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オルガスマシン
わたしたちは、男のために造られた。カスタムメイド・ガールたちは、コンクリートの島で造られる。男たちの妄想と欲望が具現化された姿で。箱に入れられ、ご主人のもとへと出荷された...
オルガスマシン
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オルガスマシン (竹書房文庫)
商品説明
わたしたちは、男のために造られた。
カスタムメイド・ガールたちは、コンクリートの島で造られる。
男たちの妄想と欲望が具現化された姿で。
箱に入れられ、ご主人のもとへと出荷されたカスタムメイド・ガールたちを待ち受けるのは、男による男のための世界の男たち……。
巨大な青い眼を持つジェイド。彼女は人肌を着てセックスさせられ、股間に伊勢海老を装着した醜悪な老人に迫られる。
六つの乳房があり、顎に乳首が付いているハナ。彼女が届けられた先は、ファック・イージー・バー。ウェイトレスとして働きつつ、コイン一枚でファックされる。
猫のような耳と毛皮を持つマリ。彼女のご主人は動物調教師。檻に入れられキャットフードを与えられ、鞭で獣として調教される。
乳房が引き出しになっている重役用娘のキャシィ。ボスの煙草入れとして、パーティで愛想を振りまきながら、乳房に詰められた葉巻を提供する。
人間(HUMAN)すなわち男(MAN)である世界で、苛烈な運命に翻弄され、心を失い、絶望の果てにカスタムメイド・ガールたちは手を握った。
いま、破壊する。
「ワトスンが活き活きと描写しているのは遠い未来であり、そこでは人間はある性的な仕様書に合わせて育てられている。(中略)われわれ読者は無垢を頽廃と戦わせる文学の偉大な伝統の一つへと接続されてゆく。闇の中を手探りで進んでゆくジェイドは、ポーリーヌ・レアジュの『O嬢の物語』で無名の愛具がたどる道をふたたびたどっているようでもある。そしてそのキャラクターを置く舞台を生出すにあたって、ワトスンはシュールレアリズムの家具を借り、カフカに比べても異常で信じられないものと私には感じられる未来の映像を作りだしている」
――ウィル・セルフ
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問題作です
2021/01/17 12:07
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに、「幻の珍品?」と言われるだけのことはある。
日本で、この本が2001年に出ていたなんて、本当に信じられない。
今だからこそ、この本の内容はそれほどショッキングなものとは思われないだろうが、出版界において、20年前はまだまだ性的な制約が多く残っていたと思う。
ましてや、原作は1970年ごろ出来上がっていたとなると、こいつぁあ、ただのゲテモノではない。
昔でいえば、フィリップ・ホセ・ファーマーやジェームズ・ティプトリーなどのセクシャリティをテーマにした作品を書いた作家もいたが、ここまで男と女を戦わせた作品はなかったのではないか。
本の内容は読んでもらうしかない。
気持ち悪いと思うか、スッキリ爽やかに感じるか、そこのところは個人の感性次第。
いつも思うことだが、竹書房の装丁が小憎らしい。
カバーと表紙で「O」と「M」を使い分けているなんて。そしてそれがカバーから透けて見えるなんて。これはもう、買わずにはいられないではないか。
電子書籍ではこのような楽しみ方はできません。
ぜひ、書店で手に取ってみて、買って帰って、読んでみてください。