせてもらった。
というわけで次回作に期待。
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半分くらい読んだところで、CV:梶裕貴さん、花澤香菜さんのPVを見たので脳内ではそのイメージ。3人の残機の姿を見れて嬉しい。アニメ化しないかな。『僕ロボ』でもそう思ったのだけれど、今回もラスト1ページの出来事によってこれまで読んできた内容が急に不安定になってしまう。ただの感動物語に仕上げたくないという山田さんの意気込みを表しているのかもしれない。
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家族、妻、子供、友人、自分自身を大切にしようと感じる作品でした
ダイゴが最後に裏切るのではと疑って読んでいた自分を恥じたい
終わりは少し背筋が冷んやりとした
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山田悠介さんと言えば「リアル鬼ごっこ」が忘れられない。それはあまりに合わなかったからだ。それからも数冊は読んだ。最後に読んだのはいつだったかも忘れた。
とまぁそんな背景があるのにこの本を借りてみたのだ。図書館で目立つところに並んでおり、あれから作風は変わってるのかなぁ、とふと思ったからか。
まぁ設定的にやはり中高生が好みそうなプロゲーマーが主人公のお話。そしてその主人公には残機がいる。シューティングゲームでの用語、読んで字のごとく残された機体。ライフ。そんな特殊設定。
サクサクと読める。けどやっぱり…軽いのか。でも単なる文字の羅列じゃなくなり、最初の頃よりは読ませる方向性になっている。このジャンルが好きな人もいるのだろう。
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山田悠介さんの著書。
プロゲーマーの主人公・上山一輝は数年前をピークに良い成績が出せなくなっていた。一輝はそのイライラを周りに吐き出すようになり、ついには妻と子供とも距離を置くようになる。
そんな中で奇妙な3人と出会う。その3人は皆一輝と同じ顔をしていた。
彼らは自分たちは一輝の残機だといい、一輝が死ぬような事態になると残機である彼らが代わりに死ぬことを告げられる。突然の発言に門前払いな一輝であったが、それが事実であることが判明する出来事が起こる。ショックを隠し切れない一輝、この出来事が一輝の命運を変えることになる。
この物語は落ちこぼれた主人公・一輝が自分の残機との出会いをきっかけに、自分のこれまでを見つめなおし、自分が夢見ていた姿を目指して、成長していく物語である。
本のサイズは大きいものの、文字数はそこまで多くないので普段あまり本を読んでない人にもおすすめ。感覚的には映画をライトノベル化したものを読む感じ。サクサク読めます。というより映画化してほしい一冊。
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著者の近未来ストーリーとしては前作の「僕はロボットごしに君に恋する」の方が現実ばなれし過ぎてなく良かったように思われる。
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山田悠介さんの新刊はeスポーツを題材にしたゲーマー小説。3Dホログラムのゲームが登場したりと(今より技術が発達した)近未来の日本(横浜・川崎)が舞台。かつては最前線で活躍していたが今は落ちぶれているプロゲーマーの一輝のもとに、謎の3人組(残機)が現れる、3人と関わっていくうちに一輝の人生が揺れ動いてく。「挫折」「復活」がテーマで、eスポーツなどのゲーム好きはハマると思う。ネットでPV動画も公開されているが、有名声優も参加していて世界観もバッチリ本と合っていた。
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eスポーツの世界は、自分には縁のなくて引き込まれないだろうと思っていたが、面白かった。
最後のオチは好き嫌いあると思うが、自分は好きな方(^^)
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近未来の日本、VRゴーグルや3Dホログラムがゲームで定着していること以外に大きな技術進展や社会変革があったことを匂わせるような記述はなかったと思う。
そのためある程度は現代社会の設定が通用することを期待して読むのだけれど、残機が人格をもってわりかし近所にも存在したり本人に会えたりする割には社会的には認知されていない風であったり、戸籍等の社会的な存在がどうなっているのかは触れていなくて、なんだか消化不良でもやっとしたまま読了。
あえて触れないことでデストピア的な不気味さを演出…という感じでもないようだし。
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残機のシンヤとリュウスケの夢が断たれて消えてしまったことになんとも言えない気分になった。
物語の終盤に、残機や家族との出来事を通して一輝が大きく変わった箇所が読んでいて気持ちが良かった。