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体にあらわれる心の病気
著者 磯部潮
検査では異常が見つからない「痛み」「だるさ」「耳鳴り」など。これらの症状に悩む人々は内科、整形外科と各科をたらい回しにされたり、また、自らドクターショッピングを繰り返すこ...
体にあらわれる心の病気
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商品説明
検査では異常が見つからない「痛み」「だるさ」「耳鳴り」など。これらの症状に悩む人々は内科、整形外科と各科をたらい回しにされたり、また、自らドクターショッピングを繰り返すことが多い。その結果、周囲の人との関係も悪化し、それによりますます症状がひどくなるという悪循環に陥りがちである。これらの病状は「身体表現性障害」として捉えることで、効果的な治療を行うことができるとして、著者はこれまで数多くの臨床に携わってきた。本書ではまず、「自律神経失調症」「心身症」など、これらの症状につけられることの多い病名を分類・評価した上で、日本ではまだ耳慣れない病名である「身体表現性障害」について解説していく。治療において目指すことは、「症状をなくすこと」ではなく、「症状に振り回されない生活を取り戻すこと」であると著者はいう。実際に苦しんでいる人の役に立つだけでなく、体と心のメカニズムを理解する上でも興味深い一冊。
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紙の本
原因不明の身体症状と治療、付き合い方について解説。
2002/06/08 10:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
原因不明の身体症状を「身体表現性障害」として捉え、治療法や原因不明の身体症状との付き合い方を示す。
私自身、この本に書かれているような体験をした。
おなかが痛くて死にそうで、寝ているのも辛い状況が続くが、検査の結果は何も異常がないといわれる。
結局は何もしないままなおったが、死を覚悟したほどの痛みはなんだったのだろう。
著者は治療法として、薬、身体的対症療法(点滴、電気治療)、カウンセリングをしているという。
著者は「原因不明の身体症状を訴える患者さんは、なにごとに対しても徹底的にやりすぎる人が多いよう。自分自身を振り返るチャンスと捉えて、自分の人生を作り変えていくよう」と述べているが、思い当たることあり、参考になった。
紙の本
精密検査で異常ナシとされても体調が変なひとは読むべし!
2001/07/28 14:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆらむぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる精神修養的な啓発本でもなければ、老荘的な癒しの書とも異なり、著者、あるいは先人の研究の成果になるアカデミックな知識を、わかりやすく丁寧に解説したもの。症状に応じた明確なカテゴライズを示している。汗がやたらと出る、動悸、歯の噛み合わせがおかしい、義歯の違和感、急に立つと貧血を起こす、皮膚の痒さと発疹、腰痛、しかもこれらの訴えによって精密検査を行っても異常はない。結局、お定まりの「自律神経失調症」というワイルドカードを出されてしまうといった、私の経験どおりの話も書かれてある。著者はこれらのネガティヴな「心の病」への医療姿勢への注意を読者に説く。まさに、私のいまの悩みにこたえてくれる内容だった。「身体表現性障害診断基準(DSM-IV)」も巻末に添えてあり、興味深い。