電子書籍
日蝕えつきる
著者 花村萬月
天明六年、来るべき皆既日蝕を背景に起きた、男と女の残酷物語。暗黒の極限、無惨な生死を描いた、渾身の時代小説集。女は軽井沢宿で飯盛女をしていたが、江戸に逃れて夜鷹となり、唐...
日蝕えつきる
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
日蝕えつきる (集英社文庫)
商品説明
天明六年、来るべき皆既日蝕を背景に起きた、男と女の残酷物語。暗黒の極限、無惨な生死を描いた、渾身の時代小説集。女は軽井沢宿で飯盛女をしていたが、江戸に逃れて夜鷹となり、唐瘡に罹ってしまう(「千代」)。歌舞伎の戯者になることを希う男児は、京から下り、希望とは裏腹に江戸の陰間茶屋で育てられることに(「吉弥」)。濡れ衣の人殺しで入牢した男は覚悟の準備をしていたが、そこで地獄の光景を目にし、自らも責問を受ける(「次二」)他、鬼気迫る五つの暗黒物語。
目次
- 千代/吉弥/長十郎/登勢/次二
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
心して読むべき暗黒物語
2022/11/05 11:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代に起きた日蝕。その日そこで生きていた人たちの物語。
どの話も目を背けたくなるような恐ろしいものばかりだが、どの登場人物も泥沼の中で必死にもがき、苦しみ、生きているというところで、胸がしめつけられるような気持ちになった。
時代は違えど人間の生き様はそう変わらないのかもしれない。
自然という抗えない大きな力のもとで、翻弄されながら生きる人間の脆さや残酷さなど、剥き出しにされた人間の本質に身震いがしたが、それが人間なのだとも思った。